営業職とは?種類ごとの仕事内容や向いてる人についてのお役立ち情報

営業職

営業職ついて、仕事内容や種類ごとの専用解説を掲載。法人向け/個人向け、多様な営業職の種類、営業の仕事に向いてる人の特徴やタイプ、向いていない人について、種類ごとの仕事内容や年収などについて学びましょう。

また、営業職の「やりがい」や「きついと感じる場面」についても、これからキャリアチェンジする人が正しく理解できる知識を提供します。

営業職がどんな仕事なのかわからない人、メリットやデメリットをよく理解してから、自分に向いてるかを判断したいという人向けに、細やかに紹介しますので参考にしてみてください。

営業職の仕事とは?

営業職は、お客様に自社のサービスや商品の購入を提案し、先方の意向をくみ取りながら、自社製品がいかに有益かを伝え、最終的に契約を結ぶお仕事です。

業界や顧客対象によって営業戦略は異なりますが、営業職の仕事は社交性はもちろん、管理能力や分析力が必要とされるマルチタスク業務です。

社会生活において必要な能力を高められるだけではなく、交流関係や仕事を通して身につけたスキルは業種を変えても非常に役に立つため、人間性を高める仕事として入社時に必ず配属する会社もあるほどです。

営業職の社内での位置づけ、役割

会社にとって生産性のある職種で、且つ他社に対して看板的な役割を担っているため、花形のセクションのイメージがあります。

営業職は目標達成や契約の数などが成績の指標となりますが、達成のお祝いなども行われるため、華やかに見えるでしょう。営業職の仕事は、会社の利益を出すことに直結します。

会社全体で商品やサービスを作り出し、その窓口となる役割が営業職ですから、社内部署との連携も一番多いです。

営業職の仕事内容

業界や顧客の種類によって分かれますが、共通している点はお客様との対峙業務ということです。社内よりも社外との接触が多く、会社の看板を背負って、会社の代表としてお客様に接することになります。

営業職の仕事は、一般的にアウトバウンドのセールス業務を指します。

アウトバウンドセールスとは

こちらからお客様のために、求められているサービスや商品を提示して、お客様へ自社商品の購入やサービスを促すことです。販売職も商品を販売する仕事ですが、販売職はインバウンドセールスであり、お客様への対応や仕事内容が異なります。営業職の主な仕事は、こちらから出向いて、0から1を作り出す仕事と言えるでしょう。

営業職は、法人営業と個人営業に大きく分けられます。また、販売方法によって、ダイレクト営業、ルート営業、代理店営業など、それぞれの業務内容が異なります。

営業職の仕事の特徴

営業職は、常に人に対して向き合う業務と言えます。個人営業と法人営業では業務内容が違いますが、法人も人の集まった組織であり、やはり人が関係します。

心理的な衝動や人間行動学に基づいて戦略を立て、実験的なアプローチをかけてみるなど、人に対して常に研究を重ね、いかに自社の商品を購入してもらうか、その心理的変化を追求する仕事です。

もちろん、自分自身を磨くことも結果的にお客様の心を動かすことにつながるため、仕事以外でも自己啓発を怠りません。

法人でも個人でも、対象のお客様が何を求めているかを瞬時に察し、それに見合った提案を行います。合わせて、自分の考えを柔軟に切り替えることも、この仕事の大きな特徴です。

営業職と総合職の違い

企業によって、職種が総合職と一般職に分かれていることがあります。総合職とは管理職、または将来的に管理職として部署の管理や人をマネジメントする職種を言います。

総合職は一般職よりも出世コースと言われていますが、結果を求められ、中間管理職となるとストレスも起こる職種です。対して、一般職は出世コースよりも専門性を求められるため、総合職の補助をすることが多いです。

総合職はさまざまな部署の経験を経て管理職に就くため、営業はその一環で一時的に配属されます。一方、営業職は同じ業務を追求していくので、その点が異なります。

現代では、総合職という職種は一部の大手上場企業などに存在する以外に、営業部にも総合職があるなど、会社によってその認識はばらばらです。入社時に人事に確認してみましょう。

営業職の種類

おさむ編集員

営業職の種類は、有形商材/無形商材で別れているだけではなく、実に多種多様な職域がありそれぞれに名称が付けられています。そのため、営業職といっても、仕事内容には大きな違いがあるので、性格特性だけで判断するのではなく、どれが最も自分に向いてるかを判断しましょう。

ななか編集員

ここでは、興味のある種類の営業職について、その詳細が把握できる記事へのリンクを添えていますので参考にしてみてください。

個人営業と法人営業 [営業職の種類1]

営業先による違い

営業職には、個人客を担当する「個人営業」と法人客を担当する「法人営業」の2つが、大分類としてあります。それぞれに異なる特徴があり、仕事内容や向いてる人と向いていない人のタイプにも違いがあるので、下記のリンクから解説をご確認ください。

営業手法別 [営業職の種類2]

営業手法による違い

営業職には、業界や職種、企業単位で営業手法に違いがあります。それらは、ミックスした形で実践されることもありますが、専門職として営業する場合が多いため性質を学んでミスマッチ防止に役立てましょう。(詳細は各記事をご確認ください。)

業種/領域別 [営業職の種類3]

業種/領域による違い

営業職という仕事は、様々な種類の業界・業種で活躍する、最も募集人数が多い職種のひとつです。個々に領域が異なり、ご自身の経験やスキルが活かせるかなど、適性を見定める際には「領域別」で営業職毎の特徴をチェックする手法が有効です。(個別記事をチェック!)

営業系の仕事 [営業職の種類4]

営業系職種の案内

職種の名称に「営業」とつかない仕事でも、お客様に有形/無形商材を販売する仕事があるので、ここでは営業系の仕事として紹介させていただきます。転職の際、一般的な『営業スキル×◯◯』のようなキャリアの掛け算をご希望の方は、参考にしてみてください。

営業職に向いてる人の特徴

向いてる人の特徴

特徴1「数字に強い」

数字に強い人とは、計算が速く、割合や億単位での計算が得意な人と言えます。計算が速い人や統計資料を読み取れる人は他にも向いてる業種はありますが、営業職は達成率や粗利計算、稼働率など、いろいろな数字指標が使われる業種です。成績や事業指標なども全てデータで可視化されるため、数字に強い人は能力を発揮できます。

この人が適任者である理由

数字に強い人は左脳が発達しているタイプで、脳の性質的に、答えを導き出し、物事を比較することが得意です。言葉や数字をつかさどる左脳は論理的な思考を担うため、数字に強い人は比較的言葉の表現も的確でわかりやすい人が多く、営業に向いてる人と言えるでしょう。

特徴2「目標達成意欲が高い」

目標達成意欲が高い人は、与えられた目標に対して、素直にどうやったら達成するかを考え、行動できる人です。さらに、その目標達成の過程で、自分自身で小さな成功例を作り上げ、クリアしていきます。与えられた目標をいかにクリアするかを計画することは、意欲的でないとなかなかできることではありませんので、営業職に向いてる人と言えます。

この人が適任者である理由

目標にこだわるという姿勢は、周りの人をいい意味で巻き込み、周りに影響力を与えます。目標があっても、毎回達成せず未達成が当たり前になってしまうと悪い習慣がついてしまい、どんなに売れる営業マンでもその悪循環から抜け出せないこともあります。一生懸命な姿は、どんなことでも人に感動を与え、応援してあげたい気持ちになるため、同僚からもお客様からも好かれる人になるでしょう。

特徴3「記憶力が良い」

記憶力が良い人はお客様のことをよく覚えています。名前や部署名はもちろん、商談時に話した内容やお客様の個人情報なども覚えている人は、お客様からもしっかりとしたイメージを持たれ、好感触です。商品説明や自社サービスの内容なども、資料を見ながら話すより、きちんと内容を把握し、お客様の前で丁寧な説明もできるので、営業職に向いてる人と言えるでしょう。

この人が適任者である理由

商談中に先方が忘れていることをとっさに会話に出せる人は、それだけで尊敬の念を持たれます。信頼を重ねていけるでしょう。お客様のお誕生日や担当者様のお子さんの名前、思いがけない記念日などを覚えていて、お祝いの一言を添えられる営業マンに対しては、誰も悪い気分にはなりません。記憶力が良いとこうした相手への気配りができるので、好感を持たれます。

営業職に向いてる人

向いてる人のタイプ

主体性が高い人 [営業職に向いてる人 1/3]

自分自身でまず考え、行動できる能力を主体性と言いますが、この能力が高い人を指します。自分の言動や行動に意味付けをし、自己管理できる人は、営業職に向いてる人だと言えるでしょう。

▽向いてる理由
なぜ営業職に向いているかというと、営業職は常に自分自身との闘いが多いからです。主体性が高い人は、周りがどうであろうと、コツコツと自分の目標に向かって努力を重ねられるタイプです。時間がかかっても、営業向きの人と言えるでしょう。

おさむ編集員

自分の考えをオープンにして、みんなに伝える技術を磨きましょう。相手からの共感を得ることが、さらに活躍できるための秘訣です。

自己効力感が高い人 [営業職に向いてる人 2/3]

与えられた課題に対して、自分にその能力があると認知する力が高い人です。自己効力感はあくまでできるかできないかの能力に対する認知で、自分自身そのものではありません。自己効力感が高い人は、自分ができるという想像ができ、前向きに物事をとらえるタイプです。

▽向いてる理由
なぜ営業職に向いてる人かというと、営業職で一番大切なのは、自分をいかに信じて前に進めるかだからです。営業の方法にマニュアルはあっても、うまくいく人といかない人がいます。自己効力感がある人は、成功を基準にして、そのために必要な能力は何か、持っていなければどうすればいいかを考えます。こうした思考の人は、営業職に向いています。

おさむ編集員

自己効力感をそのまま維持しながら、効率の良さや技術を向上させましょう。

好奇心旺盛な人 [営業職に向いてる人 3/3]

どんなことにも興味を示し、経験の有無にかかわらず、挑戦してみようというタイプの人です。物怖じしないので緊張もせず、楽しみながら相手の緊張も溶かすことができます。こうしたタイプは営業職に向いてる人と言えます。

▽向いてる理由
好奇心旺盛な人が向いてるのは、お客様対応や新しい商品など、自分の経験したことがない状況は常に起こるからです。「やってみなければわからない」とはよく聞く言葉ですが、実際に行動に移すスピードが大切です。

おさむ編集員

好奇心旺盛な人が営業職で活躍するには、優先順位をつけることです。最終的に、常に自分を客観視できるようになると、より活躍できるでしょう。

営業職におすすめなスキル

資格・スキル

スキル1「ポジティブシンキング」

ポジティブシンキングとは自分の目の前の出来事を前向きに感じ取る力で、営業職でなくても、仕事をする上で非常に大切な能力です。営業職では、商談に遅れたなどのミスをした時に、ポジティブシンキングの有無を求められます。

▽能力を発揮できる場面
ポジティブシンキングができる人は、ミスをミスと考えず、そこからより良い結果を生み出すことができます。営業職に向いてる人は諦めない人です。ポジティブシンキングのスキルがあると、失敗しても挽回のチャンスを獲得しようとします。

おさむ編集員

ポジティブシンキングとは捉え方なので、どんな失敗でも前向きに捉えられますし、仕事以外にも役立つスキルです。このスキルを身につけるには、ポジティブシンキング力を持つ人と一緒にいることです。

スキル2「わかりやすい言語表現力」

わかりやすく言語表現ができるスキルは、営業職には必要な能力です。自社の商品やサービスの良さを伝える時、ただ伝えるだけならメールやロボットでもいいのです。自分の言葉でわかりやすく伝えられる人は、向いてる人と言えるでしょう。

▽能力を発揮できる場面
わかりやすい言語表現を求められるのは、セールス時のお客様との会話の中でしょう。相手がどの言葉を求めているかを瞬時に察知し、的確な言葉で表現できます。

おさむ編集員

わかりやすく言語表現できるということは、相手をより理解しているからできるスキルです。言語能力は、努力次第で向上できるスキルでもあります。とにかく相手の話を聞き、表現する練習を行いましょう。そして、見本となる人を探すことです。

スキル3「ビジュアライズする力」

ビジュアライズできる人は、会話や目の前に起こったことを絵や図に落として説明できるので、営業職に向いてる人です。数字を羅列するだけよりも、相手が理解しやすくなります。

▽能力を発揮できる場面
営業職でビジュアライズする力を発揮できるのは、大型のプレゼンをする時などです。数字の羅列する表よりも、グラフを用いて説明すると、より効果的に訴求できます。

おさむ編集員

このスキルが役立つのは、イメージや図の方が相手に想像させやすいからです。営業では、相手に商品を買ったイメージをさせるのが一番だと言われます。

営業職に向いていない人

向いていない人

とろい人 [営業職に向いていない人 1/3]

思考や行動がのんびりな人は、営業職にあまり向いていない人かもしれません。いざというときに瞬間行動できるならいいのですが、いつもマイペースだと営業職は務まりません。

▽不向きな理由
営業職はお客様とのやりとりが中心のため、返事や行動の素早さが武器になります。時間がかかるなら「いつまでに」という相手への気遣いが必要ですが、先方よりも時間感覚がゆっくりしていると、相手から不信感を抱かれる可能性が高いです。

ななか編集員

ルーチンが決まっていて、規則正しく行う仕事などが向いているでしょう。

だらしない人 [営業職に向いていない人 2/3]

清潔感や約束を守るなどの基本モラルがなく、人として信用できない人は、営業職には向いていない人です。

▽不向きな理由
お客様から信用されないと契約してもらえません。いくら商品が良く、安くても、お客様にとって誰から買うかは非常に重要になるからです。

ななか編集員

だらしない人が向いている仕事はあまりありませんが、自分の得意な分野を追求すると、仕事になる可能性があります。

受け身な人 [営業職に向いていない人 3/3]

常に指示を待つようなタイプで、自分からは動かない人です。消極的で責任を負うのを嫌がります。営業職には向いていない人が多いです。

▽不向きな理由
受け身な人は言われたことをすればいいと思っている傾向があるため、一見役立ちそうですが、成長が見込めません。営業職はお客様の言いなりではなく、イニシアチブを取ることも必要だからです。

ななか編集員

事務職系や営業補佐など誰かをサポートする仕事か、コールセンター業務なら、受け身な点をカバーできます。

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営業職のやりがい

この仕事のやりがい

出世街道に乗ったとき [営業職のやりがい1]

営業職は成果主義のため、いい成績を取り続けると、短期間で出世街道に乗ることもあります。インセンティブが付き、責任者に抜擢されることも少なくありません。努力の方向が間違ってなければ、営業職は結果が数字として表されるため、その評価はシンプルで一目瞭然です。営業職は目標と結果が全てですから、自分さえ努力すれば、その結果次第では管理職も目指すことができ、やりがいにつながります。

おさむ編集員

営業職では、個人の達成から、リーダーやマネージャーなど、さらにチームの達成を任されるにつれ、担う数字も大きくなっていきます。自分が売れるようになったら、チームで売ることを覚えていく必要があります。そのために再現性のある営業方法を作るなど、人を育てる仕事もしていくと、さらに出世できるでしょう。

自分の提案が通ったとき [営業職のやりがい2]

営業職のやりがいを感じるのは、お客様へサービスや商品を提示した際、自分が作った提案を先方が受け入れてくれたときです。結果として契約が取れるのはもちろん嬉しいですが、自分が考えた提案にお客様から賛成してもらえる瞬間は、それまでの苦労が吹き飛びます。

これは社外だけではなく、社内でも同じことが言えます。会社の会議で自分の提案が通るときは、相手からの賛同をもらえたという実感が得られて嬉しいものです。

おさむ編集員

常に相手に耳を傾ける姿勢を作ると、相手からの信頼をさらに得ることができます。また、提案を実行するスピードや確実性を高めていくと、次の提案をするときに通りやすくなります。この人なら頼めると思ってもらえるのが信用で、その積み重ねによって、さらに仕事がしやすくなるでしょう。

インセンティブを沢山もらえたとき [営業職のやりがい3]

営業職では給料以外にも、目標を大幅に上回った達成者にインセンティブ規定を設けていることが多いです。売り上げに応じて収入が増えることは大きなやりがいの一つで、自分が頑張った結果だと感じられます。会社によっては、商品や旅行などをインセンティブにして、目標達成者に授与するところもあります。

おさむ編集員

インセンティブがもらえるようになったら、どんなことをして目標達成できたのかを分析して、成功した理由を明確にしましょう。

言語化するとわかりやすくなる上に、再現性を高くすることで、次の目標を達成する際の貴重なヒントになるはずです。それを他の人ができるようになると、チームとしてより大きな目標を達成できるようになります。

営業職がきつい理由

この仕事がキツイと感じる場面

ノルマでがんじがらめ [営業職がきつい理由 1/3]

営業職の仕事がきついと感じる一番の場面は、ノルマに追われて精神的なプレッシャーを感じてしまうときでしょう。営業成績が全てという営業職で、売れないときほどきついときはありません。

ノルマ達成のために上司からプレッシャーをかけられ、自分でもあせってしまい、ミスを出してしまうこともあります。期日は決まっているのに、時間は過ぎていくばかりで達成への糸口もつかめず、ノルマに追われると、毎日のストレスで体を壊してしまう人もいるでしょう。

周りとも比較されてしまうため、ノルマ達成のために自己契約をするとか、不正を犯す人もいるほどです。しかし、それも長くは続きません。全ては心の弱さから始まります。長期的戦略を立て、冷静な分析と圧倒的な行動力を繰り返す他、解決はありません。

顧客からの鬼クレーム [営業職がきつい理由 2/3]

クレームは、一次受けと言って、一番最初に話を聞くときが最もきついです。お客様は怒りをどこかへぶつけたいと思っているため、クレームを鎮めるには、とにかくお客様の話を聞くことが重要です。

自分のミスでのクレームなら納得もいきますが、不可抗力なクレームであっても自分の会社に落ち度があった場合、営業職は窓口の役割を担っているため、やはり対応しなくてはなりません。

その分、新規の営業のための時間もとられてしまい、精神的にも消耗しますが、クレームは第一優先で考える必要があります。対応を間違うとさらにこじれる可能性も出てきます。しかし、対応次第ではチャンスに変わる場合があります。

帰社後の事務処理が多すぎる [営業職がきつい理由 3/3]

営業職は外でお客様と商談するだけではなく、社内での事務作業も付随している会社が多いです。サービスや商品の契約を締結した後は、そのサービスを提供できるよう、社内の事務処理をしなくてはなりません。

報告書などを求める会社もあるため、売れれば売れた分だけ事務処理も増えていきます。これはきつい点と言えるでしょう。

営業している分野にもよりますが、契約書を作成する能力も営業職では必要となるため、どのようなスキームで契約からサービス提供までを行うのか、業務フローを確認することも大切です。自分だけではどうしても事務作業が無理な場合は、早めに上司や周りの人を巻き込むことも必要になってくるでしょう。

営業職の求人が多い業界

この仕事の求人が多い業界

IT/通信業界 [営業職の求人が多い業界 1/3]

IT/通信業界の求人傾向

営業職の求人で多い業界の一つに、IT/通信業界が挙げられます。無形商材でサービス内容をわかりやすく先方に伝える必要があるため、業界経験者が優遇されます。未経験者も可能ですが、技術を求められる傾向があるため、基礎知識を得ておくと採用されやすいです。

▼求人が多い理由
求人が多いのは、日々新しいサービスが生み出され、その販路を拡大するために営業が必要になるからです。法人営業も個人への営業も対象となり、同じIT/通信業界でも全く違う営業方法が求められます。

おさむ編集員

IT/通信業界では、日々新しいサービスが生まれ、規定が変わることがよくあります。情報を入手し、最前線の技術に興味を持ちましょう。

食品業界 [営業職の求人が多い業界 2/3]

食品業界の求人傾向

食品業界といっても、その販売方法はお客様によってさまざまです。ルート営業や新規開拓営業では方法も異なりますので、事前に確認しましょう。求人によっては経験者を求められることもあるため、まずは未経験者可の会社で経験を積んだ後、転職をする人もいます。

▼求人が多い理由
食品業界には飲料も含まれ、顧客先はメーカー、代理店や卸先など、対象が幅広い業界と言えます。求人が多いのは、顧客と販売手法が異なっていて、その分営業職の求人も分かれるからです。

おさむ編集員

自社製品を販売するためには業界知識や商品知識が必要となるため、経験者が求められます。流通業界や製造業からの転職も、可能性としては大きいでしょう。

金融業界 [営業職の求人が多い業界 3/3]

金融業界の求人傾向

売る商材が幅広いため、どの商品を販売するのかによって営業手法も変わります。営業職の中では専門知識が必要な業界で、会社によって待遇や給与の差が顕著です。高額商品になるほど知識や経験が必要となり、コンサルティングのような職種の営業もありますので、業務内容をよく確認する必要があります。

▼求人が多い理由
生命保険やカード会社などは離職率が高く、常に募集していて求人が多いです。業界未経験でも採用可能なところが多く、常に売り手市場なのは、ある一定時期で離職する人が多いからと言えるでしょう。

おさむ編集員

この業界で将来的に何を目指すのかをあらかじめ決めて仕事することです。ノルマはきついかもしれませんが、将来独立する人が多いのも金融業界です。金融商品知識を身につけた後、どうしたいかを考えておきましょう。

営業職の年収を紹介

この仕事の年収について

平均年収/中央値

営業職の平均年収は約440万円で、男女の差が見られます。

  • 男性の営業職の平均収入は450万から500万円
  • 女性の営業職の平均収入は350万円

一方で中央値では約391万円となっており、営業職の収入にも格差がある事がわかります。

年齢別(20代/30代/40代/50代)

平均年収を年代別に見ると、

  • 20代:約350万円
  • 30代:約440万円
  • 40代:約507万円
  • 50代以上:約600万円

という数字になっています。年齢に比例して収入も上がっているため、営業職という中で実績を積んで行くことも出世の一つの方法といえるでしょう。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長/役員など)

役職別での営業職の年収は、企業規模によりますが、課長・部長クラスの平均年収が約500万から600万となっています。役員は役員報酬としての計上があるため、給与には反映されていないことが考えられます。

課長・部長クラスは、年代としては40代が最も多く、役職と年齢が比例していることがわかります。役職は会社によって規定されているため、責任範囲が役職と伴わない会社も多いです。

ベンチャー企業や外資系の会社は特に、役職を撤廃してフラットな組織づくりをしているため、統計には反映されてにくいと考えられます。

営業職の仕事に就くメリット

メリット

メリット1:ポータブルスキルが身につく

ポータブルスキルとは仕事をするために必要な業務遂行能力で、転職しても使えることからそう名付けられています。例えば、計画、実行、検証行動のPDCA能力はこれに当たります。本人の個人スキルとして身についているため、営業職でこのスキルを身につけられれば、他の業種に転職しても役に立ちます。

営業職で身につくポータブルスキルの中でも、一番有益なのは訴求力の向上です。外見から言葉づかいまで、相手にわかりやすく伝えられる能力は、どんな仕事でも活用できます。

ななか編集員

ポータブルスキルが身についたら再現性の高さを工夫してみてください。他の人が同じ様にできる方法を作り出せたらあなたはリーダーや指導者となり昇格できるようになるはずです。

メリット2:人脈を構築できる

営業職の仕事に就くと、会社の名刺を持たない日はありません。お客様先はもちろん、下請けの会社から社内の他部署に至るまで、人とのつながりを増やせます。同僚が将来の親友となることが多いように、仕事を通じて知り合った全ての人が財産です。営業職で人脈を構築できることは将来的なメリットになります。

自分のために人を紹介してくれるなど、応援してくれる人が増えるメリットがあります。顧客からの紹介による営業先ほど、契約の取りやすいものはありません。こうした結果も、普段の人付き合いをどれだけしているかによるものです。

ななか編集員

人とのつながりはどこで生まれるかわかりません。また、どこで誰が見ているかもわからないため、仕事以外の場でも表と裏を作らず、誠実でいることが重要です。

メリット3:努力次第で収入アップしやすい

ほとんどの会社が給与以外の臨時収入がない時代、それに比べて営業職は成績に応じたインセンティブ規定を週ごとや月ごとに設けている会社が多く、努力次第で目標達成者は収入アップにつながります。短期の昇給も夢ではありません。

営業では仕事上各種手当がつく場合が多く、責任者に昇格すると役職手当や出張手当などが臨時収入として加算されることもあります。

ななか編集員

努力した分結果が伴えば目標は達成され収入が増えます。個人達成したら次はチーム目標、そして事業部目標と大きな目標を追えるようになるとそれに比例して収入アップになります。

営業職の仕事に就くデメリット

デメリット

デメリット1:みなし残業の対象になりやすい

みなし残業とは、外回りや会社外の時間が多いために、就業規則時間外に働いても、他で調整して残業手当が出ないことを指します。営業職は特に実働時間を把握するのが難しいため、一定額の営業手当をつけて、就業時間を超えても残業としない会社が多いです。

自分の仕事時間の効率を考えない人や周りに流されやすい人は、みなし残業が当たり前と思ってしまい、本来請求できる権利を放棄してしまいかねません。

おさむ編集員

人事に相談できる場合は直接相談し、そうでなければ会社規定を読んで、会社の方針を確認しましょう。営業職のみなし残業は、過去3年までさかのぼって請求できます。それ以降は無効になるため、気を付けましょう。

デメリット2:顧客と社内との板挟み

営業職は会社の代表として自社の商品をお客様に販売しますが、サービスの構築やメンテナンスは他の人が担うことがあります。サービス提供にあたり、お客様と社内との板挟みになることも少なくありません。トラブルが起こらないように間に入って調整をし、契約後のアフターフォローも必要になります。

営業職は契約を取ってくるだけではなく、その後のお客様とのお付き合いも仕事に含まれます。その場しのぎで取り繕うような人は後からクレームとなることもあり、その処理に追われ、社内と顧客の両方から責められることも考えられます。

おさむ編集員

仕事を一つ一つ完結し、お客様への感謝状など、アフターフォローを忘れずに行うことが板挟みにならない方法です。

デメリット3:ブラック上司に当たる可能性が高め

ブラック上司とは労働基準やモラルを守らない人のことで、自分が入社したときにされたことを部下にも押し付けるような上司です。パワハラやセクハラも、このケースに該当します。ブラック上司に当たると、毎日顔を合わせなければならないのでストレスがたまり、体を壊す可能性もあります。

人に対してあまり抵抗できない人がこのようなケースに巻き込まれると、なかなか抜け出しにくいです。ブラック上司は弱いものいじめをする体質のため、黙っているとエスカレートするかもしれません。

おさむ編集員

暴言やされたことを記録に残しましょう。裁判に持ち込むとき、メールや録音などは貴重な資料となります。他にも、ブラック上司の上司に相談するなど、第三者の助けを求めましょう。

営業職の仕事に就く方法

この仕事に転職する方法

方法1:転職サイトの公開求人から探す

営業職の仕事に就くには、まず転職サイトの公開求人を見ましょう。比較的、他の業種よりも求人が多く出ていますので、自分に合った営業職が見つかったら、サイトから応募するのが一番手っ取り早い方法です。

指定のフォーマットに登録するだけで、複数の求人に応募できる転職サイトもあります。効率よく自分で申し込む場合は、この方法が便利です。

営業職が未経験の人は、転職サイトにあるオンライン講座などで、営業職で必要な知識や技術を自分で磨く必要があります。履歴書や職務経歴書は最新のものを用意して、応募しましょう。

方法2:転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう

転職エージェントに登録して、非公開の求人を紹介してもらう方法もあります。有料と無料がありますが、有料だとかなり細かい条件をつけられるだけではなく、給与交渉などもアドバイスをしてくれます。

営業職は大手企業やヘッドハンティングなどの求人が多くあるため、自分の経歴や希望年収、希望業界などをはっきりと伝えることで、紹介率が高まるでしょう。

オファーをもらった会社を事前に下調べするなど、面接にも工夫が必要です。担当者よりアドバイスを受けて、必要なスキルを身につけることもできます。

方法3:知人や友人の紹介をもらう

営業職で希望の会社や業界がある場合、すでに実際に働いている知人や友人から、人事を直接紹介してもらう方法もあります。

この場合のメリットは、タイミングが合うと求人時期ではない時でも入社できたり、希望ポストに就けたりすることです。人脈が大きいポイントを占めますが、親のいる会社へ子供が新卒で入社するなど、よくあるケースです。

会社によっては一切そういった採用を受け付けないところもありますので、会社の意向をよく確認し、チャンスをつかみましょう。

今後へ向けてのアドバイス

まとめ(今後へのアドバイス)

長期的な視野で人生を考えると、営業職を通して身につくスキルは、一生使えるものが多いです。専門職と異なり、マルチで活躍できる技術が得られますので、人生のうち数年だけでも、営業職に身を置くことはとてもプラスになるはずです。

営業職に向いてる人、向いていない人、どちらも世の中で働く以上、最低限の社会人スキルは必要です。営業経験は必ずみなさんを助けてくれます。多くの人が営業職の仕事を誤解していますが、自分の最終目標を見失わずに、過程と割り切って仕事をすると、思いがけない出会いや気づきに巡り合うでしょう。

それは一生の財産となり、営業職をやってよかったと思える日が必ず来るはずです。向いていない人も、この業種に限ってはあまり当てはまりません。常識が覆るような出来事もありますので、固定観念にしばられず、新しいことにチャレンジしてください。

「営業職の仕事」に関するよくある質問

よくある質問
営業職に向いてる人は?

営業職に向いてる人は、主体性が高い人/自己効力感が高い人/好奇心旺盛な人の3タイプに特に当てはまります。

営業職のきついところは?

ノルマでがんじがらめになっているとき、顧客からの鬼クレームを受けているとき、帰社後の事務処理が多すぎるときなどは、営業職がきついと感じてしまいがちです。

営業職に必要なスキルは?

営業職を志すなら、「ポジティブシンキング/わかりやすい言語表現力/ビジュアライズする力」の3つのスキルは提案に不可欠なので欠かせません。

営業職のやりがいは何?

仕事のやりがいは「出世街道に乗ったとき」「自分の提案が通ったとき」「インセンティブを沢山もらえたとき」などと答える人が多い傾向があります。

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ななか編集員

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F.Osamu外部編集員
中堅人材紹介会社の経営者。 既婚、子供2人、転職回数:5回、年収1,200万円、資格:なし。自己分析が腑に落ち、強みを発揮するコトに注力して道が拓けたタイプです。仕事以外では、適職発見同好会の立上げメンバーとして、転職者向けメディア「向いてる仕事.com」の運営を経験。転活ラボの外部編集員として活動中。