代理店営業とは?仕事内容に向いてる人の特徴と仕事のやりがいやきつい理由

代理店営業

代理店営業に向いてる人/向いていない人の特徴とタイプ、実際に転職した場合に担当する具体的な仕事内容や、気になる年代別・役職別の年収を解説。

また、代理店営業の「やりがい/きつい理由」についても、これから転職する人が他の職種と比較ができるよう情報提供します。

代理店営業がどんなことを担当する仕事なのかわからない人、新しい知識を取り入れたい人へ向けて、メリットやデメリットも紹介していますので参考にしてみてください。

代理店営業の仕事とは?

代理店営業は、自社製品やサービスを販売する代理店を探す仕事です。一般的な営業と異なるのは、エンドユーザーに直接販売するのではなく、自社に代わって販売してくれる代理店を探し、そこを通じて商品やサービスを販売してもらうことです。

商品やサービスは代理店が販売してくれるので、自社が販売する必要はありませんが、代理店が商品やサービスをより効率的に販売できるようサポートすることも仕事に含まれます。目標は、自社製品やサービスを取り扱ってくれる代理店の数を増やすことです。

代理店営業の社内での位置づけ、役割

代理店営業は商品やサービスの販路を拡大するために必要不可欠で、一般的な営業課内で重要な役割を占めています。

営業担当者は、代理店になってくれそうな顧客の新規開拓はもちろんですが、代理店との間に立って商品やサービスの魅力を代理店に伝えることも必要です。

具体的には、代理店のためのセミナーを開催し、商品に関する認知をしてもらうことに加えて、クレーム対応など、商品販売で必要なノウハウを伝授することも含まれます。

代理店営業の仕事内容

代理店営業の仕事内容は主に4つあります。

▼1つ目新たな代理店を開拓するための新規代理店獲得
代理店をしてみませんかといった広告を配信したり、紹介営業などを通じて、見込みのある代理店になりそうな顧客へ営業したりして、代理店を探し出します。応募があると、面談を実施して、具体的な案内などを行います。

▼2つ目代理店に向けた商品の説明
説明会を実施して、新商品の案内や商品販売計画などを紹介します。年間計画に加えて、スポットで実施するキャンペーンなどを説明します。インセンティブを設定して、代理店の販売意欲を高めることも行います。

▼3つ目顧客対応
代理店が抱える顧客トラブルなどに向き合います。

▼4つ目コンサルティング
代理店向けのレクチャーを行い、代理店経営で必要なノウハウなどを提供します。

代理店営業の仕事の特徴

代理店営業の特徴として、一般的な営業と比較するとノルマがそれほど厳しくなく、営業面でのストレスは少ないことが挙げられます。一般的に、営業の仕事はノルマが与えられます。ノルマに達しない場合にペナルティが発生することはありませんが、営業成績が悪いと昇進などに影響が出てくるかもしれません。

もちろん、代理店営業もノルマを設定している企業は多いですが、代理店営業の場合は募集をかけると応募する人が多いため、代理店を増やす点で難しさを感じることはあまりないかもしれません。ネックになるのは代理店の営業力になるため、代理店営業では代理店の営業力を強化することなどに重点が置かれることが多いです。

代理店営業とメーカー営業の違い

メーカー営業は自社の製品をより広く販売することが求められます。そのため、商品をいかに販売するかが求められます。

これに対して、代理店営業は代理店を通じて自社商品を販売してもらうため、商品やサービスを実際にエンドユーザーに対して販売することはありません。

また、メーカー営業の営業先は企業が中心です。法人営業が主な仕事になるため、個人に対する営業は基本的にないと言ってもいいでしょう。

一方で、代理店営業は代理店になってくれる法人や個人が対象になります。代理店を開拓するため、個人に対する営業をすることもあります。例えば、保険代理店などは個人代理店が多いです。

代理店営業の仕事に向いてる人の特徴

この仕事に向いてる人の特徴

特徴1「関係構築が上手」

代理店営業に向いてる人の特徴の1つ目は、人間関係の構築が上手な人です。代理店営業では代理店となる個人や法人と企業とを繋ぐ橋渡し的な役割が求められるため、コミュニケーション力が欠かせません。信頼関係を築き上げることで代理店にやる気を出してもらい、自社商品の販売をより多くしてもらえるようになります。

この人が適任者である理由

関係構築が上手な人は、代理店との緊密なコミュニケーションを保つことにより、代理店の信頼を得られるようになるだけでなく、代理店のモチベーションを上げて、より自社商品を販売してもらえるよう上手に働きかけることができます。代理店側も「営業担当の〇〇さんが言うのであれば、うちも頑張らないと」という気持ちになるでしょう。このことからも、関係構築が上手な人が向いていると言えます。

特徴2「対応レスポンスが早い」

代理店営業に向いてる人の特徴の2つ目は、対応レスポンスが早い人です。代理店営業では代理店や代理店の顧客からの問い合わせに対して迅速に回答する必要があります。例えば商品についての使い方に加えて、クレーム対応などが含まれます。

この人が適任者である理由

対応レスポンスが早い人は、代理店や顧客からの問い合わせが来たら、ぐずぐずせずにすぐに対応しようとします。代理店や顧客はできるだけ早く回答が欲しいと思っていますが、もし営業担当のレスポンスが遅いと、信頼を損ねてしまう原因にもなりかねません。この点対応レスポンスが早い人は、相手が考えているよりも早く回答できるように努めるため、信頼をさらに高められます。

特徴3「執着心が強い」

代理店営業に向いてる人の3つ目は、執着心が強い人です。代理店営業における執着心とは、代理店を開拓する際に、この人もしくは法人なら代理店になって成功してくれると確信した場合に、諦めずに代理店契約を結んでくれることを願って、見込みのある相手に働きかけることと関係しています。

この人が適任者である理由

執着心が強い人がなぜ適任なのかというと、代理店営業では、代理店となる個人や法人が継続的に代理店として取引してくれるよう、相手との信頼関係を築くことが必要になるからで、そのためには執着心が必要なのです。執着心が弱いと、ちょっとしたトラブルが発生したときにすぐに諦めてしまって、代理店とのコミュニケーションを避けてしまう可能性があり、せっかくの関係が台無しになってしまうこともあります。

代理店営業に向いてる人(素養/能力)

この仕事に向いてる人のタイプ

誠実な人 [代理店営業に向いてる人1]

代理店営業に向いてる人は、誠実な人です。物事に真摯に取り組み、相手がどのような人であっても、正直で思いやりを持って接することができます。トラブルを起こしにくく、相手との信頼関係が構築できます。

▼向いてる理由
代理店との信頼関係の構築で必要になるのは誠実さです。代理店は顧客との関係でさまざまなストレスや難題を抱えていることが少なくないので、誠実に辛抱強く対応してくれるタイプの担当営業は信頼されます。

おさむ編集員

代理店開拓でも、既存の代理店との関係においても、持ち前の誠実さを活かして相手に真摯に向き合うようにしてください。信頼関係が強くなるので、紹介などが得られやすくなります。

行動力がある人 [代理店営業に向いてる人2]

代理店営業に向いてる人のタイプに、行動力がある人も挙げられます。行動力は機動性と関係があります。問題が起きたときだけでなく、普段から目ざとく問題解決に向けてすぐに行動できる人です。

▼向いてる理由
行動力がある人は、代理店からの問い合わせやクレームにすぐに対応できます。特に顧客とのトラブルにおいて、代理店がスムーズに対応できるかどうかで、商品やサービスに対する信頼が得られるかどうかが決まります。ぐずぐずしていると、代理店だけでなく、顧客を失うことにもつながるため、行動力が大切です。

おさむ編集員

代理店からの問い合わせなどに対応することに加えて、時には代理店に直接足を運んで、面と向き合って問題に取り組むことが必要です。

気配りが出来る人 [代理店営業に向いてる人3]

気配りが出来る人も、代理店営業に向いてる人と言えます。気配りには、相手の立場に立って話に耳を傾け、モチベーションを上げるために、相手の努力を評価して褒めることが関係しています。

▼向いてる理由
気配りが出来るタイプが代理店営業に向いてるのは、代理店が抱える悩みを解決するのに気配りが欠かせないからです。代理店は、商品やサービスの営業でさまざまな問題や挑戦に直面します。営業担当は代理店の努力を褒めるだけでなく、問題点がないか、悩みがないかを聞き出せるか、つまり気配りできるかどうかによって、代理店のモチベーションがアップするかどうかが決まります。

おさむ編集員

積極的に代理店にアプローチして、相手の悩みや問題を聞き出し、それに対して気配りを示しましょう。成果を褒めることも大切です。

代理店営業に必要なスキル

資格・スキル

スキル1「ヒアリング力」

代理店営業に向いてる人はヒアリング力を持っています。代理店募集をかけた時に、代理店候補となる個人や法人から必ずと言っていいほど、代理店運営に関する疑問や質問が投げかけられます。代理店運営に不安を感じない人はいないので、相手の話に真摯に耳を傾けるヒアリング力が求められます。

▼能力を発揮できる場面
このスキルを発揮できる場面は、代理店からの問い合わせ対応です。代理店は営業をかける際に、顧客からの疑問やクレームと隣り合わせにいます。代理店が抱える問題を聞き出すのは、代理店営業担当者の責任です。代理店の心のうちを把握するためにも、ヒアリング力を発揮できます。

おさむ編集員

ヒアリング力を上げることで、代理店が抱える目に見えないリスクや問題を見つけることができます。相手の考えを汲み取るために適切な質問を投げかけられるよう、鍛えておくと良いかもしれません。

スキル2「課題解決力」

代理店営業に向いてる人の持つスキルには課題解決力もあります。代理店とのコミュニケーションの過程で、代理店側に問題が発生するのは日常茶飯事です。問題や改善点が見つかったときに、要因を分析して原因を突き止め、解決するスキルが求められます。

▼能力を発揮できる場面
例えば代理店が商品を販売する際、企業側の思惑に沿わない形で商品を販売することがあります。規約に違反しない限り、代理店側の販売方法を尊重する必要がありますが、放っておくと別の問題に発展する可能性も否定できません。このようなシチュエーションでは、課題解決力を発揮することで、企業が求める方向に代理店が向かうよう、サポートすることができます。

おさむ編集員

課題解決力があれば、代理店側もアドバイスが与えられるときに、気分を害することなくアドバイスを受け入れ、問題解決に進めることができます。そのためにも、方向性を定め、問題点を浮き彫りにすることが大切です。

スキル3「行動力」

代理店営業に向いてる人は行動力も持っています。代理店営業は、待っていれば代理店候補となる人がやってくると思うかもしれません。中には代理店に興味があっても、話を聞いてそれだけで終わってしまう人もいます。そのようなときには行動力を発揮して、見込みのある人のところへ出向いて相手を引き込むことが必要です。

▼能力を発揮できる場面
具体的な場面として、代理店募集の説明会に多くの個人や法人の代表者が来ますが、「見込客」をとにかく掴むことが必要になります。そのために、連絡先を把握したなら、速やかに連絡を取って、代理店の魅力を伝えたり、不安を解消するための説明をしたりする必要があります。行動力があれば、見込客を代理店にすることができる可能性が高まります。

おさむ編集員

このスキルがあるかないかで、成果は大きく変わってきます。すぐにアクションを起こすと、成約率は高いからです。そのために、「この人ならやってくれそう」と感じたら、できるだけ早くアプローチして、再び会う段取りをすると良いでしょう。

代理店営業に向いていない人

向いていない人

自己中心的な人 [代理店営業に向いていない人1]

代理店営業に向いていない人は自己中心的な人です。自分のことしか考えられないので、周りに気を配ることはしませんし、それを必要だと感じることもありません。

▼不向きな理由
代理店営業では、代理店とのコミュニケーションが成功の鍵を握ります。自己中心的な人は、代理店が何を考えようがお構いなしの態度を表してしまいます。

ななか編集員

このようなタイプの人は、一般営業のほうが向いています。自分の成果にだけ注意を向ければ良いので、意外とうまくいくケースが多いからです。

人付き合いが苦手な人 [代理店営業に向いていない人2]

代理店営業に向いていない人に、人付き合いが苦手な人も当てはまります。人と関わるのが苦手だったり、相手に合わせることができず、友達付き合いが苦手だったりする人です。

▼不向きな理由
代理店営業は代理店との信頼関係の構築が必要ですが、人付き合いが苦手な人はそれができないので、残念ながら不向きです。

ななか編集員

このタイプの人はエンジニア系の仕事が向いています。他の人との関わりが少なく、自分のペースで仕事ができるからです。

受け身な人 [代理店営業に向いていない人3]

受け身な人も代理店営業に向いていない人と言えます。受け身な人は自主性に乏しく、与えられた仕事をそつなくこなすことに長けています。

▼不向きな理由
代理店営業では代理店の候補となる人へ積極的にアプローチする必要があり、自主性が求められる仕事です。しかし、受け身な人は躊躇してしまい、仕事に支障をきたす可能性が高いです。

ななか編集員

受け身な人が向いているのは、機械的な作業ができる仕事です。具体的には、公務員や医療事務などの事務系の仕事が良いでしょう。

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代理店営業のやりがい

この仕事のやりがい

業界を股にかけた動きができる [代理店営業のやりがい1]

代理店営業のやりがいの一つは、業界を股にかけた動きができることです。代理店を誘う際にターゲットになる職種は複数に及びます。例えば、保険代理店の募集をかける場合、必ずしも保険専業ではなく、自動車工場や小売店、アパレル業界など多岐にわたります。一般的な営業だとターゲットを絞り込む必要がありますが、代理店営業はさまざまな業界にアプローチすることになるので、視野を広げるのにも役立ちます。

おさむ編集員

さまざまな業界にアプローチするため、それぞれの背景や業界について、さらによく知る必要もあります。共通の話題が築けるように、アプローチする業界について事前に調査し、相手の状況を理解しましょう。

大きな案件を手掛ける経験ができる [代理店営業のやりがい2]

代理店営業のやりがいには、大きな案件を手掛けられることも挙げられるでしょう。代理店募集をかける場合、中には大企業が代理店業務を引き受けることもあります。いわゆる企業代理店によっては自社よりも規模が大きくなることもあり、このような案件を手がける際、やはり大きなやりがいを感じます。企業代理店相手の場合、法人営業部が担当するケースが中心になります。

おさむ編集員

企業代理店を増やすためには、実績を重ねることが必要です。経験がないと、企業代理店を指導する際に、技量不足で信頼を損ねてしまう可能性があります。経験のある担当者とペアで仕事を行い、プロジェクトの進め方や代理店研修などの方法を学ぶようにしてください。

常に新しいものを提供できる [代理店営業のやりがい3]

代理店営業のやりがいの3つ目は常に新しいものを提供できることです。代理店に対して新商品を紹介するだけでなく、新商品を展開するにあたって、企業側がどのようなバックアップをするか、具体的にはコマーシャルやキャンペーン、代理店へのインセンティブの提供などが含まれます。

おさむ編集員

新しいものを提供するにあたって、代理店営業の担当者が気をつけたいのが、新商品を単に紹介するだけで終わってしまうことです。この商品やサービスを導入したら競合他社にどれだけ差をつけられるのか、導入するにあたってどんなメリットがあるのか、といったことを具体的に説明できるよう説得力を磨くと良いでしょう。

代理店営業が「きつい」理由

きつい理由

顧客/卸元/社内との板挟み [代理店営業がきつい理由1]

代理店営業の仕事がきついと感じることもあります。その一つが、顧客、卸元、社内との板挟みになる可能性があることです。代理店営業担当の立場は基本的に代理店と企業を橋渡しする役割ですが、代理店には顧客がいますし、企業から代理店に商品を卸す場合には卸元が間に入ります。これが板挟みになる理由です。

例えば、代理店と顧客との間にトラブルが起きた場合、基本は代理店が解決するわけですが、時には代理店営業が間に入って、仲を取り持つ必要があります。卸元と代理店の間で起こる仕入れ値トラブルなどについても同じです。双方の主張が食い違う場合は、それぞれの意見を尊重して解決を図ります。

ななか編集員

間に立つ場合、公平かつ公正に双方に向き合う必要がありますが、正直なところ、完璧に公平に間を取り持つのは不可能ですので、双方から苦情を向けられるとキツイと感じるかもしれません。

一人あたりの業務量が膨大 [代理店営業がきつい理由2]

代理店営業がきついと感じてしまう理由に、業務量の多さもあります。代理店営業は代理店開拓に加えて、既存の代理店への研修や問い合わせ対応、代理店が抱える問題の解決など、業務が多岐にわたります。これらを一人で対応しないといけないのです。

例えば、担当する代理店の数が20あるとしましょう。代理店への新商品の案内に加えて、新たなキャンペーン告知や研修会の開催を、20の代理店と連絡をとって対応する必要があります。顧客トラブルを代理店が抱えた場合、担当する代理店数によってトラブル対応の数も増えていきます。

ななか編集員

単純に代理店開拓だけであれば、それほどきついとは感じないかもしれませんが、既存代理店対応も加わるため、こんなことまで対応しないといけないのか、と不満をこぼしてしまう担当者が少なくありません。実際に代理店に出向いて対応するなど体力も必要なので、やはりきついと感じるのです。

他社と商材がバッティングすることがある [代理店営業がきつい理由3]

代理店営業がきついと感じてしまうケースに、他者と商材がバッティングしてしまうことが挙げられます。競合他社は激しい競争の中でさまざまな商品を市場に投入し、自社製品と似た商材を送り込むことでシェアを奪おうとします。代理店は自社商品の強みを活かして販売するわけですが、他社と商材がバッティングすると、営業の際の体力を消耗してしまいます。この場合、強力なサポートを提供しなければいけません。

例えば、自社が長年独占販売してきた商品があるとします。競合他社がシェアに食い込めるよう、新たな、しかも性能がよく似た商材を送り出すと、顧客によっては割安かつ同等の他社の製品を選ぶ可能性が十分あります。

ななか編集員

代理店も他社の商材に魅力を感じ、他社の傘下になりたいと言い出す可能性は十分あります。その際にどうやって引き止めるかが課題になり、精神的に追い詰められることがあります。

代理店営業の仕事の求人が多い業界

この仕事の求人が多い業界

保険業界 [代理店営業の求人が多い業界1]

保険業界は、代理店営業の求人が多いことで知られています。保険業界では主に、法人向け及び個人向けの代理店営業を募集しています。

▼求人が多い理由
保険代理店は比較的参入しやすく、例えば退職後の新たなステージとして選ぶ人が多いのが特徴的です。法人の場合、従業員への福利厚生の一環として、代理店となるケースが多いです。いずれも、代理店になりたいと願う個体数は圧倒的に多いと言えます。

おさむ編集員

保険業界は競争が激しいため、代理店を増やすことが主な課題です。代理店として応募してくる個人や法人の能力を見極めて、長く業界に携われる人を探すリサーチ力が求められます。

広告業界 [代理店営業の求人が多い業界2]

広告業界の代理店営業では、WEB広告を取りまとめる代理店や、求人広告を取りまとめる代理店などが多いため、求人は多岐に及びます。

▼求人が多い理由
広告業界はマーケティング上なくてはならない業界であり、競争も激しいこともあって、淘汰されやすい分野です。代理店を引き受けても経営に行き詰まり、辞めてしまう代理店も一定数あるため、新たな代理店開拓が主な仕事になります。

おさむ編集員

代理店営業では、粘り強く相手にアプローチできる姿勢が求められます。

出版業界 [代理店営業の求人が多い業界3]

出版業界の代理店営業では、書店営業と広告営業の2つの分野での求人が中心になります。

▼求人が多い理由
本を読む人口は依然として多く、自社の出版する商品を販売してくれる経路を確保する必要があるため、この分野の求人は多いと言えます。

おさむ編集員

出版業界での代理店営業は、書店をはじめとする小売店とのコミュニケーションが必要になるため、交渉力やコミュニケーション力が求められます。信頼関係を築くのが上手な人が向いていると言えるでしょう。

代理店営業の年収を紹介(平均/年代別)

この仕事の年収を紹介

平均年収/中央値

代理店営業の年収は、すべての年齢層を含め、役職を考えずに平均した場合、約420万円前後になります。年齢や役職により中央値よりも多くなりますが、一般的な目安として覚えておくと良いでしょう。

年齢別(20代/30代/40代/50代)

年齢別で見てみると、20代の平均年収が390万円です。30代になると、540万円にまで上がります。40代は600万円、50代になると650~700万円です。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長/役員など)

役職別では、一般職の場合で500万円、主任クラスになると550万円です。係長クラスでは、平均600万円の年収が見込まれます。管理職クラスについては、課長クラスで800万円、部長クラスになると1000万円を超えてきます。役員の場合は雇用から外れることになるため、一般職や管理職と一概に比較することはできませんが、2000万円以上の報酬を得られる場合が多いです。

代理店営業の仕事に就くメリット

メリット

メリット1:複数社の商材を顧客に提供できる

代理店営業のメリットとして、代理店側に対して、複数社の商材を顧客に提供する機会を提供できるという面があります。いわゆる乗合代理店がそれに当たりますが、複数のサービスを提供することで、顧客への選択肢を増やすことができ、結果、商品成約率が高くなります。

代理店が何らかのサービスを提供する場合、A社だけでなく、B社及びC社のサービスを扱えるので、顧客が比較選択する機会が増え、価格面だけでなく、サービス内容で選択することもできます。この点を強調できるのが代理店営業です。

ななか編集員

自社のサービスや商品を取り扱ってもらうことにより、収益にどのようにプラスになるのか、顧客満足度の向上につながるかをアピールするためのコミュニケーション力を鍛えることで、より成果を上げられるようになります。

メリット2:企業の課題に詳しくなれる

代理店営業に携わることで、企業が抱える問題や課題をより深く把握できるようになります。それにより、企業力をアップさせるために何ができるのか、今後どの分野に力を入れることで売上を伸ばせるのか、といったマーケティング戦略を立てるのにも役立ちます。

新たな商品開発において、より発言力を高められるので、他の部署との信頼関係の構築にも役立ちます。営業だけでなく、企画などにも携わるための一歩を踏み出すきっかけにもなります。

ななか編集員

問題点や課題に注意を向けるだけでなく、それに対する解決策(ソルーション)を提案することも必要になってきます。問題解決力を磨くことも必要でしょう。

メリット3:マネジメント力が高まる

代理店開拓や教育などが主な仕事になるため、企業経営のノウハウを学ぶことができます。今後新たに代理店として参入する見込みのある法人や個人を見つけたときに、相手の能力を引き出し、成功につなげるために必要なマネジメント能力を身につけられます。

将来的に独立して、自分で企業経営を行う立場になった場合に必要な経営哲学を、仕事の現場から学べるというメリットがあります。スキルアップにも最適です。

ななか編集員

マネジメントで必要になるのが指導力です。代理店を引っ張っていくため、相手のモチベーションを高めることが必要になります。代理店を納得させ、自分のペースに引き込めるよう、指導力を磨きましょう。

代理店営業の仕事に就くデメリット

デメリット

デメリット1:変化が激しく勉強が欠かせない

代理店営業を取り巻く環境は常に変化があります。変化の流れについていけなくなりそうなほど、状況が激しく変わることさえあります。新たな状況についていくためにはしっかりと勉強しなければならず、時間が取られてしまうのがデメリットとなります。

変化に対応できない、もしくは対応するのが苦手な人にとって、変化が激しい代理店営業の世界は苦痛でしかありません。新たに生じる問題や対応しなければならない事例なども増えていくため、ストレスが溜まる一方になってしまう人もいます。

おさむ編集員

一番良いのはそれが当たり前だと捉えることですが、なかなかそうすぐに変化に対応できない場合も多いので、自分のスキルを上げるための訓練の機会だと捉えると良いかもしれません。

デメリット2:残業時間が多くても収入はそのまま

収入は自分の仕事に対する評価とも言えるので、残業代が入らないのはかなりのダメージになります。代理店営業は成果報酬と基本報酬から成るため、そうなってしまうのです。

他の職種からの転職した場合、残業代がほとんど入らないというのは信じられないことかもしれません。代理店対応のために残業をしても、それが報酬という形で返って来ないからです。

おさむ編集員

代理店営業は、成果報酬が自身の収入を左右します。成果がたくさん出れば出るほど、収入に反映されるのです。残業しても収入が変わらないのは辛いことですが、それを乗り越えるときに、新たな成果という形で返ってくることも少なくありません。積極的な見方を持つようにしてください。

デメリット3:クレーム対応の窓口役でもある

代理店営業のデメリットに、クレーム対応があります。代理店からのクレームだけでなく、顧客からのクレームも代理店を通じて入ってくるため、一般的な営業よりもクレーム対応時間が増えてしまいます。クレーム対応を続けているうちに、嫌になってしまうことがあるでしょう。

クレームなどを受けても軽く流せない人には辛いと感じるかもしれません。代理店からのクレームが来るときには、複数の顧客からのクレームが原因で起きていることもあり、直接代理店に出向いて顧客と向き合い、対応が求められることもあります。飄々とこなせない人だと、ストレスが溜まる一方になってしまいます。

おさむ編集員

クレーム対応をしていると、代理店の営業対応の問題点などが明らかになっていくため、マーケティングの練り直しに役立つことも多いです。クレーム対応は疲れますが、逆に考えると、それだけ自社の商品をよく使ってくれているという証でもあります。良い顧客もしくは代理店と見なせるでしょう。

代理店営業の仕事に就く方法

この仕事に転職する方法

方法1:転職サイトの公開求人から探す

代理店営業の仕事を探す場合、転職サイトを活用するのが便利です。転職サイトには全国の代理店営業に関する求人情報が掲載されているため、掲載されている求人情報の中から、自分ができそうな企業の代理店営業の募集が見つかる可能性が高いです。

他にも「通勤しやすい」など、雇用条件が自分の希望と合っている求人情報を探す場合も、転職サイトを活用するなら、条件指定で検索できるので見つけやすいです。

方法2:転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう

転職エージェントを活用する方法もあります。転職エージェントは転職をサポートする経験が豊富なため、代理店営業についての求人情報を探す際に、助けになってくれるはずです。具体的な条件を提示しておけば、自分の希望に合った求人情報を代わりに探してくれます。

特に役立つのが非公開求人に関する情報です。転職サイトで一般向けに公開されていない求人情報を紹介してくれるので、報酬などの条件が良い仕事が見つかる可能性が高いです。

方法3:知人や友人の紹介をもらう

知人や友人に、代理店営業の仕事をしている人はいないでしょうか。代理店営業は人手不足な分野なので、より優れた人材の確保を企業が願っていることもあります。知人や友人であれば自分の素性をよく知っているので、そこをアピールしてもらって、就職につなげることも可能です。

紹介してもらう場合、知人や友人なら企業の状況を事前に把握しやすいですし、仕事内容についても教えてもらえるので、不安を払拭するのにも役立つでしょう。

今後へ向けてのアドバイス

今後へ向けてのアドバイス

代理店営業は向き不向きがあるので、自分が代理店営業に向いてる人なのか、向いていない人なのかをしっかり理解しておくことが大切です。

代理店営業に向いているのは、ざっくり言えば人付き合いが上手で、相手を褒めて伸ばせる人です。代理店の候補になる個人や法人はとにかくさまざまなので、相手に合わせられる能力のある人は、この世界で十分活躍できますし、昇進の可能性も十分あります。

対照的に、向いていないのは人付き合いが苦手だったり、新たなチャレンジをするのが無理だったりする人です。もし自分が向いていないとわかったら、あきらめることも選択肢として入れてください。とにかくやってみたいという人なら、代理店営業に関するノウハウをしっかり調べて前に進みましょう。

「代理店営業の仕事」に関するよくある質問

よくある質問
代理店営業に向いてる人は?

タイプ別では、「誠実な人」「行動力がある人」「気配りができる人」の3タイプに当てはまる人が、商社営業に向いてる人です。自分だけが努力すれば良いのではなく、代理店育成により協力者にもパフォーマンスを発揮してもらう必要があることから、互いの信頼関係を醸成し続けることが大切であるとされています。

代理店営業には向いてない人は?

代理店営業に不向きなのは「自己中心的な人/人付き合いが苦手な人/受け身な人」の3タイプです。代理店は、販売者(代理店)に対して、商材知識や販売ノウハウの提供を行い、自分たちの代わりに製品やサービスを拡販してもらうため、人間関係を長期的に保つことに長けている必要があります。

代理店営業のやりがいとは?

代理店営業の仕事をする人が“仕事のやりがい”として挙げることは、「業界を股にかけた動きができる/大きな案件を手掛ける経験ができる/常に新しいものを提供できる」の3つが代表的です。

代理店営業は何がきついの?

代理店営業の場合、きついと感じるのは次の3つの場面であると言われています。①顧客/卸元/社内との板挟み、②一人あたりの業務量が膨大、③他社と商材がバッティングすることがある、このような順番になっています。

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F.Osamu外部編集員
中堅人材紹介会社の経営者。 既婚、子供2人、転職回数:5回、年収1,200万円、資格:なし。自己分析が腑に落ち、強みを発揮するコトに注力して道が拓けたタイプです。仕事以外では、適職発見同好会の立上げメンバーとして、転職者向けメディア「向いてる仕事.com」の運営を経験。転活ラボの外部編集員として活動中。