商社営業とは?仕事内容に向いてる人の特徴と仕事のやりがいやきつい理由

商社営業職

商社営業に向いてる人/向いていない人の特徴とタイプ、実際に転職した場合に担当する具体的な仕事内容や、気になる年代別・役職別の年収を解説。

また、商社営業の「やりがい/きつい理由」についても、これから転職する人が他の職種と比較ができるよう情報提供します。

商社営業がどんなことを担当する仕事なのかわからない人、新しい知識を取り入れたい人へ向けて、メリットやデメリットも紹介していますので参考にしてみてください。

商社営業の仕事とは?

商社営業とは、企業・個人と交渉して仕入れた商品を販売する、商社における営業の仕事です。グローバルな商品販路やマーケット分析・顧客獲得を行っている企業です。

商社営業の仕事は「総合商社」と「専門商社」とで異なっています。

総合商社は多種多様な産業分野の商品を扱い、トレーディング事業の他に、事業投資も行っています。対して、専門商社は特定の産業分野を専門的に取り扱い、主体としてトレーディング事業に傾注しています。

商社営業の社内での位置づけ、役割

商社営業の社内での位置づけおよび役割は、名前の通り「営業」です。一般的には販売先の情報収集、市場に出ている商材や情報のチェック、良質な商材を見つけた際のルート確保などが大切な仕事に含まれます。

もともと自社と懇意な企業の商品であればルートは確立されていますが、新規企業では営業活動が必要になります。

さらに、既にルートがある企業であっても、おざなりな扱いをすれば贔屓先として扱われなくなることもあり、ルートの維持としてのコミュニケーションも重要な役割となります。

商社営業の仕事内容

総合商社では、子会社の進捗管理、企画立案が主な仕事内容となります。商材ごとに存在する、細分化した子会社の進捗管理とコミュニケーションを行い、商材に関する企画立案によって、子会社それぞれの方向性を決めていきます。

立案したプランによって子会社の動き方が定まるため、とても重要な役割を担っています。

専門商社では、トレーディング事業に関する活動、他社への営業や見積書作成といった実務が主体です。商材の販売元と商材を求めるメーカーの中継ぎ的な役割をすることもあり、企業間での距離が総合商社よりも近いため、より情報収集能力、コミュニケーション能力が必要になる商社営業であると言われています。

商社営業の仕事の特徴

商社営業の仕事の特徴は、「多様な知識を求められる営業職」であることです。

一般的に営業の仕事として連想される「販売先への営業」「流通ルート・チャネル確保のコミュニケーション」だけでなく、自身が取り扱う商材についての一定水準の知識・情報収集が求められます。

現在トレンドになっている商材、トレンドになりそうな商材を判断するには、その商材に関する知識は不可欠です。特に、複数の子会社と関わる総合商社においては、その求められる知識幅、情報量も多くなります。

専門商社ではその範囲が比較的絞りやすい反面、より企業間の距離が近いやりとりが多くなります。こちらも専門的な知識がなければ「わかってない会社だ」と思われ、より知識や理解が深い対抗企業に取引先を変えられてしまう可能性もあるのです。

商社営業とメーカー営業の違い

「メーカーが製造した製品を販売するための営業」である商社営業に対し、メーカー営業は「自社が製造した製品を販売するための営業」である点が違います。

多くの場合、メーカー営業は自社製品のみを取り扱いますが、商社営業にはそうした制約はありません

商社営業は顧客に対し、メーカー営業よりも客観的な視点からの幅広い提案ができるため、さまざまな商品知識や取り扱いに対する意欲が必要です。

商社営業に向いてる人の特徴

この仕事に向いてる人の特徴

特徴1「好奇心旺盛」

好奇心旺盛な人は、フラットに物事を調べられる、興味の対象が広くて次々に知識を仕入れられる人です。気になったことをすぐ調べる「知識欲が旺盛な人」とも言い換えられます。

この人が適任者である理由

営業に関するマーケティング知識が豊富で取り扱う製品理解が深ければ、自分の今手がけている分野の知識だけでなく、より幅広い分野の知識が活かせる可能性があるのが商社営業です。興味を持ったり関心を持ったりするハードルが低いと、勉強のハードルそのものが下がり、思わぬ知識が思わぬ機会で役立つことがあります。商社営業に向いてる人は、製品そのものに関することに限らず、気になる知識をどんどん吸収できる人です。

特徴2「柔軟でフラットな考え方」

フラットは「平らな」を始めとする様々な意味を持つ英単語ですが、この場合は「先入観を持たない」「客観的な思考」という意味を含みます。四角四面、杓子定規に物事をとらえず、実際に起きている事実とそれに対する思考・意見をきちんと分けて考えられる人です。

この人が適任者である理由

商社マンはいわゆる決まった手順で作業をこなす定型の仕事、「ルーティンワーク」ではありません。企画立案や商材探しのための情報収集、その後の営業活動は、その商材や取引先ごとに異なる対応が求められます。そのため、商社営業に向いてる人は、柔軟でフラットな考え方やそれによる「気づき」が得られる人と言えます。

特徴3「主体性が高い」

商社営業に向いてる人の要素に、主体性の高さも挙げられます。主体性が高い人とは、「自分の判断で行動する人」「自主性が高い人」です。何をすればいいかわからないなら聞いてみる、調べてみるなど、指示がなくとも積極的な行動をとり、わからないことをわからないまま放置しない人を指します。

この人が適任者である理由

これは商社そのものの方向性にもよりますが、同じルートや商材に固執せずに、時代に合わせた開拓を行い、事業を拡大していくのが商社です。自ずと「こうしたい」「こうしてみたい」という思いが強い人ほど、商社が求めるチャレンジ精神を持つ人となります。

商社営業に向いてる人(素養/能力)

この仕事に向いてる人のタイプ

コミュニケーション能力が高い人 [商社営業に向いてる人1]

コミュニケーション能力が高い、いわゆる「コミュ強」と呼ばれる人は、商社営業に向いてる人です。話し上手であり聞き上手でもある、その双方を上手に両立できるタイプです。

▼向いてる理由
商材の販売元と、その商材を売り込みたい先、どちらも「高く売りたい」「安く買いたい」というニーズがあります。そうした心情やラインを正確に汲み取り、双方の利害関係を成立せるのが商社営業であり、そのために必要な能力の1つがコミュニケーション能力です。

おさむ編集員

商社営業では海外で交渉する機会も多いので、諸外国語での雑談・商談双方の語彙を増やしましょう。

責任感が強い人 [商社営業に向いてる人2]

責任感が強い人とは、仕事を投げ出さず、結果が出るまで粘り強く対応し、遂行するタイプの人です。

▼向いてる理由
商社営業において顧客のニーズに応えるには、商社営業をする人自身の試行錯誤が必要です。諦めずに、情報や時流に基づいて試行錯誤ができる人は、商社営業に向いてる人です。

おさむ編集員

商社営業の仕事では、顧客とのやりとりが1回で済むことはほぼありません。長期化する契約では根気強さが必要になり、同時に神経に負担がかかり続けます。そして、真面目で責任感が強い人ほど、そうした疲労を自覚しにくいのです。意識的に、リフレッシュの時間を設けましょう。

多角的視点を持っている人 [商社営業に向いてる人3]

多角的な視点を持つタイプとは、1つの情報を様々な見方で捉えられる人です。この視点を持てる人は、様々な情報を取り入れる商社営業に向いてる人です。

▼向いてる理由
商社営業は、情報収集がとても重要な仕事です。しかし、せっかく情報を得ても、そこからの動向予想を外したり、情報自体を読み違えたりすることもあります。多角的な視点があれば、より情報の精度が高まるのです。

おさむ編集員

仕事上、収集する情報には「性質的側面」「環境的側面」「経済的側面」という3分類があります。この3つについて理解を深めるところから始め、予測や提案に活かしていきましょう。

商社営業に必要なスキル

資格・スキル

スキル1:市場/競合調査能力

商社営業における市場/競合調査能力とは、自社と他社との差別化、扱う商材の強みや弱みを理解するスキルです。自社が参入しようとする市場動向、顧客ニーズや競合会社の理解をするために必要です。

▼能力を発揮できる場面
商品やサービス品質が良いとしても、ほぼ等しいものが既に市場にあれば、顧客には選ばれません。新たな市場へ参入するにあたっては、既存の他社よりもここが優れている、他社のここを改善したという、強みや弱みの理解が不可欠なのです。

おさむ編集員

一見とっつきにくそうな市場/競合調査ですが、「ファイブフォース分析」「4C・4P分析」など、様々な手法や分析ツールが確立されています。きちんと勉強すれば比較的身につけやすいスキルで、こうした勉強ができる人は商社営業に向いてる人です。

スキル2:課題発見力

何らかの「問題」があり、問題の「原因」を発見し、原因を解決する案を考える、この「案」を「課題」といいます。「売上が伸び悩む、解約が増えている」時に求められる能力です。

▼能力を発揮できる場面
上記をはじめとする商社営業におけるさまざまな問題が発生した時に、その解決への筋道を発見する気づきは発想力は、問題解決に向けて力を発揮します。

おさむ編集員

「何が原因であるのか」だけでなく、「何が解決策になるのか」を発見できるスキルがある人はこの職業に向いてる人です。原因特定とその課題を見つけられるように、現在だけでなく過去の情報収集も重ねてみましょう。

スキル3:提案力

提案力は顧客のニーズ、課題に沿った提案をするスキルです。マーケットやトレンドを分析し、より適切な提案をしていける人は商社営業に向いてる人です。

▼能力を発揮できる場面
先述した課題発見力だけがあっても、顧客に対してその課題を解決すべきだという認識や施策までこぎつけるには、説得力のある資料や説明ができる提案力が必要です。

おさむ編集員

提案力を磨くには、情報のアンテナを幅広くするだけでなく、商談としてのコミュニケーションスキルのスキルアップも必要です。一朝一夕に身につけるのは難しいものの、場数を踏み、シチュエーションを体験することで磨かれていきます。

商社営業に向いていない人

この仕事に向いていない人

コミュ障な人 [商社営業に向いていない人1]

語学的または性格的にコミュニケーション能力が低い人を指して、「コミュ障」と言います。この性格の人は商社営業に向いていない人です。

▼不向きな理由
商社営業では様々な場面でコミュニケーション能力が重要になります。ここが欠如していると、交渉成立が難しいものとなるでしょう。

ななか編集員

コミュ障の人は他人の目や言動によって能力を乱されてしまうので、黙々と集中できるエンジニアや警備員、その他在宅での仕事がおすすめです。

柔軟性がない人 [商社営業に向いていない人2]

柔軟性がない人は「アドリブ力が低い」人とも言い換えられます。突発的な事態に柔軟に対応できない人は、商社営業には向いていない人です。

▼不向きな理由
商社営業の仕事には、経験則からの「こうなるかもしれない」という予測はできても、ルーティンワークのようにセオリーがなく、柔軟性がないと対応できないことがあります。

ななか編集員

柔軟性の無い人はルールがある、コツコツ地道なルーティンワークができる職業が向いています。公務員、受付、清掃業や旅客運送業などがおすすめです。

腰の重い人 [商社営業に向いていない人3]

腰の重い人を簡単に説明すると、「前例のない行動にしり込みする人」です。

▼不向きな理由
商社営業には「積極的に新しいことにチャレンジする」という姿勢が必要であり、腰の重い人はその点で向いていない人です。

ななか編集員

腰の重い人は、逆に言えば慎重さを重視する人なので、その慎重さが評価される仕事、じっくりと物事に取り組む仕事に向いています。

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商社営業のやりがい

この仕事のやりがい

幅広い知識が身につく [商社営業のやりがい1]

商社営業は取扱う商材について、それを活かす方法や活用例に至るまで、さまざまな知識を得れば得るだけ、説得力が増していきます。もともと様々なことに興味があり、調べることが楽しい人ならば、知ることで仕事のやりがいが増していくメリットがあるのです。

おさむ編集員

自分が取り扱っている商材についてだけではなく、外国での取り引きならばその国について、その地域の名物についてなど、あらゆる情報にアンテナを張ってみましょう。また、その時わからなかったことの「調べ漏れ」をなくすために、備忘録としての物理的なメモ帳があると便利です。スマホにメモでは、メモを見つつ検索するという行為がしにくく、見返しにくいです。

様々な商材に触れられる [商社営業のやりがい2]

商社営業のうち、特に総合商社ではこの傾向があります。様々な子会社ごとに多彩な商材に触れられるので、情報整理・報告書や資料作成の大変さもありますが、同時に「沢山の商材を知ることができる」という、知識欲が必然的に満たされていくやりがいがあります。

おさむ編集員

様々な商材をただ知るだけでなく、仕事に活かせるのが商社営業のメリットです。扱う商材に制限のない商社営業だからこそ、顧客のニーズに合わせた自由な提案ができます。より選択肢を増やす、あるいは理想を突き詰められるように、積極的に商材についての情報を得ていきましょう。

年収が高い [商社営業のやりがい3]

商社営業が人気の職業である理由の1つ、それが「年収が高い」ことです。総合商社は特にその傾向が強く、給与の高さにやりがいを感じる人には大きなメリットになります。しかし、給与が高いということは当然、それだけ求められる意欲や成果も大きくなります。

おさむ編集員

年収が高い分、激務であったり、イレギュラーな対応を求められたりするのが商社営業です。ここまで挙げてきた適性やスキルがある人は特に問題ありませんが、何か欠けている自覚がある人は、意識的に不足している要素を鍛えていきましょう。幅広い知識やスキルを身につけることで、より年収アップに繋がる可能性が高まります。

商社営業が「きつい」理由

転勤や異動が多い [商社営業がきつい理由1]

商社は国内外に拠点を持っています。そして、営業活動の場も同様に、国内外を問いません。これにより、商社営業はどうしても転勤が多くなってしまうのです。

家族のいない単身者ならまだしも、家族を持つ人はどうしても引っ越しやそれに伴う手続きが嵩みます。単身赴任という選択肢もありますが、それだけ家族の時間がなくなってしまう、配偶者に育児を任せきりになってしまう問題点もあります。

転勤や異動が多いことは、心理的に変化を望まないタイプの人にはきつい点です。しかし、会社からの支度金付きで国内外を飛び回れることを魅力に感じる人には、逆にメリットになる点でもあります。

メーカーと顧客との板挟み [商社営業がきつい理由2]

商材を製造する側(メーカー)とその商材を買いたい側(ユーザー)とでは、目的は正反対です。前者は高く売りたい、後者は安く買いたい、商社営業はその板挟みになりがちな職業です。

価格面だけでなく、「3日で納品する」と言うメーカーに対し、ユーザーは「2日以内に欲しい」、メーカーは「ABC機能をつける」と言うが、ユーザーは「ABCD機能が欲しい」など、両者間に生じる食い違いは様々にあります。

これらの落としどころを擦り合わせていくのも間を取り持つ商社営業で、「どうしてこうしてくれないんだ」という双方からの板挟みをきついと感じる人は少なくありません。とにかく粘り強い交渉が必要になります。

業務量が膨大になりがち [商社営業がきつい理由3]

年収の点でも軽く触れましたが、商社営業は激務になりがちです。具体的には「商談の数が多い」「商談準備の情報収取が多い」ことに加えて、「それらの報告書・社内外向け資料作成」もまたこなさなければなりません。さらに、取引先との接待により、プライベートの時間も削られます。

平日は商談や業務、社内の飲み会に追われ、休日は取引先とのゴルフなどの接待もあります。勤務時間も不規則になりがちです。

特に自分の時間を大切にしたい人には、ダイレクトに時間を削られることがきついと感じがちです。業界上の問題なので、割り切って慣れるか、転職するかの二択になります。

商社営業の求人が多い業界

この仕事の求人が多い業界

食品業界 [商社営業の求人が多い業界1]

食品業界の商社、いわゆる食品商社は「専門商社」です。この商社営業は国内外のメーカー・ユーザーとやりとりする営業仕事が中心になり、求人も営業力を重視される傾向があります。

▼求人が多い理由
この業界において、現場では少なからぬ頻度で、「営業」ではなく「配達」「肉体労働」も行います。そうと知らずに就職し、理想と現実のギャップに耐えられない人もいるようです。

おさむ編集員

総合商社と違い、専門性が高い専門商社では、より企業内外でのネットーワークが重視されます。コミュ力を磨いていきましょう。

繊維業界 [商社営業の求人が多い業界2]

繊維業界の専門商社、繊維商社の営業は、商社内の研究開発で製造された製品を顧客に提案します。商社営業においては語学力のある人、もしくは自社内の連携を取れる人材が重宝されます。

▼求人が多い理由
国内生産が減少しつつある一方で、海外企業の進出による新たなニーズ・提案ができる人材が求められています。

おさむ編集員

総合商社や他の専門商社と違い、メーカー営業的な側面が強いのが特徴です。商材の素材、特性など、細かな情報まで網羅していきましょう。

機械業界 [商社営業の求人が多い業界3]

機械商社は、会社によって総合商社と専門商社に傾向が分かれています。それぞれ求める人材像が違うので、商社営業の求人に応募する際には注意が必要です。

▼求人が多い理由
グローバル化が進み、機械業界では特に海外との取引の機会が増えています。語学力と英語でのビジネス会話ができる人は常に引く手あまたです。

おさむ編集員

体育会系の人が多い傾向があるので、特に上下関係をきっちりできる人・きっちりしたい人や、学生時代にそうした経験がある人ほど馴染みやすいでしょう。

商社営業の年収を紹介(平均/年代別)

この仕事の年収を紹介

平均年収/中央値

企業の規模や年齢にもよりますが、総合商社の平均年収は1,000~1,500万円前後だと言われています。ある大手企業の20~50代間の中央値は1,170万円で、およそこの半分の値が専門商社の値になります。

年齢別(20代/30代/40代/50代)

商社の年齢別の平均年収は、20代が~800万円台で、30代から~1,000万円台に入ります。40年代で~1,200万円になり、50代で1,300万円~と、どの年代においても高水準です。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長/役員など)

商社における役職別年収は、一般が800万円台とした場合に、主任が900万円台、係長が1,200万円台、課長が1,600万円台、部長クラスでは1,700万円台に及びます。年齢的な年収のピークは50代で、60歳以降は月額給与・ボーナス共に、30代時の額に下がる傾向があるようです。また、総合商社と専門商社とでは年収も大きく異なり、総合商社の平均年収がおよそ1,350万円、専門商社は590万円という算出結果もあります。

商社営業の仕事に就くメリット

メリット

メリット1:流通のプロを目指せる

顧客ニーズを重視して、幅広い市場動向調査や情報収集をする商社営業は、その流通におけるプロフェッショナルを目指すことができます。より事業を大きくする、より上を目指すという目標を持つ人にとっては大きなメリットです。

今はグローバル化も促進され、国内市場のみならず、海外市場におけるより大きなスケールの顧客ニーズを探し、発掘していける展望もあります。

ななか編集員

上を目指すだけ責任も増え、激務となっていく職業ですが、それだけやりがいもまた大きくなっていきます。仕事にやりがいを得たい人ほど挑戦していく価値を見出せるでしょう。

メリット2:マーケティング知識が身につく

商社営業における情報収集は商材だけに限らず、「その業界」における様々なマーケティングの知識が身についていきます。取り扱い商材が増えれば浅く広く、取り扱い商材のジャンルが狭ければより知識を深められます。

マーケティングに関する知識が身につくということは、「より大きな挑戦をしたい」「スケールの大きな仕事をしたい」と思った時に、その知識をそのまま活かせる転職が可能になるというメリットもあります。

ななか編集員

そもそも幅広い知識を持ち続けることが商社営業における鉄則ですが、商材・マーケティングには特に重きを置いて、勉強していく意識が大切です。

メリット3:転職に強いキャリアが手に入る

転職する際、面接などの場では、「○○を商材としていました」「××業界の商材を幅広く扱っていました」という商社ならではのキャリアは、その業界に転職する際の大きな強みになります。

市場調査から競合調査、商材のトレンドまでチェックする商社営業は、それだけ「業界理解が深い」というお墨付きがつくのです。

ななか編集員

当然ながらトレンドは水物で、今流行しているものがそのまま流行り続けることは稀です。転職をする際は間を置かず、自分の持っている情報が強みになるうちに転職をしなければ、メリットとして活かせずに宝の持ち腐れとなってしまいます。

商社営業の仕事に就くデメリット

デメリット

デメリット1:プライベートの時間が組みづらい

商社営業は、基本的に激務です。取り扱う情報量と相応に、それらをまとめる・報告する業務量が多く、残業になることもしばしばあります。さらに、出張や転勤、接待も頻繁にあるため、プライベートの予定がとても組みづらくなっています。

これは、特に好きなアーティスト・ジャンルのイベントが生き甲斐の人には致命的なデメリットです。参加予定だったイベントが仕事の差し込みで潰れることが繰り返されると、リフレッシュの時間が取れず、心身が摩耗していってしまいます。

おさむ編集員

ライブ映像を高音質な空間で楽しめる機材を揃えるなど、自分の好きなもの楽しむ経済力が高いのは商社営業のメリットです。自分のスペースで自分の時間を最大限楽しむ環境を整えてみましょう。

デメリット2:市況に左右されやすい

メーカー営業のように、商材に自社製品という取り扱いの括りがないことが商社営業のメリットであるものの、デメリットもあります。景気や為替の変動によって、取り扱っている商材の価格が乱上下してしまうのです。

これは、特に専門商社が影響を受けやすいデメリットです。メーカー・ユーザーと商談が成立したのに、景気によって商談が破綻してしまうと、商社営業者の収入にも大きな影響が出てきます。

おさむ編集員

突発的な状況の変化でも、市況は大きく変化してしまうものです。特に、メーカー・ユーザーの間を取り持つ商社営業は、そうした事態に備えた選択肢も考えておきましょう。

デメリット3:接待等で飲食が多い

商社営業は社内・社外問わず、飲みニケーションが重視される傾向があり、接待でのレクリエーションの機会も多くあります。これらは主に業務時間外で行われ、不規則かつ自分の時間が削られていきます。

プライベートの時間が取れないとリフレッシュができない人のみならず、「他人との飲食が苦手な人」「酒で腹を割って話すこと自体が苦手な人」「酒が苦手な人」にとってはストレスが大きく溜まってしまいます。

おさむ編集員

リフレッシュができない状況下の激務は、心身の崩壊に直結します。接待も激務の一環だから我慢して参加するもの、と抱え込まずに、まずは身近な上司や先輩に相談しましょう。

商社営業の仕事に就く方法

この仕事に転職する方法

方法1:転職サイトの公開求人から探す

自分1人で商社営業に転職するならば、公開求人からの検索が一般的な方法です。

ただし、この方法は自分のペースで転職を考えたい・進めたい人、「こうした転職がしたい」というビジョンがはっきりとしている人、過去に転職を経験していて勝手がわかっている人ならばよいのですが、初めての転職を自分1人だけで達成しようとするのはあまりおすすめできません。

転職に伴う様々な手続きにおいては、必須ではないので誰も教えてくれないけれども、やった方が有利になることがあり、見落として損をするケースがあるためです。

方法2:転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう

転職エージェントサービスに登録すると、自分が就きたい分野の専門アドバイザーからのサポートが得られます。

商社営業希望ならば、商社の「今」に詳しいアドバイザーから、業界が今求めている人材の情報を得られたり、非公開求人を紹介してもらえたりする可能性があります。

また、キャリアデザインをする上でも、専門家のアドバイスによって、自分1人では気づけないような選択肢が得られることもあります。

方法3:知人や友人の紹介をもらう

知人、友人からの紹介をもらうということは、コネによってスムーズに転職活動が終了する、事前に職場環境を聞けるといったメリットがあります。

商社営業は特に、社内における人間関係、コミュニケーションが重要になるケースが多いので、気のおけない知人・友人が既に働いている環境は、そのハードルが1つ下がることに繋がります。

ただし、職場環境においては身内のひいき目もあるので、その知人・友人の言うことを鵜呑みにすると、後で苦労するかもしれません。

今後へ向けてのアドバイス

今後へ向けてのアドバイス

商社営業に向いてる人や向いていない人、必要なスキルやメリット・デメリットへの理解は深まったでしょうか。

仕事を決める要素や何を重要視するかは、人によって様々です。商社営業は、「大きなビジネスに挑戦してみたい人」「仕事に大きなやりがいを求める人」「高い年収を得たい人」にはチャレンジする価値のある転職です。

その反面、自分の時間を大切にしたい人には向いている転職とは言えません。

激務に見合った待遇には、同時に成果を出す責任や能力が求められ、社内競争も熾烈な厳しい業界です。しかし、そこで成果を出せたならば、紛れもない「一流のビジネスパーソン」となります。挑戦したい人ほどいち早く、若いうちからの転職を目指しましょう。

「商社営業の仕事」に関するよくある質問

よくある質問
商社営業に向いてる人は?

タイプ別では、「コミュニケーション能力が高い人」「責任感が強い人」「多角的視点を持っている人」の3タイプに当てはまる人が、商社営業に向いてる人です。

商社営業には向いてない人は?

商社営業に不向きなのは「コミュ障な人/柔軟性がない人/腰の重い人」の3タイプです。商社は、生産者と販売者の間に立ち、人と組織を繋ぐ役割を担うことから、人間関係を長期的に保つことに長けている必要があります。

商社営業のやりがいとは?

商社営業の仕事をする人が“仕事のやりがい”として挙げることは、「幅広い知識が身につく/様々な商材に触れられる/年収が高い」の3つが代表的です。

商社営業は何がきついの?

商社営業の場合、きついと感じるのは次の3つの場面であると言われています。①転勤や異動が多い、②メーカーと顧客との板挟み、③業務量が膨大になりがち、このような順番になっています。

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ABOUT US
F.Osamu外部編集員
中堅人材紹介会社の経営者。 既婚、子供2人、転職回数:5回、年収1,200万円、資格:なし。自己分析が腑に落ち、強みを発揮するコトに注力して道が拓けたタイプです。仕事以外では、適職発見同好会の立上げメンバーとして、転職者向けメディア「向いてる仕事.com」の運営を経験。転活ラボの外部編集員として活動中。