不動産営業に向いてる人と向いてない人の特徴/やりがいときつい理由

不動産営業職の仕事と向いてる人について

不動産営業について、仕事に向いてる人の「特徴/タイプ」「具体的な仕事内容」や「年代別・役職別の年収」を詳細に解説します。また、不動産営業の「仕事のやりがい」や「きつい理由」についても、これから転職する人が他の職種と比較ができるよう情報提供します。

不動産営業がどんな仕事なのかわからない人、改めて知識を更新したいという人へ向けて、メリットやデメリットも紹介していますので参考にしてみてください。

不動産営業とは?

さまざまな営業職の中で、商品の金額や規模が大きいと言われているのが不動産営業です。扱う商品が大きい分、やりがいを感じることのできる仕事と言えるでしょう。

不動産営業は、大きく分けて「販売」と「仲介」の2つがあります。

販売は、顧客に対してマンションや住宅などの物件を販売する仕事です。仲介は、物件を売りたい人と買いたい人の間に入って、契約を目指します。賃貸物件の場合は、貸す人と借りる人をつなぎ、商談を行う仕事です。

不動産営業の社内での位置づけ、役割

不動産の営業職は、契約を成立させることにより、売り上げを作り出し、会社の利益を生むという大切な役割があります。営業は、会社と顧客を繋ぐ架け橋のような存在です。

顧客との密接なコミュニケーションが欠かせません。

会社を代表して客先に向かい、顧客のニーズに応える「会社の顔」とも言えるでしょう。既存の顧客の対応だけではなく、新規顧客を開拓していくのも、不動産営業の大切な役割の1つです。

不動産営業の仕事内容

不動産営業は、物件の販売か仲介かで、仕事内容が異なります。

不動産販売の場合

販売の場合は、物件の購入を希望している人に向けて、ニーズに合った物件を提案していくのが主な仕事です。モデルルームや住宅展示場、SNSやチラシなどを用いて、顧客を探していきます。

不動産仲介の場合

物件の売買仲介の場合は、売主とのヒアリングをもとに売値を設定し、情報公開を行います。買いたい人からの問い合わせに対応し、双方の仲介役となり、商談を進めていきます。

賃貸仲介は、自社の物件以外に他社の物件も扱う場合があります。物件情報を掲載し、顧客が店舗に来店したら、希望する条件等のヒアリングを行います。希望に沿う家賃や間取り、立地の物件を提案し、内見に同行して、クロージングまで担当します。

不動産営業の仕事の特徴

不動産営業では、売上の目標があらかじめ設定されるのが一般的です。物件の販売や仲介の場合は一人一人に、物件の賃貸仲介の場合は店舗ごとに、設定されることが多いようです。

そのため、給与形態も成果主義の強い傾向にあります。理由としては、扱う商品が他の業界に比べ、高額かつ利益率が高いためです。

商品の性質上、継続的に契約を取り続けるのは簡単ではありませんし、それなりのプレッシャーを感じるものです。とはいえ、気持ちに打ち勝ち、個人として実績を上げていくなら、その頑張りは給与に大きく反映されていきます

勤続年数や経験を問わず、成果を上げる人は、年齢が若くても高収入を得ることが可能なのです。実績に伴って、昇進や昇給も期待できるでしょう。

不動産営業と投資用物件営業の違い

不動産営業は実際に使用する人向けに行いますが、投資用物件営業では資産運用に興味を持っている人向けに営業を行います。投資用のため、契約者は物件に住まず、賃貸に出して収益を得ることが目的です。

営業スタイルも異なり、不動産営業では物件情報を公開した後、問い合わせがあった顧客に営業していきますが、投資用の営業はこちらから積極的に営業をかけていくスタイルで、電話営業や飛び込み営業が主となります。

不動産営業に向いてる人の特徴

向いてる人の特徴

特徴1「アグレッシブな人」

アグレッシブな人は、自分にも他の人にも負けたくないという強い気持ちを持っています。現状で満足せず、より高みを目指すため、積極的にさまざまなことにチャレンジしていきます。たとえピンチとなる状況に直面しても、やる気を失うのではなく、「負けてたまるか」という気持ちで立ち向かっていくのです。

この人が適任者である理由

不動産営業では個人に対してノルマが課される場合が多いため、アグレッシブな人が向いてる人と言えます。誰よりも勝ちたいという気持ちが、積極的でひたむきな営業姿勢となって表れるからです。上手くいかない時期も、簡単に諦めるのではなく、ピンチをチャンスに変えるために努力を続けるのです。

特徴2「報連相がマメな人」

報連相がマメな人とは、社会人の基本である「報告」「連絡」「相談」をこまめに行う人のことです。連絡を取ることを面倒に思わずに必要事項を報告し、迷いがあるときやアドバイスが欲しいときは進んで相談します。マメさは仕事において信頼を得、良い人間関係を築く上で欠かせません。

この人が適任者である理由

報連相ができる人は、不動産営業に向いてる人です。営業では、社内の人とのコミュニケーションはもちろんのこと、会社の顔として、顧客や物件の所有者などと密接なコミュニケーションを取る必要があります。こまめな連絡を欠かさないなら、顧客からの信頼を勝ち取ることができ、商談の成立を左右するかもしれません。

特徴3「人を見る目がある人」

人を見る目とは、他の人の言うことや行うこと、仕草や表情などから、相手の能力や人間性を見抜き、キーマンを見極める力です。相手の言葉を鵜呑みにせず、客観的に判断するため、相手の人を信頼できるのか、できないのかを正しく判断することができるのです。

この人が適任者である理由

人を見る目がある人は、不動産営業に向いてる人と言えます。顧客のニーズに応えるためには、洞察力を働かせて、言葉の背後にある相手の気持ちを察することが重要です。また、人間性を見抜いて、相手が真実を言っているのかを見極めることも、商談を順調に進める上で欠かせないポイントになります。

不動産営業に向いてる人

向いてる人のタイプ

心身ともにタフな人 [不動産営業に向いてる人 1/3]

心身ともにタフな人は、ハードな仕事にも耐え得る体の丈夫さを持っていて、かつ困難な状況でもくじけずに、目標を追い求める強い精神力を持っています。

▼向いてる理由
タフな人は、活動量が多い不動産営業の仕事を難なくこなすことができます。また、スランプの時期も、タフさがあれば悲観的に捉えず、「なんとかなるっしょ」といった楽天的な気持ちで前を向くことができる点で向いてる人と言えます。

おさむ編集員

営業で活躍するには、ポジティブ思考で物事を考えるクセを付けましょう。楽天的であれば、自分の期待した結果が生まれなくても、気持ちを上手に切り替えることができます。

聞き上手な人 [不動産営業に向いてる人 2/3]

聞き上手な人とは、聞き役に徹することができ、相手に話をさせることができる人です。話を理解しようと真剣に耳を傾け、相手の立場に立って物事を考えます。

▼向いてる理由
聞き上手な人は、多くの人と話す機会が多い不動産営業の仕事に向いてる人です。顧客の話を親身になってしっかりと聞くため、好感度が高く、信頼してもらえます。

おさむ編集員

営業で活躍するには、話を聞く姿勢に意識を向けましょう。基本的なことですが、話を聞くときには相手の目を見て耳を傾け、話を遮らないようにします。共感できるところは「自分もそう思う」と伝えると、理解してもらえた、と相手も安心するはずです。

飽き性な人 [不動産営業に向いてる人 3/3]

飽き性な人とは、根気がなくて何かを始めても続かないタイプの人ですが、同時に好奇心が旺盛でいろいろなことにチャレンジします。

▼向いてる理由
飽きっぽい人は、決断力と行動力があり、1つのことに見切りをつけて新たなことにチャレンジすることを大変と感じません。成果出しやすい不動産営業には、挑戦を続けるこうした姿勢が重要です。そのため、飽きっぽい人は向いてる職業といえます。

おさむ編集員

残念なことに飽き性の人は気が短いため、成果が出る前にやめてしまう場合があります。短気になるのではなく、何事も成果が出るには時間がかかることを忘れないようにしましょう。

不動産営業に向いてる人へおすすめな資格&スキル

資格・スキル

資格&スキル1「宅地建物取引士」

宅地建物取引士は、不動産取引における適切な知識を所持しています。この能力は物件の売買や契約の場面で求められます。宅建取得者は、不動産営業に向いてる人といえます。

▼能力を発揮できる場面
宅建の有資格者は、不動産の売買や契約の際に、重要事項の説明を行うことができます。

おさむ編集員

宅建不動産以外にも営業先で、専門的な質問をされる時に、法的な知識を持っているため適切に回答でき、それは顧客からの信頼につながります。また、宅建士は会社からの手当てが付く場合が多いため、持っていない人は取得をおすすめします。

資格&スキル2「ファイナンシャル・プランナー(FP技能士)」

ファイナンシャル・プランナーは、顧客の資金計画についてアドバイスし計画を立ててていくための資格で、顧客との商談の場面で求められる能力です。有資格者は、不動産営業に向いてる人といえます。

▼能力を発揮できる場面
不動産の契約の際は、税金や住宅ローン、保険や貯蓄、相続などについての専門的な知識が必要になります。

おさむ編集員

資格を持っていれば、ライフプランのアドバイスを幅広く行えるため顧客の役に立つことができるでしょう。ファイナンシャル・プランナーは、1級から3級ありますが、実務により役立てたいなら最低でも2級取得が必要です。

資格&スキル3「任意売却取扱主任者」

任意売却取扱主任者は、不動産を任意で売却する場合に必要な知識を持っていることを保証する資格です。ローンが残っている物件を売却する場面で求められる能力です。有資格者は不動産営業に向いてる人といえます。

▼能力を発揮できる場面
債務者に任意売却の流れや注意点を説明したり、連帯保証人から、合意を取り付ける際に、任意売却取扱主任者の知識が役立ちます。

おさむ編集員

宅建に比べると合格率の高い試験のため、多くの不動産関係者に人気の試験となっています。とはいえ、資格保有者に対する手当などはあまりないため、収入アップ目的の場合は、宅建の資格取得を目指しましょう。

不動産営業に向いていない人

向いていない人

タイプ1:内向的な人 [不動産営業に向いていない人]

内向的な人は、コミュニケーションを取ることが苦手です。

▼不向きな理由
ソルジャーのような鋼のメンタルで人と接することが必要ですので、不動産営業マンの仕事は向いていません。

ななか編集員

内向的な人には、高い集中力や継続力といった優れた特性があります。強みを生かせるプログラマーやライターといった仕事を選びましょう。

タイプ2:受け身な人 [不動産営業に向いていない人]

受け身な人は自発的に行動することが苦手で、指示待ちになりがちです。

▼不向きな理由
不動産営業では自分から顧客に向けて積極的に営業を行う必要があるため、受け身な人は向いていない人と言えるでしょう。

ななか編集員

このタイプの人は、協調性や指示通りの作業が求められる製造業や機械オペレーターといった仕事がおすすめです。

タイプ3:正義感の強い人 [不動産営業に向いていない人]

正義感の強い人は嘘が嫌いで、何でも正直にストレートに伝えます。

▼不向きな理由
商品の魅力を伝えるため、騙すわけじゃないですが、多少誇大に盛ってビジネストークをする不動産営業の仕事には、向いていない人と言えます。

ななか編集員

正義感が強い人は社会性が高いため、医療や教育関係の仕事がおすすめです。

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不動産営業に向いてる人がやりがいを感じること

この仕事のやりがい

顧客の人生に大きく関われる [不動産営業に向いてる人のやりがい1]

居住用の家を買うことは、多くの人にとって人生に一度、多くても数度の一大イベントです。家は顧客の生活の基盤となる特別な場所で、家族としての歴史が刻まれていく所なのです。そうした顧客の今後の人生に関わる家選びに携われるのは、不動産営業の醍醐味と言えるでしょう。

おさむ編集員

賃貸仲介の場合は金額は少なくなりますが、顧客が多くの時間を過ごす居住空間を選ぶお手伝いをすることに変わりありません。顧客に親身に対応し、安心して契約できるように努力するなら、感謝の言葉を頂くことも多くなり、やりがいを感じるはずです。

成果が収入に跳ね返りやすい [不動産営業に向いてる人のやりがい2]

不動産営業の仕事は完全実力主義のため、成果が収入にダイレクトに反映されます。年齢や性別、最終学歴や勤続年数関係なく、売上を上げれば高収入を狙うことが可能です。若手の20代営業マンでも成果を上げる人は、1000万円の収入を得ている人もいるのです。

おさむ編集員

不動産営業は基本給が少ないという意味でハイリスクな仕事ですが、結果が出たときはハイリターンが期待できます。個人の頑張りが直に給料に表れるため、やりがいを感じる魅力的な仕事です。「絶対に契約が取れる」という強い気持ちと、継続的な努力が重要です。

キャリアパスが豊富 [不動産営業に向いてる人のやりがい3]

不動産業は営業以外にも、物件管理や開発、コンサルティングやマーケティングといった多彩な仕事があります。不動産営業の仕事で身につけたスキルや知識は汎用性が高く、その後のキャリアに繋げやすいという大きな利点があるのです。不動産業界を離れたとしても、投資信託や資産運用といった金融業界で活躍することもできますし、施工管理や設計といった建設業界に進むことも可能です。

おさむ編集員

キャリアアップを目指すには、最初のスタートとして不動産営業はやりがいがあり、最適と言えるでしょう。将来のキャリアのため、不動産営業の仕事に関連する資格は積極的に取ることをおすすめします。

不動産営業の仕事がキツイと感じる場面(理由)

この仕事がキツイと感じる場面

高額商材で販売が難しい [不動産営業がキツイと感じる場面1]

不動産営業で売り込む商品は、極めて高額です。誰でも気軽に買うことのできる安価な商品と違い、購入できる人はごく少数なのです。この限られた顧客を探し出すことが、まずハードルとなります。顧客を見つけることができても、それで終わりではなく、そこから契約まで持っていかなければならないのです。こうした見込み客を探す厳しさが、不動産営業がきついと言われる要因となっています。

また、物件の売買仲介を行う場合も、仲介ならではの厳しさがあります。買い手が付きやすい優良物件は競争率が高く、探し出すことが困難です。成果を上げるには、地道な情報収集や関係者との信頼関係を強めることなど、継続的な取り組みが不可欠です。

ブラック企業に入社してしまった [不動産営業がキツイと感じる場面2]

不動産業界はブラックな悪いイメージを持たれがちでしたが、現在では多くの企業が環境整備に力を入れ、改善を図っています。とはいえ、ブラック度が高い会社も存在しており、気付かずに入社してしまう場合もあるようです。

ブラック企業の特徴としては、犯罪行為である捨て看板設置の強要、達成不可能なノルマ設定、人格否定、恫喝、パワハラ行為、休日出勤の強要、残業代の未払いなどがあります。不動産営業がきつい、ブラック企業だと気付いた場合は、心身の健康を守るために、すぐに見切りを付けて転職しましょう。従業員を大切にし、仕事にやりがいを感じることができる会社はたくさんあります。

休日や退勤時刻は顧客次第 [不動産営業がキツイと感じる場面3]

一般的に顧客が物件探しを行うのは、平日の仕事が終わってからの時間帯や、休日である土日祝日が多いです。不動産営業マンも顧客の時間に合わせて働くため、退勤時刻が夜遅くなってしまい、きついと感じることも多々あります。

また、世間が休日の日に仕事に追われ、顧客の希望により急に出勤しなければならず、個人的な予定をキャンセルしないといけないこともあります。そのため、家族や友人との時間が犠牲になって、ストレスを感じたり、知らない間に疎遠になっていったりということもあり得ます。大切な人間関係を失わないよう、プライベートと仕事とのバランスを上手に取ることが重要と言えるでしょう。

不動産営業の求人が多い業界

この仕事の求人が多い業界

不動産業界 [不動産営業の求人が多い業界 1/3]

不動産業界の求人傾向

非常に規模が大きい不動産業界の仕事内容は多岐にわたりますが、需要が高く、求人が多い仕事は不動産営業です。

▼求人が多い理由
離職率が高いため、常に新しい人材が必要とされています。

おさむ編集員

比較的簡単に始めることができますが、仕事を継続するにはそれ相応の厳しさがあることを忘れないようにしましょう。

金融業界 [不動産営業の求人が多い業界 2/3]

金融業界の求人傾向

金融業界では営業職の求人が多いものです。そこでは、親和性のある不動産営業の経験が高く評価されます。

▼求人が多い理由
住宅ローンや保険、資金計画のアドバイスといった不動産営業で培った知識が、金融業界でも必要だからです。

おさむ編集員

違う業界での活躍を考えているなら、ファイナンシャル・プランナーの資格を取ると、さらなるキャリアアップを期待できます。

建築業界 [不動産営業の求人が多い業界 3/3]

建築業界の求人傾向

建築業界では求人が多い営業職ですが、企業によっては不動産に関係する知識や経験がないと応募できない場合があります。

▼求人が多い理由
不動産業界経験者が求められるのは、難易度の高い不動産営業をこなしてきた経験とタフさが高く評価されているからです。

おさむ編集員

建築業界での求人に応募する際は、培ってきた実績とスキルを十分にアピールするようにしましょう。

不動産営業の年収を紹介(平均/年代別)

この仕事の年収について

平均年収/中央値

不動産営業の年収は、個人や企業によって金額に開きがありますが、平均値はおよそ432万円となっています。日本の平均年収である436万よりも少し低い数値です。月給換算だと36万円程度が相場です。中央値は、約400万円です。

年齢別(20代/30代/40代/50代)

不動産営業の年齢別・平均年収は、下記のとおりです。

  • 20代:約387万円
  • 30代:約560万円
  • 40代:約594万円
  • 50代:約624万円

20代は全体的に年収が低いですが、30代にかけては年収額に大きな伸びが見られます。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長/役員など)

不動産営業の職に就いている人たちの役職別・平均年収をチェックしていきましょう。

  • 一般:約438万
  • 主任:約686万円
  • 係長:約854万円
  • 課長:約1,129万円
  • 部長:約1,248万円

一般職~部長職までの平均年収は上記の通りとなっています。

これらを月額給与に換算した場合の平均額は、一般が約36万円、主任が約43万円、係長が約53万円、課長が約71万円、部長が約78万円です。

企業の規模や地域によって平均額には開きがありますが、課長クラスから1,000万越えの年収となっているようです。

役員報酬の平均額は約3,000万円です。

不動産営業の仕事に就くメリット

メリット

メリット1:歩合制度が充実

不動産営業では、固定給制か、完全歩合制か、固定給にプラスして歩合給を支払うか、企業によって違いがあります。歩合制のメリットは、給与に上限がなく、成果を上げれば高額の報酬を期待できる点です。

固定給に歩合給がプラスされるケースでは、業績に応じて上乗せして受け取れるため、高いモチベーションを持つことができます。また、業績が振るわなくても賃金を受け取れるため、安心感があるというのもメリットです。

ななか編集員

メリットが大きい歩合制ですが、リスクもあるため、企業を選ぶ際には自分に合った給与体制があるかを確認しましょう。

メリット2:スケジュールの自由度が高い

完全歩合制を採用している不動産営業では時間を自由に使え、自分の都合に合わせてスケジュールを立てられるというメリットがあります。成果さえ出せば、出勤する日や休みの日を自由に設定できます。

趣味などのプライベートの予定のために十分に時間を割くことができ、旅行などのためにまとまった休みを取れるといった魅力があります。

ななか編集員

完全歩合制では自由な反面、十分な自己管理が求められます。成果を出すためにはしっかりとしたプランを立て、計画に沿った営業を継続することが大切です。

メリット3:経験/学歴は関係ない

不動産営業で必要とされるのは、経歴や学歴ではなく、実力です。一流の大学を出ていても成果が出せない人より、中卒でも成果を出せる人が重宝されます。

学歴を問わず、同じ土俵で戦うことができます。最終学歴によって待遇や給与が決まるのではなく、皆平等に高収入を得るチャンスがあるため、やりがいを感じやすい仕事です。

ななか編集員

学歴は問わない所が多いですが、スキルアップのためには不動産に関係する知識の習得を目指しましょう。関連資格である宅建やファイナンシャル・プランナーの取得をおすすめします。

不動産営業の仕事に就くデメリット

デメリット

デメリット1:景気に左右されやすい

経済が縮小している時期は、多くの人が大きな買い物を避けようとします。不動産営業は大きな影響を受けやすく、歩合制の場合は収入にも響いてきます。

特に、建売物件や投資用不動産の営業の場合、景気の動向に業績が左右される場合が多いでしょう。

おさむ編集員

世の中の動向は、自分の努力で変えることはできません。成果が上がらない時期は、顧客との信頼関係を深める時期と捉えましょう。顧客との信頼関係が築かれていれば、状況が改善したときに契約へと繋がっていくかもしれません。

デメリット2:土日に休めない

土日に休めないため、他の社会人と休みが合わず、週末に開催されるイベントなどに参加できないというデメリットがあります。休みの日に誰かと一緒に過ごしたいという人にとっては、せっかくの休みを楽しめないため、辛く感じるかもしれません。

子どもや家族がいる人は、学校が休みの土日に休めないため、子どもと過ごす時間が削られ、寂しく感じることもあるようです。

おさむ編集員

現在では、土日休みの不動産企業もたくさんあります。自分にとっての優先順位を考え、必要であれば、土日休みの企業に転職するなどの対策を取っていきましょう。

デメリット3:ノルマが厳しい

商品が高額のため、不動産営業でノルマを達成するのは簡単ではありません。会社によっては、ノルマに達しないと上司からきつく詰められ、精神的に追い込まれてしまうこともあります。

特に、到底到達できないノルマを設定している所や、上司が無視やいじめをするような企業で働いている場合、デメリットしかありませんので、すぐに辞めましょう。

おさむ編集員

現実的なノルマが設定されている企業なら、ノルマはモチベーションを上げるための基準と捉えて、営業の効率を上げることを目指してみましょう。

不動産営業の仕事に就く方法

この仕事に転職する方法

方法1:転職サイトの公開求人から探す

求人情報を公開している求人サイトを使用するなら、自分で不動産営業の希望の条件を入力し、それに合致する求人を探すことができます。

サイトによっては、自分の経歴や希望を登録しておくと、それに合った企業からスカウトメールが送られてくることもあります。Web上で気軽に転職活動が行えるため、時間的な余裕がない人に人気です。

とはいえ、転職サイトのような「公開型求人」の中には、ブラック企業が求人を出している場合もあるため、求人内容はもちろん、評判などもチェックしつつ注意して応募しましょう。

方法2:転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう

転職エージェントを通して不動産営業職を探すなら、自分の希望条件の非公開求人を紹介してもらえます。

公開求人に比べ、非公開求人は待遇や条件が良く、有名企業の求人を紹介してもらえることが多いです。エージェントによっては必要書類の作成援助や面接のサポートをしてくれる所もあり、さまざまなメリットがあります。

効率的に、手間をかけずに仕事を探したい人にはおすすめの方法です。

方法3:知人や友人の紹介をもらう

不動産営業で既に働いている、あるいは不動産企業に詳しい友人や知人に、紹介してもらって応募するのもおすすめです。

企業の情報だけでは知ることのできない、社風や職場の雰囲気などについて、事前に聞くことができます。また、一般の求人情報ではブラック企業が混じっている場合もありますが、友人や知人からならばブラック企業を紹介されることは考えにくいため、安心して応募できるでしょう。

今後へ向けてのアドバイス

まとめ(今後へのアドバイス)

精神的にも身体的にもタフさが求められるのが不動産営業です。その仕事の特徴ゆえに、向いてる人と向いていない人がはっきり分かれる仕事と言えます。

決して簡単な仕事ではないですが、契約を取れたときには言葉に表せないやりがいを感じるはずです。家選びという顧客の人生にとっての大きな選択に携わることができ、契約を取れば取るほど、自分の頑張りが給与に反映されていきます。

人と関わることが好きな人、負けず嫌いな人、心身ともにタフな人、高収入を得たい人は、不動産営業の仕事で活躍できることでしょう。

継続して営業のスキルを磨いていき、知識を増やしていくなら、不動産業界のみならず、金融業界や建築業界などのさまざまな分野でキャリアアップを図ることも可能なのです。

「不動産営業の仕事」に関するよくある質問

よくある質問
不動産営業に向いてる人は?

向いてる人の特徴には3つあり、「アグレッシブな人」「報連相がマメな人」「人を見る目がある人」が代表的です。他には、タイプ的な面として「心身ともにタフな人」「聞き上手な人」「飽き性な人」が挙げられます。

不動産営業の「やりがい」は何?

よく耳にするのは、「顧客の人生に大きく関われる」「成果が収入に跳ね返りやすい」「キャリアパスが豊富」で、高額商材を扱う営業職であるが故のやりがいともいえます。お客様の人生の中で大きな決断をするタイミングに立ち会う仕事なので、これから転職する人は参考にしてみてください。

不動産営業はキツイ仕事ですか?

不動産営業の仕事がキツイというのは、「高額商材で販売が難しい/ブラック企業に入社してしまった/休日や退勤時刻は顧客次第」という三拍子が揃った場合に感じると言われています。どの仕事も大変なことはありますが、提案相手が個人であることが殆どで、打っておしまいではないためのキツさがあるので向いてるかどうかは慎重な判断をおすすめします。

不動産営業の年収はいくら位?

平均値は約432万円で、日本の平均年収「436万」若干低い数値となっています。月給換算だと36万円程度が相場であり中央値は約400万円。課長クラスから1,000万越えの年収を得ている職種なので夢もあります。

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F.Osamu外部編集員
中堅人材紹介会社の経営者。 既婚、子供2人、転職回数:5回、年収1,200万円、資格:なし。自己分析が腑に落ち、強みを発揮するコトに注力して道が拓けたタイプです。仕事以外では、適職発見同好会の立上げメンバーとして、転職者向けメディア「向いてる仕事.com」の運営を経験。転活ラボの外部編集員として活動中。