事務職の転職に有利な資格23選!個別解説/試験時期/合格率なども網羅

転職が有利な事務職の資格

事務職の人が転職で有利になる資格23種類を紹介!事務系職種である、一般事務/営業事務/貿易事務/医療事務/総務・人事/経理事務/法務事務、それぞれの仕事への転職を有利にするため、欠かせない情報を細かく解説していますので参考にしてみてください。

事務職は資格取得で有利に転職できる

事務職の転職を有利にするには資格取得がイチバン!無資格者でも就業しやすい、オフィスワークとして人気な事務職ですが、業務の大部分がルーティンワークになりやすいという特徴があります。会社の中では、縁の下の力持ちとして組織を支える仕事ですが、業務フローや取り扱い科目が会社によって異なるため、転職する際には無資格だと『何を、どれくらいのレベルで出来る人なのか』がわかりにくく不利になる場合があります。

そんな事務職の経験者/未経験者が転職するとき、最も分かりやすい物差しとして、有利に働くのが『資格』なのです。資格には国家資格/公的資格/民間資格などがありますが、今回は、事務職の転職が有利になる資格を23種類紹介

目指しす事務系職種として、主要7分野毎に分類、各資格の解説/応募要項/実施時期/合格率/開催団体などに関する情報を網羅!不利な転職をしないために、事務職という仕事の経験/スキルを明確に示す根拠となる有利な資格を簡単に発見出来るようにしました。転職成功のためにお役立てください。

副編集長

無資格の人と、有資格とでは、資格をもっている事務職の方が圧倒的に有利です。ただし、前職が有名な場合や、職務経歴書上で企業側の採用メリットを明示しやすい経歴がある場合は、資格よりもキャリアがスキルの裏付けになることもあります。(今回大切なのは、書類上のわかりやすさやインパクトなので、解説は大多数の方の転職にフォーカスしています。)

事務職に有利な
資格23選をいますぐ見る。

資格をもっている事務職が有利になる理由

働く会社規模の大小に関わらず、事務職は会社組織の中で必要不可欠の存在であり、同時に経験が求められる職種となっています。

特に資格を持たない新卒者が事務職として就職することはありますが、欠員補充のための中途採用ともなると、企業側が求めるのは即戦力であることが多いため、資格を持っているだけで企業からのイメージはプラスへとつながってきます。

そもそも、どうして資格をもっている事務職が有利になると言い切れるのか、大きく分けて3つの理由があるので確認していきましょう!

理由1:企業から信頼されやすくなる

事務職への転職から働くには資格は必要ありませんが、資格を持っているだけで企業から信用されやすくなります。

事務職は資料の作成や内容をチャックする作業、データの集計、電話やメールの顧客対応が仕事内容となってきます。場合によれば請求書や納品書や契約書の作成業務に携わることがあります。

作業をこなすのに経験が何よりも必要になってきますが、仕事の幅を広げ、スキルアップするには資格が求められてきます。

多くの企業ではビジネス文書検定やマイクロソフト社が認定するマイクロソフト オフィス スペシャリストの資格を取得しておくだけで信頼は高くなり事務職へ転職する場合に役立ってきます。

理由2:転職先が必置資格を必要としている

宅地または建物の売買で必要になってくる必置資格の「宅地建物取引士」があります。

必置資格とは、企業が業務を実施する際、有資格者を設置しなければならないことが法律で義務づけられている資格です。

企業側は、最低1人または何人かに1人といった基準に応じて有資格者を配置しないと業務違反となってしまうため、重要視される資格であり転職する時に持っていれば影響力の大きい資格といえます。

事務系、情報処理系がある業界の仕事では資格が必要になってくるケースもあるので、転職する場合は宅地建物取引士を取得しておくことがおすすめです。

理由3:仕事に対する意欲の表れが明確である

転職する際に事務職で資格を持っていれば、企業側は仕事に対する意欲があるように感じます。

事務職は、女性を中心に人気の高い職種のひとつで、求人倍率が高く事務職に就ける割合は4人に1人ともいわれています。

今からIT化が加速し求人数は増えないが転職希望者が多くなる傾向があるので、いろんな業務に対応できるスキルを身につけ、仕事に対する意欲を示さなければ、事務職としての採用が難しい時代になってきています。

厳しい状況下で事務職への転職を成功させるには、スキルの裏付けともいえる資格を取得することが何より自己アピールする最大の武器となるのではないでしょうか。

事務職への転職が有利になる資格23選

事務職への転職で活かせる資格を持っているのと持っていないのでは、転職先が大きく変わってきます。業務内容と資格がマッチングすることができれば、企業にとってプラスになり、転職者にとっても有利になります。

そのため、資格を取るメリットはあっても、資格を取ることで生じるデメリットは皆無といえます。

事務職のなかにもさまざまな分野があり、汎用性が高く広い領域をカバーするタイプ、高い専門性を求められ各分野に精通するタイプがあり、それぞれに適した資格が存在していますので、下記、興味のある分野の事務系職種の名称を選んで有利になる資格が何かを把握してみましょう。

分野で選ぶ有利な資格

事務系職種『7分野』、全23資格の情報へ簡単アクセス♪

一般事務営業事務貿易事務医療事務
総務・人事経理事務法務事務
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一般事務職の転職に有利な資格

一般事務職はOA事務ともよばれ、事務職のなかでは、未経験からの転職でチャレンジしやすい事務系職種のひとつです。

企業や部署によって業務内容は異なってきますが、書類の作成や整理、郵便物の仕分けと発送、電話や来客対応などを中心に広範囲な業務を担当し、専門業務をおこない社員をサポートする役目を担っています。

一般事務職やOA事務を「お客様との距離」で表せば、営業職の次に社外の人達との距離が近い、フロント側の職種なので、ビジネスパーソンとしてのマナー系資格、パソコンスキル系の資格がおすすめです。

事務職の資格1:ビジネス実務マナー検定

資格「ビジネスマナー検定」とは

ビジネス上で必要な一般常識をおさえられるビジネス実務マナー検定、受かっていれば事務の仕事に活かせる資格です。 検定試験には1級、2級、3級があり、全級とも「理論」と「実技」それぞれ60%以上の得点率で合格となります。近年の合格率は、1級39.5%、2級58.2%、3級58.4%程度となっており、難易度はそれほど高くありません。 ビジネスの現場で必要とされるマナーや、社会人としての常識とともに企業知識の習得度を測る検定試験となっていますので、対人関係の結び方や言葉使いを基本とするビジネス能力を客観的に評価できる資格です。

受験資格受験料
年齢・学歴不問1級:6,500円
2級:4,100円
3級:2,800円
受付時期試験時期
1回目:4月上旬~5月中旬
2回目:9月上旬~10月中旬
1回目:6月下旬
2回目:11月下旬
開催回数受験者数合格率
年2回1級:約150名
2級:約2,700名
3級:約5,500名
1級:39.5%
2級:58.2%
3級:58.4%

出題範囲/筆記様式(記述式/マークシート方式)/面接試験の有無/合格発表時期などについては、受験する級によって異なることがあるため、主催団体の公式ホームページをご確認ください。

資格試験の主催団体

公益財団法人 実務技能検定協会
[所在地] 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-4-15 [電話] 03-3200-6675
[公式ホームページ] https://jitsumu-kentei.jp/BZ/about/contents

事務職の資格2:秘書技能検定

資格「秘書技能検定」とは

役員や経営者をサポートするのに役立ってくる秘書技能検定、細かな心遣いと冷静な判断力を併せもった秘書としての技能を認定する資格です。 事務職にも生きてくる秘書検定は1級、準1級、2級、3級という段階があり、合格率はそれぞれ1級29.5%、準1級40.0%、2級40.4%、3級71.3%と、普通からやや易しい難易度となっています。1級・準1級を持っていれば転職にかなり有利となりますので、ワンランク上の事務職として活躍する為に資格をとっておくのがおすすめです。

受験資格受験料
年齢・学歴不問1級:6,500円
準1級:5,300円
2級:4,100円
3級:2,800円
受付時期試験時期
1回目:4月上旬~5月中旬
2回目:9月上旬~10月中旬
2回目:12月上旬~翌1月中旬
1回目:6月中旬
2回目:11月中旬
3回目:翌2月上旬
1級/準1級の面接試験日は公式ホームページ参照
開催回数受験者数合格率
年3回1級:約2,000名
準1級:約9,300名
2級:約73,000名
3級:約28,700名
1級:29.5%
準1級:40.0%
2級:40.4%
3級:71.3%

出題範囲/筆記様式(記述式/マークシート方式)/面接試験の有無/合格発表時期などについては、受験する級によって異なることがあるため、主催団体の公式ホームページをご確認ください。

資格試験の主催団体

公益財団法人 実務技能検定協会
[所在地] 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-4-15 [電話] 03-3200-6675
[公式ホームページ] https://jitsumu-kentei.jp/HS/index

事務職の資格3:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)Word(ワード)

資格「MOSスペシャリストWord」とは

マイクロソフトオフィス製品であるWord(ワード)のスキルを証明する資格であるマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)Word(ワード)は、バージョンごとに試験があり合格すると事務職として活躍の場が広がります。 2013、2016、2019というバージョン別に、一般レベルと上級レベル(エキスパート)の試験があり、1000点満点中550〜850点以上が目安で合格となります。 未経験から事務職へ転職する時は、多様な文書をかけるWordの資格を持っているだけで転職は有利になってきますので一般事務の仕事で持っておくことがおすすめです。文章作成には語彙力が欠かせないため、MOS資格を目指しながら、活字を読む練習をすることで書類選考や面接でも、ビジネスパーソンとしてのパフォーマンスをアピールできますよ!

受験資格受験料
年齢・学歴不問一般:10,584円
上級:12,744円
受付時期試験時期
随時受付各試験会場が設定した日程
開催回数受験者数合格率
毎月1~2回4,400,243名
※.2020年2月29日時点、主催元公称値
一般:80%
上級:60%

上記、「上級」の記載は“エキスパート”を指しています。MOS試験の実施は、全国一斉なので、受験するオフィス年式/ソフトを問わず試験がスタートされます。

資格試験の主催団体

株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ
[所在地] 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル [電話] 03-5293-1888
[公式ホームページ] https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

事務職の資格4:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)Excel(エクセル)

資格「MOSスペシャリストExcel」とは

マイクロソフトオフィス製品であるExcel(エクセル)のスキルを証明する資格であるマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)Excel(エクセル)は、Wordと同じくバージョンごとに試験があり合格すると事務職として活躍の場が広がります。 2013、2016、2019というバージョン別に、一般レベルと上級レベル(エキスパート)の試験があり、1000点満点中550〜850点以上が目安で合格となります。 一般事務の仕事では表計算ができるExcelの資格を持っておくことで、書類の作成や整理をおこなう時に役立ってきます。オフィスソフトの年式よりも、事務職としての表計算スキルを示すことが大切なので、エクセルの資格は必須であり転職時に有利なので超おすすめです!!

受験資格受験料
年齢・学歴不問一般:10,584円
上級:12,744円
受付時期試験時期
随時受付各試験会場が設定した日程
開催回数受験者数合格率
毎月1~2回4,400,243名
※.2020年2月29日時点、主催元公称値
一般:80%
上級:60%
合格率はMOS試験全体の値

上記、「上級」の記載は“エキスパート”を指しています。MOS試験の実施は、全国一斉なので、受験するオフィス年式/ソフトを問わず試験がスタートされます。

資格試験の主催団体

株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ
[所在地] 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル [電話] 03-5293-1888
[公式ホームページ] https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

副編集長

MOS試験は、大学生時代に取得済みの人が多いと思いますが、事務系職種への転職を有利に進めるなら上級(エキスパート)へのレベルアップに調整してみましょう!資格は書類選考で判断しやすい材料になるので、まずは挑戦することが大事です。

事務職の資格5:ITパスポート試験

資格「ITパスポート試験」とは

一般事務のようにパソコンにふれる機会がある仕事への転職は、ITパスポートの資格があると役立ってきます。 ITパスポートは情報処理技術者試験の入門編と位置づけられている国家資格で、情報セキュリティをはじめソフトウェア開発とプロジェクト管理などを身につけることができます。 転職先でパソコンや、アプリケーションソフト、WEBツールなどに触れる機会がある人にとって、ITパスポートの資格は、取得さえすればITに関する基礎的な知識があることをアピールしやすくなるため有利な材料になります。転職先の会社で基幹システムを導入する際などは特に重宝されます。

受験資格受験料
年齢・学歴不問5,700円(税込)
受付時期試験時期
随時受付毎月
開催回数受験者数合格率
月1回約8,700名/回54.4%

出題範囲:ストラテジ系(経営全般)35問程度/マネジメント系(IT管理)20問程度/テクノロジ系(IT技術)45問程度で、1,000点満点中の600点以上が合格ラインとなっていますが、3分野中に1つでも30点に満たないスコアがあると不合格

資格試験の主催団体

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
[所在地] 113-8663 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15階 [電話] 03-6204-2098(ITパスポート試験 コールセンター)
[公式ホームページ] https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

副編集長

一般事務職への転職で特に有利に働く資格は『ITパスポート試験』です。ここまで紹介した資格1~4は、事務職の人が共通して取得して欲しい基礎レベルで、ITパスポートは会社の成長に欠かせないITを活かすための素養の高さを示す資格なので理想的といえます。同じく、MOSはエキスパートレベルになると、かなりの練度が必要なので上級者のキャリアアップ転職では非常に有利に働いてくれるでしょう。

営業事務職の転職に有利な資格

営業事務は商品やサービスの販売する企業の営業部門や営業職のサポートする仕事をおこなっています。

見積書や契約書、請求書といった多くの書類を扱うほか、顧客管理、在庫管理、受注管理などをおこない、プレゼンテーション資料の作成に携わる場合があります。

営業事務は、事務管理やプレゼンテーション技術に関する資格がおすすめとなってきます。

副編集長

営業事務職の転職が有利になる資格を紹介しますが、一般事務職の資格として紹介した、資格1,3-4も合わせて取得することで、事務系職種の転職を有利にしてくれますのでご検討ください。総合力を身につけて、ライバル達に差をつけましょう!

事務職の資格6:ビジネス・キャリア検定

資格「ビジネス・キャリア検定」とは

事務系の職種に必要な知識の習得と実務能力を評価する為の試験で、専門的な知識を身につけることができ知識の幅を広げることができるようになっています。 ビジネス・キャリア検定は8つの分野に分かれ、それぞれの分野には1級、2級、3級、BASIC級の試験がおこなわれていて、自分の職種にあった受験が可能なことが特徴です。

人事・人材開発・労務管理経理・財務管理営業・マーケティング生産管理
企業法務・総務ロジスティクス経営情報システム経営戦略
ビジネス・キャリア検定「8つの分野」

中央職業能力開発協会が実施する公的資格試験ですが、難易度はやや易しいといったレベルになっています。

受験資格受験料
年齢・学歴不問1級:11,000円(税込)
2級:7,700円(税込)
3級:6,200円(税込)
BASIC級:3,300円(税込)
受付時期試験時期
1回目:4月中旬~7月下旬
2回目:10月上旬~12月中旬
1回目:10月上旬
2回目:翌2月下旬
<注意点>前期/後期で実施する級が分かれる
開催回数受験者数合格率
年2回約2,400名50%
上記、受験者数/合格率は「3級ロジスティクス管理」の数値。

【合格ライン】1~3級は出題数の60%程度、BASIC級は出題数の70%程度の正解で合格。

資格試験の主催団体

公益財団法人 実務技能検定協会
[所在地] 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-4-15 [電話] 03-3200-6675
[公式ホームページ] https://jitsumu-kentei.jp/BZ/about/contents

事務職の資格7:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)パワーポイント

資格「MOSスペシャリストPowerPoint」とは

マイクロソフトオフィス製品であるPowerPoint(パワーポイント)のスキルを証明する資格であるマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)PowerPoint(パワーポイント)。営業事務の仕事には、営業職が客先で使う提案資料、社内で使う会議資料の作成が含まれることがあります。本資格は、職場でパワーポイントをつかう営業事務職の人にとって、操作スキルを証明する際に役立ちます。MOS資格の中では、WordやExcelに次いで重用されるスキルですが、WordやExcel比べると受験者数は少な目。資料にデザイン性も求められ、使いこなせれば、代えが効かない重要な職責を担うチャンスが巡ってくる可能性があります!パワーポイントで出世する人がいるくらい、ビジュアルの良さはビジネスにおける、会社や商品のポジショニング戦略を左右するので、労力と時間をかける価値が十分にあるでしょう。

受験資格受験料
年齢・学歴不問一般:10,584円
上級:12,744円
受付時期試験時期
随時受付各試験会場が設定した日程
開催回数受験者数合格率
毎月1~2回4,400,243名
※.2020年2月29日時点、主催元公称値
一般:80%
上級:60%
合格率はMOS試験全体の値

上記、「上級」の記載は“エキスパート”を指しています。MOS試験の実施は、全国一斉なので、受験するオフィス年式/ソフトを問わず試験がスタートされます。

資格試験の主催団体

株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ
[所在地] 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル [電話] 03-5293-1888
[公式ホームページ] https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

貿易事務職の転職に有利な資格

貿易事務は貿易(輸出入)に関わる企業で働く事務職で、他の事務職と比べ専門的な知識や語学力を使いこなす専門性が高い仕事です。

貿易(輸出入)で必要になってくるのが、数多くの書類の作成と手続きが必要になってきます。

輸送や通関の手配、出荷・納品管理といった業務があり、海外とのコミュニケーションの必要性から、英会話および英文による書類作成ができるスキルが貿易事務には求められます。

貿易事務への転職で、持っておくと有利な資格をみていきましょう。

事務職の資格8:TOEIC

資格「TOEIC」とは

貿易事務の仕事に就くには、高い「英語力とコミュニケーション能力」が求められます。その重要性を分かりやすく説明すると、人間性と同じくらい優先度が高く、語学が無いことには何も始まらないレベル。英語の文章理解/作文力/会話力のレベルを測るテスト、それがTOEICで700点以上のスコアを獲得すると、採用対象者、つまり転職のスタートラインにたてるレベルという証が手に入ります。貿易事務の仕事は、実際に会話を必要とする会社と、メールなどのビジネス文章作成にとどまる会社まで様々な領域があります。TOEICは国際基準のテストなので獲得したスコアは世界で役立ちます。リスニングとリーディングで能力を測定する試験は、合否判定はなく、トータル10点から990点までのスコア評価で、転職に有利になるのはスコア700点前後からといわれています。近年、実践的な語学力を測るTOEFLも注目されているので、あわせてチェックしておきましょう。

受験資格受験料
年齢・学歴不問5,830円(税込)
受付時期試験時期
試験月の2ヶ月前(随時)1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月
午前/午後で部が分かれることがあります。
開催回数受験者数合格率
年10回約2,200,000人スコア制のため合格率は「なし」
受験者数は年間総受験者数’2019

正式名称は「TOEIC® Listening & Reading Test」です。

資格試験の主催団体

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)
[所在地] 〒100-0014 東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル
[電話] TEL 03-5521-6033(IIBC試験運営センター)
[公式ホームページ] https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01.html

事務職の資格9:貿易実務検定

資格「貿易実務検定」とは

貿易実務検定は貿易実務に関する知識と能力を客観的に測れる試験で、B級以上になると貿易会社や商社に転職時に有利になってきます。 貿易実務検定C級のレベルは、ある程度の決まった作業をこなせるレベルであり、B級のレベルは貿易実務の経験が中堅ぐらいある人を対象としているレベルです。 A級のレベルは実務経験が3〜5年以上のレベルとなっていて、貿易実務の判断ができるレベルといえます。 貿易に関する事務はある程度、知識があった方が仕事としては捗ります。C級のレベルをチャレンジ後、実務につき徐々にステップアップしながら試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

受験資格受験料
学歴・経験不問A級:12,343円(税込)
B級:7,480円(税込)
C級:6,270円(税込)
受付時期試験時期
試験区分(級)により異なる試験区分(級)により異なる
公式ホームページで都度発表中
開催回数受験者数合格率
A級:年1回
B級:年3回
C級:年5回
A級:142人
B級:2,106人
C級:7,173人
A級:41.5%
B級:52.0%
C級:61.1%
資格試験の主催団体

公益財団法人 実務技能検定協会
[所在地] 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-4-15 [電話] 03-3200-6675
[公式ホームページ] https://jitsumu-kentei.jp/BZ/about/contents

医療事務職の転職に有利な資格

病院やクリニックを職場とする医療事務、若い女性を中心に人気の高い事務職で関係資格が数多くあります。

医療事務の主な業務として、受付・会計業務、クラーク業務、レセプト業務の3つがありますが、業務をおこなうにはコミュニケーションスキルを基本に、医学的知識や医療保険制度に関する知識が必要となってきます。

転職に有利とされる医療事務専門資格をみていきましょう。

事務職の資格10:医療事務認定実務者

資格「医療事務認定実務者」とは

医療事務認定実務者は、全国医療福祉教育協会が2016年から実施している短期間で取得できる資格となっています。 接遇やマナー、医療機関における各種制度や診療報酬など、受付業務に必要な基本知識をはかることができる医療従事者のための資格です。 在宅受験と会場受験という2つの受験方法があり、学科問題と実技問題の正答率がおおむね60%以上で合格となりますが、2018年度の合格率は72.7%で難易度が低めである試験といえます。

受験資格受験料
年齢・学歴不問一般:5,000円(税込)
受講者:4,500円(税込)
受付時期試験時期
随時毎月開催/認定機関ごとに試験日が異なる。
開催回数受験者数合格率
年12回約15,000名60%程度

【合格基準】原則、学科/実技それぞれ正答率6割以上、出題問題の難易度等により変動する。

資格試験の主催団体

全国医療福祉教育協会
[所在地] 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-8-10 オークラヤビル4F [電話] 03-3200-6675
[公式ホームページ] http://iryou-shikaku.jp/exam/certified_practitioners.php

事務職の資格11:診療報酬請求事務能力認定試験

資格「診療報酬請求事務能力認定試験」とは

医療事務の分野では最難関の試験と位置づけられている診療報酬請求事務能力認定試験、公益財団法人 日本保険医療事務協会が実施する医療事務の試験です。 分野は医科と歯科に分かれて、学科と実技による全国一斉統一試験がおこなわれており、合格率は医科28.4%、歯科27.4%となっています。 難易度は中間レベルですが、有資格者には資格手当として給与に直接反映されるケースもあります。 診療報酬請求事務能力認定試験は、医療機関の収益の大部分を支える診療報酬を請求するレセプト業務には欠かせない試験となっています。

受験資格受験料
年齢・学歴不問9,000円(税込)
受付時期試験時期
1回目:4月上旬~5月中旬
2回目:9月上旬~10月上旬
1回目:7月中旬
2回目:12月中旬
開催回数受験者数合格率
年2回医科:約9,300名
歯科:約150名
医科:28.4%
歯科:27.4%

ここまで紹介した事務職向け資格の中では最難関ですが、厚生労働省後援となっており、医療保険に携わる資格として高い知名度を誇ります。病院の収益計算に関わる重要な役割の事務職なので転職に有利です。

資格試験の主催団体

公益財団法人 日本医療保険事務協会
[所在地] 〒101-0047 東京都千代田区内神田2-5-3 児谷ビル [電話] 03-3252-3811
[公式ホームページ] https://www.iryojimu.or.jp/exam/

事務職の資格12:医療事務技能審査試験(メディカル クラーク)

資格「医療事務技能審査試験」とは

医療事務技能審査試験は診療報酬請求事務業務や窓口業務など、医療事務職に必要な能力を審査する、45年余りの歴史と実績のある試験です。 医療事務関連では最大規模の全国統一試験となっており、医科と歯科ともに、学科・実技Ⅰ・実技Ⅱの試験が年12回にわたって実施されています。 合格率の平均が50〜60%前後なので難しい試験ではありませんが、合格して『メディカル クラークの称号』を手にすることで医療機関からの信頼性が高い医療事務の資格となっています。

受験資格受験料
年齢・学歴不問1級:6,500円/2級:4,100円/3級:2,800円
受付時期試験時期
随時毎月開催
開催回数受験者数合格率
年12回約17,500名79.5%

【1発合格じゃなくても大丈夫!】学科/実技I・IIのうち、得点率が70%以上を獲得した科目は、6ヶ月間に限り次回受験時に免除されます。

資格試験の主催団体

一般財団法人 日本医療教育財団
[所在地] 〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2-2-10 [電話] 03-3294-6624(代)
[公式ホームページ] https://www.jme.or.jp/exam/mc/outline.html

事務職の資格13:医療事務管理士®

資格「医療事務管理士®」とは

医療事務管理士技能認定試験は日本で最初の医療事務の資格として、医療機関では認知されており、現場で働く医療従事者の多くが取得しています。 医療事務管理士認定試験は医科と歯科の2つの試験に別れていて、学科試験と実技試験あり2020年5月の合格率は医科53.1%、歯科61.7%で歯科より医科の方が難しくなっています。 難易度は他の資格に比べると高くありませんが、医療現場を事務で支える専門家として、高い評価を受けています。 医療保険制度や診療報酬の仕組みを理解し、正確に診療報酬を算定できる能力を認定する試験、全国の医療機関には18万人を超える有資格者が活躍しているといわれています。

受験資格受験料
年齢・学歴不問会場・インターネット:7,500円(税込)
免除あり:5,400円(税込)
受付時期試験時期
試験月の前月末
医科のインターネット試験[IBT]:随時受付
奇数月・第四土曜日
医科のインターネット試験[IBT]:随時実施
開催回数受験者数合格率
年6回非公開医科:53.1%
歯科:61.7%

日程設定が複雑な試験のため、公式ホームページで最新の受付&試験日を確認してください。インターネット試験があるのは「医科のみ」という点にも注意が必要です。

資格試験の主催団体

株式会社技能認定振興協会(JSMA)
[所在地] 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-4-15 [電話] 03-3200-6675
[公式ホームページ] https://jitsumu-kentei.jp/BZ/about/contents

総務・人事職の転職に有利な資格

中小企業などでは、「ヒト」を管理する人事部と、「モノ」を管理する総務部で会社全体をまとめているケースが多く見受けられます。

人事や総務部でおこなわれる事務の業務内容は、採用や人事企画、労務管理のほか、備品管理やオフィス全体のメンテナンスなどの環境整備まで担当しています。

企業の健全な活動をサポートする事務分野には、社員が生き生きと働くための知識が必要になってきます。

事務職の資格14:メンタルヘルス・マネジメント検定

資格「メンタルヘルス・マネジメント検定」とは

企業と法人の人事や総務の観点から、働く人達の心の病を未然に防ぎ、健康を増進することを目的とした知識・技術・態度を習得する資格です。 心の健康管理への取り組みであるメンタルヘルス・マネジメント検定は、Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種で3つのコースでされています。近年の合格率はI種20.2%、Ⅱ種48.7%、Ⅲ種79.7%と難易度はI種以外低くなっています。 心の病で求職や離職が増えてきている昨今、メンタルヘルスを取り入れる企業が今後更に増えていくことが予想されることから経営者、人事や総務部では重要が高まっている資格ではないでしょうか。

受験資格受験料
年齢・学歴不問I種:11,000円(税込)
II種:6,600円(税込)
III種:4,400円(税込)
受付時期試験時期
1回目:1月中旬~2月中旬
2回目:9月中旬~下旬
1回目:3月下旬
2回目:11月上旬
(注意)I種は2回目のみ実施。
開催回数受験者数合格率
年2回
(I種:年1回)
I種:約1,600名
Ⅱ種:約20,100名
Ⅲ種:約9,800名
I種:20.2%
Ⅱ種:48.7%
Ⅲ種:79.7%
人気なのはⅡ種の試験です。

【合格基準点数】I種:選択/論述問題の合計が105点以上、かつ、論述で25点以上を獲得すること。/II種・III種:70点以上を獲得することで資格取得となります。

資格試験の主催団体

メンタルヘルス・マネジメント検定試験センター
[所在地] ― [電話] 06-6944-6141
[公式ホームページ] https://www.mental-health.ne.jp/

事務職の資格15:衛生管理者(第一種・第二種)

資格「衛生管理者」とは

労働者の健康障害や労働災害を防止する為のプロフェッショナルとして注目が浴びる衛生管理者。 労働安全衛生法に基づく国家試験で、全ての職場における全ての労働者の健康の管理確保と快適な職場環境づくりを立案・実施する衛生の専門家です。 第一種・第二種と免許に種類を設けていて衛生管理者として対応できる業種が違ってきます。 第一種は全ての業種に対応でき、第二種は農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業(加工業を含む)、電気業、ガス業、水道業、熱供給業、運送業、自動車整備業、機械修理業、医療業、清掃業以外の業種に対応ができます。 試験全体の6割以上の正解率で合格できるといわれていて、令和元年の合格率が第一種44.1%、第二種52.3%となっています。

受験資格受験料
労働衛生の実務経験、及び各種学歴条件を満たす者。6,800円(非課税)
学歴条件が複雑なので要公式HP確認
受付時期試験時期
随時毎月実施
開催回数受験者数合格率
年12回第一種:約68,500名
第二種:約33,600名
第一種:44.1%
第二種:52.3%

施設毎に資格保有者が必要なので、比較的定着率が高い職種である、総務・人事のような事務職の人が実務経験を積んで、資格試験に挑戦することが多いというのが実態。幅広い業種で役立つ資格なので転職を有利にしてくれます。

資格試験の主催団体

公益財団法人 安全衛生技術試験協会
[所在地] 101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階
[電話] 03-5275-1088
[公式ホームページ] https://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai502.htm

事務職の資格16:社会保険労務士

資格「社会保険労務士」とは

労働と社会保険に関する問題や年金の相談に対応できる社会保険労務士、従業員の雇用や退職で発生する社会保険や労働保険の手続きを代行するのが業務内容になります。 社会保険労務士の試験は例年8月の第4日曜日におこなわれ、3年以上の実務経験をはじめ多くの受験資格をクリアする必要があります。 難易度としては令和元年の受験者数38,428人に対し合格者数2,525人と合格率が6.6%で、かなり狭き門であることがわかります。 企業経営の手続き全般で必要になってくる国家資格、試験で合格すると事業会社や社労士事務所で働けたり選択肢は数多くあります。 時には人事・総務の事務に関する業務までお願いされることもあれば、労働問題のコンサルティングのように企業経営をサポートすることがありますので企業にとっては必要性の高い資格です。

受験資格受験料
【学歴】高等専門学校(5年生)以上、もしくは、それに準ずる課程の修了、学位を有する者。
【経験】行政実務経験、指定資格保有者など。
9,000円
受験資格詳細は公式HPで確認。
受付時期試験時期
4月上旬~5月下旬8月下旬
開催回数受験者数合格率
年1回約38,500名6.6%

一部科目の免除制度はありますが、どれも10~15年の実務経験を要するため、新規に転職して挑戦する場合は資格スクールや講座を受講する方が逆に早道になるでしょう。

資格試験の主催団体

全国社会保険労務士会連合会 試験センター
[所在地] 〒103-8347 東京都中央区日本橋本石町3-2-12 社会保険労務士会館5階
[電話] 03-6225-4880
[公式ホームページ] https://www.sharosi-siken.or.jp/

副編集長

総務の中で、庶務に関心がある方は、庶務という仕事について網羅している記事をご用意しておりますので、参考までに併せてご覧ください。

経理事務職の転職に有利な資格

経理事務は、企業におけるお金の動きの全てを記録や管理するのが仕事です。

日々のお金の出納と伝票処理といった業務を通じて最終的には決算報告書としてまとめ、然るべき納税へと導くのが大まかな流れとなります。

何より正確性を重視されることが特徴でもあり、転職を希望する際には、お金の取り扱いに関する基本的な知識が求められる事務職といえます。

経理事務におすすめの資格をみていきましょう。

事務職の資格17:給与計算実務能力検定

資格「給与計算実務能力検定」とは

給与計算実務能力検定は企業において欠かすことのできない給与計算業務の知識と実務遂行能力をはかるための評価尺度となる検定試験です。 内閣府認可の一般財団法人職業技能振興会が認定する資格で、賞与計算や年末調整、社会保険や税務に付随する手続きに活かせるため、経理事務への転職には非常に有利となってきます。 1級と2級の試験があり、いずれも公式テキストを用いた独学で取得可能なレベルの資格です。

受験資格受験料
年齢・学歴不問1級:10,000円/2級:8,000円
受付時期試験時期
1回目:8月中旬~10月上旬
2回目:11月上旬~翌2月上旬
1回目:11月下旬
2回目:3月下旬
1級は1回目のみ実施
開催回数受験者数合格率
1級:年1回
2級:年2回
1級:約1,600名
2級:約2,700名
1級:46.2%
2級:73.9%

【合格基準】1級:全問題の70%以上に正答、かつ計算問題の60%以上に正答すること。2級:全問題の70%に正答すること。

資格試験の主催団体

一般社団法人実務能力開発支援協会
[所在地] 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-26 アイピー第2ビル 2階
[電話] 03-3353-9181
[公式ホームページ] https://jitsumu-up.jp/flow/

事務職の資格18:日商簿記検定2級

資格「日商簿記検定2級」とは

経営管理の基本的な知識を身につけるため、経理事務には欠かせない日商簿記検定2級。 企業から最も求められる資格の一つであり、財務諸表の数字から経営内容を把握し、企業活動や会計実務を踏まえて適切な処理や分析がおこなえることを証明するものです。 試験内容には商業簿記と工業簿記があり、得点率70%以上を合格基準で過去10回の最高合格率は47.5%、最低合格率は12.7%、平均合格率は24.7%です。 過去の問題から出題範囲をしっかり抑えて勉強すれば取得可能なレベルの資格となっています。

受験資格受験料
年齢・学歴不問4,720円(税込)
受付時期試験時期
1回目:3月下旬~5月上旬
2回目:9月上旬~10月上旬
3回目:12月中旬~翌1月上旬
1回目:6月中旬
2回目:11月中旬
3回目:翌2月下旬
開催回数受験者数合格率
年3回約140,500名24.7%

経理事務職の実務において、役立つレベルは『2級~』といわれ、転職が有利になる資格として認められています。簿記検定は、事務職であればどんな分野でも応用できる技能なので、経理に挑戦する人以外でも有益です。

資格試験の主催団体

日本商工会議所
[所在地] ― [電話] 03-5777-8600(検定情報ダイヤル)
[公式ホームページ] https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping

事務職の資格19:ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級・3級

資格「ファイナンシャル・プランニング技能士」とは

顧客の貯蓄計画や相続対策など、トータルな資産設計やライフプランのアドバイスをする国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士。 株式、保険、不動産、税金、年金、ローンなどの知識を有する金融のスペシャリストとして、幅広い活躍の場があります。 1級・2級・3級とも学科と実技の試験があり、その中で最も難易度の高い1級学科試験が10%前後の合格率です。逆に1級の実技は合格率80~90%程度です。 3級の学科と実技ともに合格率は60~75%程度、2級は学科の合格率が25~35%程度、実技の合格率は35~50%程度となっています。 企業に所属するFP技能士であれば、専門的な知識を活かして仕事もできるので大きな案件から小さな案件まで携わることができるメリットがあります。

受験資格受験料
【2級】次のいずれか、
・3級保有者
・FP実務2年以上
・AFP認定研修の修了者
・金融渉外技能審査3級保有者。
【3級】次のいずれか、
・FP業務に従事している者
・または従事しようとしている者
【2級】学科:4,200円、実技:4,500円
【3級】学科:3,000円、実技:3,000円
受付時期試験時期
1回目:3月中旬~4月上旬
2回目:7月上旬~下旬
3回目:11月上旬~12月上旬
1回目:5月下旬
2回目:9月中旬
3回目:翌1月下旬
開催回数受験者数合格率
年3回2級:約157,000名
3級:約122,500名
2級:32.3%
3級:60.8%

転職活動段階でFP技能士「1級」が必要とされるケースは希なため、今回は、書類選考や面接段階で有利に働く2級・3級のみを紹介。1級は実務の中で経験を重ね、プロ中のプロの証として、将来的に挑戦を考えてみてください。

資格試験の主催団体

一般社団法人 金融財政事情研究会
[所在地] 160-8519 東京都新宿区南元町19番地 [電話] 03-3358-0771
[公式ホームページ] https://www.kinzai.or.jp/fp

法務事務職の転職に有利な資格

法務事務は、各種契約書の作成やチェックや管理をおこなうのが主な業務となります。

契約書を作成や更新する際に、法律的な問題がないかをチェックする必要があるため責任が重く、基本的に実務経験が必須となる事務職です。

企業の法務部や法律事務所などを職場として、著作権や特許権の管理、弁護士のサポートといった業務をおこなうにあたり、法律関連の知識と専門用語でやり取りができるコミュニケーションスキルが求められてきます。

事務職の資格20:ビジネス実務法務検定試験

資格「ビジネス実務法務検定試験」とは

企業ビジネスや経済活動に関係する法律の知識やコンプライアンス能力など、実務的な法律知識を認定する公的資格です。 企業の間では近年、法学的要素を身につけた人材に対する評価が高まる傾向にあり、資格取得後、幅広い活躍ができると注目を集めています。 ビジネス実務法務検定は1級・2級・3級の3段階に分かれていますが、2級合格者のみ受験が許される1級試験は難関とされており、合格率は17.2%となっています。 ビジネスパーソンなら知っておきたい最低限の必須知識が勉強できる資格、法務事務で仕事するには必要不可欠な能力です。

受験資格受験料
1級:2級合格者
2級3級:年齢・学歴不問
1級:11,000円(税込)
2級:6,600円(税込)
3級:4,400円(税込)
受付時期試験時期
1回目:4月上旬~5月上旬
2回目:9月下旬~10月下旬
1回目:6月下旬
2回目:12月上旬
開催回数受験者数合格率
1級:年1回
2級3級:年2回
1級:約500名
2級:約12,500名
3級:約21,000名
1級:17.2%
2級:41.0%
3級:75.1%

【合格基準】1級:共通問題×2問、選択問題×2問の200点満点とし、各問題ごとに正答5割以上、かつ合計点数が140点以上。2級3級:100点満点中/70点以上を獲得。

資格試験の主催団体

東京商工会議所
[所在地] 〒100-0005 千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル
[電話] 03-3989-0777( 検定センター)
[公式ホームページ] https://www.kentei.org/houmu/

事務職の資格21:ビジネスコンプライアンス検定

資格「ビジネスコンプライアンス検定」とは

ビジネスコンプライアンス検定は、企業が知名度を上げ、社会的信頼を得るために欠かすことのできないコンプライアンス能力を判定する資格です。 保険・金融会社を中心に転職に有利な資格の一つに数えられ、初級の試験は65%以上の得点率で上級は70%以上の得点率で合格となります。 社会的要請に答えるコンプライアンスの考え方は、ビジネスシーンでは求められる機会が多く、検定に合格すれば転職する時に有利に役立ってきます。

受験資格受験料
年齢・学歴不問初級:5,700円(税込)
上級:8,200円(税込)
受付時期試験時期
1回目:7月中旬~翌1月中旬
2回目:2月上旬~7月中旬
1回目:2月上旬
2回目:8月上旬
開催回数受験者数合格率
年2回累計:5,000名程度初級、上級:約60%

他の事務系資格と異なり、応募受付期間が非常に長いため、試験日を忘れないように注意してください。有利な転職活動を狙って、複数資格の取得に挑戦する場合、この期間の長さが学習期間を見誤る原因にも繋がります。

資格試験の主催団体

株式会社サーティファイ 認定試験事務局
[所在地] 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-11-8 茅場町駅前ビル
[電話] 0120-031-749
[公式ホームページ] https://www.sikaku.gr.jp/co/

事務職の資格22:個人情報保護士

資格「個人情報保護士」とは

個人情報を取り扱う企業で役立つ個人情報保護士、個人情報の管理と運用をおこなうエキスパートとしての能力を認定する資格です。 更新制の民間資格で、認定試験は課題Ⅰ・課題Ⅱそれぞれ70%の正答率で合格となりますが、その合格率は「約35%」と難易度はそれほど高くありません。 企業では個人情報漏洩問題などの不祥事が後を絶たない事から、セキュリティがますます重要視され、有資格者の養成が急務ともいわれるほど需要が高まっている資格となっています。

受験資格受験料
年齢・学歴不問10,800円(税込)
受付時期試験時期
1回目:2月上旬~5月上旬
2回目:5月中旬~8月上旬
3回目:8月中旬~11月上旬
4回目:11月中旬~翌1月下旬
1回目:6月中旬
2回目:9月中旬
3回目:12月中旬
4回目:3月上旬
開催回数受験者数合格率
年4回非公開37.3%

【免除制度】マイナンバー実務検定の1級/2級合格者:課題Iの「マイナンバー法の条文に対する知識と理解」の問題が免除されます。既にお持ちの方はチャンスが広がるので、取得してダブルライセンス保持者として、有利に転職活動を進めましょう!

資格試験の主催団体

一般財団法人 全日本情報学習振興協会
[所在地] 〒101-0061 東京都千代田区三崎町3-7-12 清話会ビル5階 [電話] 03-5276-0030
[公式ホームページ] https://www.joho-gakushu.or.jp/piip/

事務職の資格23:知的財産管理技能士

資格「知的財産管理技能士」とは

知的財産管理技能士は発明や商品デザインに関する商標や著作権などについて、起こり得る課題を発見および解決するための法律知識と実務能力を認定する国家資格です。 1級・2級・3級とも学科試験と実技試験があり、それぞれ受験資格が定められていて、3級は既に知的管理業務に携わっている人、今から携わる人の為の資格です。 2級は実務経験が2年以上ある人や大学や大学院の関連科目10単位以上を習得した人が対象となってきます。 1級は2級を取得して実務経験が1年、または3級を取得して実務経験が2年以上、大学や大学院の関連科目10単位以上を習得し実務経験1年以上が受験資格となっています。 1級のみ特許・コンテンツ・ブランドという専門ごとの試験内容となっており、学科試験の難易度はやや高めで弁理士と同じぐらいの難易度となっています。 特許流通産業が活性化するなかで必要性の高まる資格といえます。

受験資格受験料
[1級/2級] 詳細な規定あり
[3級] ほぼ不問
1級:学科:8,900円/実技:23,000円
2級:学科&実技:7,500円
3級:学科&実技:5,500円
※全て非課税
受験資格複雑につき公式HP参照。
受付時期試験時期
1回目:2月中旬~6月中旬
2回目:6月下旬~10月上旬
3回目:10月中旬~翌1月下旬
※.年3期間あるが受験は翌年3月上旬
1回目:7月中旬
2回目:11月中旬
1級は回ごとに科目に違いあり
開催回数受験者数合格率
年2回1級:約1,000名
2級:約11,700名
3級:約17,900名
1級:後述
2級:[学科] 43.5% [実技] 42.3%
3級:[学科] 67.1% [実技] 74.6%
受験者数は区分別「各級の合算値」

【1級/合格率】[特許学科] 8.6% [特許実技] 95.3% [コンテンツ学科] 11.6% [コンテンツ実技] 54.8% [ブランド学科] 5.2% [ブランド実技]78.4% となっております。

資格試験の主催団体

一般財団法人 知的財産研究教育財団 知的財産教育協会
[所在地] 〒102-0082 東京都千代田区一番町23-3 日本生命一番町ビル4階 [電話] ―
[公式ホームページ] http://www.kentei-info-ip-edu.org/

まとめ

事務職といっても、いろんな種類の事務系職種があり、各々の担当する仕事内容に適した資格には違いがあります。一般的に、事務職は単調なルーティンワークが中心で、会社内のルールをガッチリ守って働いていると思われがちです。

特に営業のように、外回りが中心の職種の人の目には『融通が利かない人達』と写るようで、事務職の人達が日々難しい処理を行っているとは、なかなか理解してもらうことが難しいのが実情。

その上、採用活動の現場では、高いコミュニケーションスキルが要求されることなどから、採用担当者として営業経験者がアサインされることが非常に多いのです。

そんなとき、事務職としての転職活動を有利にするのが『資格』なのです。

採用する側にとって、資格が「あなたを採用する理由」のひとつになります。誰にでも分かりやすい目印である資格は、自分がどんな業務で貢献できるかを明確に示す根拠なのです。経験の詳細は、面接時に論理的かつ端的に説明できますが、面接に至るまでには書類選考というハードルがあります。

さあ、事務職への転職を叶えるため。事務職を極める転職に成功するために、できるだけ有利な条件を整えてから挑戦できるよう準備(資格選定~取得)して、希望の会社からの内定獲得率をアップさせましょう!

こんなメリットもある!

産休/育休/介護/傷病などで、長期間の休職をすることになった場合、会社は代役として契約社員や派遣社員を採用することがあります。そのような場合、復帰後にポストが無くなっている可能性は否めません。

そんなとき、スキルの根拠となる資格があれば、別部門やグループ会社への転属、他社への転職など、初めての相手に価値を感じさせやすいというメリットがあります。

よくある質問

副編集長

事務職の業務内容は、業界/業種/組織により異なりますが、転職を有利にするための資格取得は絶対的に推奨します。理由は「スキルの根拠材料として分かりやすい」からです。ただし、不安に感じる点は、人それぞれなのでFAQ形式で答えていきます。

事務職は資格が必要ですか?

いいえ。無資格でも事務職には就けます。

無資格だと不利になりますか?

いいえ。採用企業にとって望ましい経験とスキルがあれば不利にはなりません。

資格があると有利なのですか?

はい。書類選考時、採用担当者がスキルの確認がしやすく、無資格者に比べ採用の優先度は高くなります。

必須資格は何ですか?

事務職は、文章作成・表計算の仕事が多いため、MOSスペシャリスト「Excel/Word」は必須資格といっても過言ではありません。

事務職の種類を教えてください。

一般事務・営業事務を中心に、貿易/医療/総務/人事/経理/法務、他にもマーケティング等が事務職に分類されます。

転職に有利な資格はどれですか?

業界・職域によって異なりますが、「事務職の転職が有利になる資格23選」が、自分に向いてる資格探しに役立つので参照してください。

事務職は資格がないと昇進できませんか?

いいえ。一部、昇進の条件に資格取得を定める会社以外は、資格の有無は問われません。

どうして資格を勧めるのですか?

資格取得には努力が必要なので、採用する企業側にとって、忍耐力/継続力/計画性がある人物とみられるメリットがあるからです。

簡単な資格でも大丈夫ですか?

はい。まずは挑戦してみましょう!合否を問わず、努力の結果が、日々の成長へと繋がります。

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ABOUT US
けんた
職業紹介会社(東証マザーズ上場)にて6年間勤務。WEBマーケティング職を経て、転職エージェントサービス立上げ、リサーチャー、キャリアアドバイザーなど多くの職種を経験。転職経験も豊富な現会社役員。