保険営業とは?仕事内容に向いてる人の特徴と仕事のやりがいやきつい理由

保険営業職

保険営業に向いてる人/向いていない人の特徴とタイプ、実際に転職した場合に担当する具体的な仕事内容や、気になる年代別・役職別の年収を解説。

また、保険営業の「やりがい/きつい理由」についても、これから転職する人が他の職種と比較ができるよう情報提供します。

保険営業がどんなことを担当する仕事なのかわからない人、新しい知識を取り入れたい人へ向けて、メリットやデメリットも紹介していますので参考にしてみてください。

保険営業の仕事とは?

保険営業とは、保険会社が取り扱っている保険商品をお客様に紹介した上で、加入を提案する業務を担当する営業職のことです。

保険商品といっても様々な種類があるため、担当する保険商品、または勤務している会社・所属している部署によって、営業スタイルにも多少の違いが出てきます。

例えば、生命保険関連の商品と損害保険関連の商品とでは、同じ保険商品の加入を提案する場合においても、お客さまへのアプローチの方法などに違いが出てくるのです。いずれにしろ、お客さまに合った保険商品を提案しつつ、その内容を正確に説明して加入を促すのがコアな役割となります。

保険営業の社内での位置づけ、役割

保険営業の社内での位置づけは、勤務する場所が保険会社か、保険代理店かによっても異なります。

前者(保険会社)の場合、自社が取り扱っている保険商品を販売する形になるため、会社の業績に直結する非常に重要な役割を担うことになり、それだけでなく、自社の保険商品の評価そのものを左右する場合もあります。

一方、後者(保険代理店)の場合は契約している複数の保険会社の商品を扱う形となるため、基本的には特定の会社の保険商品に肩入れすることなく、純粋に売上・業績アップに関与する役割を担うことになります。

保険営業の仕事内容

具体的な仕事内容も、所属先が保険会社か保険代理店かによって異なります。

保険会社の営業の場合、外回りで営業をかけることが多く、アウトバウンドセールスとも呼ばれる飛び込みでの営業、電話でのアプローチなど、いかにも営業職らしい業務をメインに担当することになります。

それに対して、保険代理店での保険営業の仕事では店舗での勤務が原則となっており、来店したお客さまに対して商品の提案・説明、またはお客さまの悩みの相談などを担当することになります。

つまり、保険代理店で保険営業として働く場合最初から保険加入を検討しているお客さまに応対すること、そしてお客さまひとりひとりの生活環境の不安や悩みなどに考慮した上で相談に乗ることが特徴となっています。

保険営業の仕事の特徴

保険営業の仕事の最大の特徴は、なんと言っても「モノを売らない営業職」であることでしょう。自動車などに代表されるような「モノ」を売る営業ではなく、保険商品という無形商材で「安心」を売るのが役割です。

ですから、お客さまとの信頼関係が非常に重要になってきますし、お客さまとの付き合いが長期的になる特徴も持ち合わせています。業績を伸ばすことばかりを考えて、その場でしか通用しないような耳当たりのいい宣伝文句や勧誘をするといった行為が許されない面もあるのです。

何年も続くお客さまとの付き合いの中で、保険に加入してよかったと思ってもらい、会社そのものへの信頼を高めてもらう、これが保険営業職の他の職業との大きな違いと言えるでしょう。

保険営業と金融営業の違い

ローンを取り扱う金融営業も、お客さまと長期的な関係を築いていくという点においては保険営業と共通した面を持っています。

違いは、やはり「お金が直接関与するかどうか」でしょう。

保険営業は万一のときに備えて「安心」を提供するのに対し、金融営業は具体的な形はどうあれ「お金を提供する」のが主な役割です。そのため、金融営業ではお客さまにいかに返済や利息の負担が少ないか、あるいは金融商品を購入することでどれだけメリットを得られるかを説明し、購入を提案することになりますが、保険営業は商品を購入することでいかに安心できるか、いざというときに備えられるかを説明することになります。

保険営業に向いてる人の特徴

この仕事に向いてる人の特徴

特徴1「向上心が強い」

向上心が強い人は現状に満足せず、つねに進歩を目指して努力していく傾向が見られます。営業職に向いてる人の傾向として、この性格は典型的なものとも言われており、現在の業績・数字に満足することなく、より売上を伸ばすためにはどうすればいいのか、勉強・試行錯誤し、アップデートしていくことができます。

この人が適任者である理由

こうした向上心は、お客さまへのアプローチにも磨きをかけていきます。保険営業の場合、単に商品の魅力をアピールするだけでなく、お客さまひとりひとりの悩みや不安に寄り添いながら、より適した商品を提案する役割が求められます。向上心が強い人は試行錯誤を繰り返しながら、「よい売り込み方」だけでなく、お客さまの話にきちんと耳を傾ける「よい聴き方」、よりよい保険商品を提案する「よい選び方」にも磨きをかけていくことができます。

特徴2「For Youの精神で接することが得意」

これは営業職全般に求められる「向いてる人」の特徴ですが、「For You」の精神、つまり相手の立場に立って考えられる性格・視点はやはり欠かせません。お客さまが保険商品に何を求めているのか、どんな不安を抱えた状態で保険商品を探しているのかを理解した上で商品を提案する、「お客さまのために」営業できる視点が問われます。

この人が適任者である理由

保険営業ではお客さまと長期的なお付き合いになる商品を扱うことになるため、「For You」の精神で紹介できる人ほど、お客さまと信頼関係を築けるチャンスが多くなります。末永いお付き合いをすることができるでしょう。

特徴3「相手のWANTを特定するのが得意」

「For You」の精神からさらに一歩踏み込んで、保険営業に向いてる人の傾向として挙げられるのが「相手のWantを特定する」、つまり相手が何を求めているのかを敏感に察知できる能力です。

単に相手が心の中で求めていることを察知するだけでなく、本人さえも漠然とした状態でしか把握できていないニーズを察知し、具体的な言葉で説明する能力があれば、なお理想的です。

この人が適任者である理由

お客さまのWantを察知できれば、お客さまの不安点や悩みを解消できるのに適した保険商品を紹介しやすくなります。お客さまが将来に対して漠然とした不安を抱えて保険商品を探している場合、具体的にその不安をしっかりカバーできるような商品を紹介できれば、その分成約の可能性も高くなりますし、お客さまからの信頼も得られやすくなるでしょう。

保険営業に向いてる人(素養/能力)

この仕事に向いてる人のタイプ

傾聴力のある人 [保険営業の仕事に向いてる人1]

傾聴力とは、単に人の話に耳を傾けることができるだけでなく、話の内容を理解し、要点を整理し、相手のいわんとしていること、相手が求めていることも察知できる能力です。こうした能力を持っているタイプの人は「この人と話をすると心が軽くなる」など、信頼を得られやすい傾向が見られます。

▼向いてる理由
保険営業の立場でお客さまの話に耳をしっかり傾け、その要望や悩みの解消にピッタリ合った商品を提案できるので、向いてる人と言えます。お客さまと真摯と向き合った営業ができます。

おさむ編集員

お客さまの立場で考え(for you)、お客さまが保険商品に何を望んでいるかをしっかり把握する(Wantを察知する)のに生かすことができれば、まさに鬼に金棒となるでしょう。

倹約家な人 [保険営業の仕事に向いてる人2]

倹約家とは、単に「お金を使わないタイプの人」ではありません。自分にとって必要な出費とそうでない出費の見極めをしっかりできる人のことです。少々出費がかさむことになっても、必要なこと(例えば子供の教育費など)なら惜しげもなく使い、お金の使う機会をしっかりわきまえているとも言えるでしょう。

▼向いてる理由
保険商品のポイントは「最小限の保険料で必要な保障をカバーする」ことです。この視点に立って保険商品を紹介できる点で、保険営業に向いてる人です。

おさむ編集員

営業職はどうしても会社の利益のために「商品を売る」ことが求められますが、それだけでなく、あくまでお客さまの視点に立った「For You」の精神と組み合わせて、営業を行いましょう。お客さまに最適な商品を提供することで、結果的に会社に利益をもたらすことができるはずです。

責任感が強い人 [保険営業の仕事に向いてる人3]

自分が関わったこと、行ったことには最後まで責任を持つ…しかし、当たり前のことがなかなかできないのが人間の悲しいところです。責任感が強いタイプの人は、最後まで投げ出さずに己の役割を貫き通す、粘り強さと忍耐強さを持ち合わせています。

▼向いてる理由
生命保険に代表されるように、保険商品の多くはお客さまと長期的なお付き合いになります。「売りつけたらおしまい」ではなく、末永くお付き合いをしていくためにも、責任感は欠かせない資質なので、向いてる人と言えます。

おさむ編集員

お客さまに商品を提案し、購入してもらったからには最後までお付き合いする、お客さまの人生に寄り添いながらサポートしていく…責任感のある人がこの点を忘れずにいれば、理想的な保険営業になるでしょう。

保険営業に必要な資格&スキル

資格・スキル

スキル1「資格取得」

保険営業の仕事には特に資格は必要ありませんが、生命保険講座を受講するなど、事前に研修を受けることもあります。また、資格に関してはファイナンシャルプランナー(FP)を取得しておくと、キャリアを重ねていく上で有利になることが多いとよく言われます。

▼能力を発揮できる場面
FPの資格は、保険営業がお客さまにライフプランに合った保険商品を提案する際に役立ちます。10年後の経済状態、健康状態などを考慮した上で、どんな補償が望ましいのか、どれだけの保険料が適切なのか、保険という狭い視野だけにとどまらず、ライフプラン全体を視野に入れた説明や紹介ができます。

おさむ編集員

FPとしての知識を生かしたライフプランの説明や商品の提案を行うことによって、お客さまの納得しやすい説明ができるようになるでしょう。資格に裏付けられた知識をいかに言葉でうまく説明できるかが鍵となります。

スキル2「コミュニケーション能力」

保険営業に限らず、コミュニケーションスキルは営業職に向いてる人の基本的な特徴ですが、保険営業の場合はお客さまの将来設計、ライフプランニングも踏まえた話し合いが行われることもあり、とりわけ大きな意味を持ってきます。

▼能力を発揮できる場面
保険商品では、5年後、10年後を見据えた保険商品選びが求められます。お客さまの要望はもちろん、経済状態や家庭環境など、細かい点にまで踏み込んだ上でのプランニングが必要になることもあるでしょう。そんなときに「話を引き出せる」コミュニケーションスキルは大きな武器になるはずです。

おさむ編集員

耳当たりのよい、いわゆる「営業トーク」ではなく、お客さまの視点に立った「For You」の精神に基づくコミュニケーションを心がけることが重要なポイントです。

スキル3「自己内観力」

自己内観力、つまり自己分析を欠かさず、客観的に見つめるスキルで、自己肯定感を高めることができます。自分の保険営業としての能力過信せず、向上心を忘れずに、常にお客さまの視点に立った提案を行うことができるので、向いてる人と言えるのです。

▼能力を発揮できる場面
保険の世界は、時代や社会の移り変わりとともにニーズが変化していくものです。その中で取り残させることなく、営業職が業績を残し続けるためには、自己研鑽が欠かせません。自己内観力は自分にできることとできないこと、自分に必要とされていることを客観的に把握するのに役立ちます。

おさむ編集員

自己内観によって自分の能力を客観視できるようになれば、お客さまに提案する製品に関しても、自信を持つことができます。その姿勢が説得力に結びつき、お客さまからの信頼の獲得に結びつけられるか、これが重要です。

保険営業に向いていない人

この仕事に向いていない人

要領が悪い人 [保険営業の仕事に向いていない人1]

「要領が悪い人」と言われてしまう人の特徴として、よく見られるのが「重視するポイントがずれている」点です。本来ならそれほど重要ではないことに労力を費やしすぎてしまい、本当に大事なことがないがしろになってしまうケースが多々見られます。

▼不向きな理由
要領が悪いと保険営業に向いていない人と見なされてしまうのは、お客さまに対する「ピントを絞った提案」が難しいからです。お客さまが必要としている補償よりも、自分が良いと思っている補償を提案してしまうケースが見られます。

ななか編集員

要領が悪い人には集中できる、粘り強く取り組めるといった長所があるため、周囲の人がアドバイスをしてくれるグループでの仕事、企画や提案などに適しています。

人見知りな人 [保険営業の仕事に向いていない人2]

人とうまく話すことができない人見知りの悩みを抱えている人は、意外に多いものです。こうしたタイプの人は、親しい人とは問題なく話ができるのですが、初対面の人や馴染みのない人に対しては緊張してしまい、うまくコミュニケーションがとれないのが特徴です。

▼不向きな理由
保険営業ではお客さまとのコミュニケーションが必須ですから、人見知りの人が適応するのは難しく、セールストークはもちろん、お客さまとの信頼関係の構築にも苦労することが多いでしょう。

ななか編集員

人見知りで保険営業が向いていない人は接客業以外の仕事、特に馴染みのない人と接する機会が少ない製造業などの作業系の仕事が向いています。

いい加減な人 [保険営業の仕事に向いていない人3]

いい加減な人は保険営業に限らず、どんな仕事にも向いていない人と言えます。口先だけは立派だけれども行動が伴わない、自分の言動に対して責任を持たないのが、この手の人たちの特徴です。

▼不向きな理由
保険商品はお客さまと長い付き合いになるものが多く、いい加減な人では信頼関係を築くことができません。

ななか編集員

どんな仕事が向いているかよりも、いい加減な性格をできるだけ改めて、責任感を持つよう心がけることが重要でしょう。

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保険営業のやりがい

この仕事のやりがい

ライフイベントに関わることができる [保険営業のやりがい1]

やりがいの筆頭として挙げられるのが「お客さまの人生に関われること」です。マイホームの購入、お子さまの進学といったポジティブな面はもちろんのこと、病気や怪我などのトラブルの際に保険商品の補償の形で寄り添い、支える機会を持つことができます。「この保険に入っていたおかげで助かった」などと感謝されることもあり、保険営業としての誇りを味わえる機会も得られるでしょう。

おさむ編集員

お客さまの視点で考え、保険商品を紹介するという基本を徹底しつつ、より長いスパンで考えた補償ができるような保険商品を選ぶことです。長い人生の中でどのようなことが起こるのか、先行き不透明な時代だからこそ、よりよい保険商品を提案・紹介する保険営業の役割が問われているとも言えます。

努力と成果で高収入が見込める [保険営業のやりがい2]

営業と言えば、成果が問われる職種とのイメージが強いです。保険営業の場合はとりわけ、契約数という数字で成果がはっきりと見られる傾向があります。収入に関しても、「基本給+歩合給」で成り立つインセンティブを導入する会社が少なくありません。

つまり、努力を重ねて成果を上げていけば高収入を獲得することも可能ですし、その先に昇進のチャンスも出てくることになります。努力すればするほど、やりがいとモチベーションを維持できる環境とも言えるでしょう。

おさむ編集員

保険は長期契約に及ぶ商品が多いため、とにかく「売りつける」といった利益優先の姿勢ではなく、お客さま優先での営業を心がけることが大事です。その家庭で信頼関係を構築していくことができれば、安定して成果を上げられる環境を手に入れられるでしょう。

病気や災害などでお役に立てる [保険営業のやりがい3]

ライフイベントに関わる点とも共通してきますが、お客さまが病気や災害などで困った立場に立たされてしまったときに、力になることができます。病気で高額の治療費が必要になった、災害で家が損害を受けた、車が事故で破損してしまった…そんな不測の事態に対して、保険金という形でサポートを提供できるわけです。これが、「商品を売ったら終わり」なことの多い他の業種の営業職との最大の違いであり、やりがいを感じられる部分でもあります。

おさむ編集員

このやりがいを味わうためには、保険料の負担と補償の内容のバランスが取れた保険商品を提供することが大事です。そのためにも、お客さまがどんな点に不安を感じているのか、万一のときにその不安の解消に役立てる商品は何か、適切な商品の選択と紹介をできるかが問われます。

保険営業が「きつい」理由

ノルマが厳しく社内競争が激しい [保険営業がきつい理由1]

「保険営業の仕事はきつい」としばしば言われますが、その最大の理由として挙げられるのが、ノルマの存在と社内競争の激しさです。やりがいのところでも少し触れましたが、保険営業の仕事は契約数という数字で成果を把握しやすいため、ノルマを具体的に設定されることも多く、しかも同僚との成果の差が可視化されやすい環境で働くことになります。

そのため、どうしても社内で競争意識が高まり、ストレスや人間関係の軋轢を生み出しやすい面があります。ノルマを達成できないと非常に風当たりが強くなりますし、達成できたとしても、同僚の方が業績が良いと満足感を味わえず、却って劣等感を味わってしまいます。モチベーションを維持するのが難しい面もあるのです。

お客様からお叱りを受けたとき [保険営業がきつい理由2]

社内の人間関係だけでなく、お客さまとの関係・コミュニケーションにおいても、きついと感じるケースがしばしば起こります。保険営業として自信を持って勧めた商品がお客さまにとって合わない、保険料の負担に対して補償の範囲が満足できないといった問題が起こった場合に、お叱りを受けることもあります。

さらに、実際に補償が適用される段階になったときに、お客さまが期待したほどの保険金を受取ることができず、その不満から非常に厳しいお叱りを受けることもあります。商品の紹介・契約の際にはお客さまに満足していただけたにもかかわらず、実際に補償が必要になったときに不満を持たれてしまった場合、単にお叱りを受けるだけでなく、これまで築き上げてきた信頼関係そのものに日々が入ってしまう恐れもあり、きついと感じることも多いのです。

思うように休みがとれない [保険営業がきつい理由3]

個人のお客さまを主な顧客とする保険営業の場合、休日に説明などのために窓口対応をするとか、お客さまのもとを訪れる機会も多くなります。あくまでお客さまの都合に合わせて対応する必要が出てくるため、思うように休みが取れずに、きついと感じることもしばしばあるでしょう。

しかもノルマが思うように達成できていないと、それをなんとかするために、休日返上で必死になって営業を行わなければならないケースも出てきます。土日祝日に思うように休めず、友人や家族と一緒に過ごしにくい上に、休日そのものがうまくとれないこともある…こうした環境が、心身両面に大きな負担となってのしかかってくることもあるのです。

保険営業の求人が多い業界

この仕事の求人が多い業界

保険業界 [保険営業の求人が多い業界1]

保険業界は、保険営業のメインの就職・転職先です。この業界で特に際立った変化は起こっておらず、求人数も安定した多い状況が続いています。

▼求人が多い理由
先行き不透明な状況のため、保険そのものへの需要も安定しており、当然、お客さまとの窓口になる保険営業の求人も安定しているのです。

おさむ編集員

今後も極端に増減する可能性は少なく、さまざまな選択肢の中から自分に合った求人を探すことができるでしょう。それだけに、自分がやりがいを感じられるような職場を見つけることが重要です。

金融業界 [保険営業の求人が多い業界2]

金融業界の保険営業の求人は、基本的に個人営業(リテール)の仕事です。金融業界では、ローンをはじめとした資金の融資をメインにしつつ、個人向けの保険商品(終身保険)なども手掛けています。

▼求人が多い理由
経営の多角化もあり、こうした保険商品を扱う金融機関が増え、求人の増加傾向が見られます。将来性に関しても期待できるでしょう。

おさむ編集員

金融業界では多額のお金がかかわる商品が多いため、やはりお客さまとの信頼関係の構築が大きな意味を持ってきます。保険営業の業務でも、他の業種にも増して、この点を意識した業務が求められるでしょう。

住宅業界 [保険営業の求人が多い業界3]

住宅業界で保険営業の求人があると聞くと、驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。住宅業界では住宅ローンに関連したものなど、さまざまな保険商品を扱っているところも増えており、保険営業の求人も増加傾向が見られます。

▼求人が多い理由
保険商品が多様化し、さまざまな形の商品が見られるようになったことで、住宅業界と密接に関わった保険商品を保険営業が営業する機会が多いのが主な理由です。

おさむ編集員

どうしても家、家族、暮らしと関連した不安・悩みに対応した保険商品を提案する仕事になるため、住宅関連の知識が必須となります。住宅業界の一員としての意識とともに、保険営業を手掛けていく心構えが重要になるでしょう。

保険営業の年収を紹介(平均/年代別)

この仕事の年収を紹介

平均年収/中央値

保険営業の平均年収は、世代・性別・雇用形態を問わない中央値として見た場合、350~360万円程度というデータがあります。一般的なサラリーマンの平均年収が400万円程度と言われていますから、それよりはやや低めと言えるでしょう。ただし、成果が問われる面が多いため、年齢やキャリアによって年収にバラつきが生じる傾向も見られます。

年齢別(20代/30代/40代/50代)

保険営業の平均年収を年齢別に見ると、20代では250万円程度、30代で400万円程度、40代で550万円程度、50代以上になると620万円程度になります。この数字を見ても、まだキャリアが浅い段階ではやや低い水準にあるのに対し、30代後半くらいから高い水準へと上昇していく様子が見て取れます。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長/役員など)

保険営業の仕事は役職だけでなく、成果で収入が決まることが多いため、役職別の平均収入の動向を把握するのがやや難しい面もあります。「基本給+歩合給」の形で収入が決まることも多いからです。

その点を踏まえた上で、一般職では300万円以下、主任、係長クラスになると420~450万円、課長、部長クラスになると500万円を超え、サラリーマンの平均年収よりも高い水準になります。営業職と役員を兼ねることは少ないため、役員の平均年収はあくまで役員としての数字となりますが、700万円を超えることも珍しくないようです。

保険営業の仕事に就くメリット

メリット

メリット1:高年収を目指しやすい

保険営業は「基本給+歩合給」のインセンティブ制度が導入されていることが多く、成果が収入に結びつきやすいからです。

インセンティブ制度で高収入を挙げられるなら、当然その後の昇進・昇給も期待できます。係長・部長などのポストに就くことができれば基本給も高くなり、さらなる高年収を目指すこともできるでしょう。

ななか編集員

保険営業が高収入を目指すためには、常に向上心を忘れず、結果を出し続ける意欲が欠かせません。うまく結果が出ているからと慢心せず、さらなる前進を目指しながらの精進が必要になるでしょう。

メリット2:大手でも内定をとりやすい

インターネットの普及、ネットを活用したマーケティングなどが普及しても、営業職がなくなることは決してないと言われています。保険営業の分野においても同様で、大手においても需要が高く、就職・転職を問わず、内定をとりやすいのです。

保険会社だけでなく、金融業界などさまざまな業種で保険商品を扱うことも増えており、保険業界だけにとどまらず、大手で採用され、活躍するチャンスも増えています。

ななか編集員

活躍の場が広がることで、保険営業の将来の選択肢も広がりつつあります。「保険会社に就職して昇進を目指す」という一般的なプランだけでなく、転職も含めた多様な選択肢を意識した上でのプランニングが求められるでしょう。

メリット3:お客様から感謝されることが多い

良い保険商品をお客さまに紹介し、それがもしお客さまの万一のときに役立った場合、感謝されるとともに、確かな信頼関係を築いていくことができるでしょう。こうしたお客さまとの繋がりが、保険営業としての大きな財産となります。

保険営業の仕事は大変とも言われますが、お客さまから感謝される経験は、そんな大変な面を補って余りあるやりがいや喜びをもたらしてくれるものです。このやりがいが成果に結びつき、収入アップやキャリアップの原動力にもなってくれるでしょう。

ななか編集員

お客さまに感謝されるためには、やはりお客さまの立場に立った提案・説明が欠かせません。「初心忘るべからず」の精神で取り組むべきでしょう。

保険営業の仕事に就くデメリット

デメリット

デメリット1:未達成者には当たりがきつい

成果を挙げることで収入アップに直結する部分が指摘されますが、一方でノルマをこなせない、達成できない人はどうしても社内での風当たりが強くなり、プレッシャーや劣等感などに晒されやすい傾向が見られます。それが精神的に負担になり、心身両面の健康を害してしまう恐れもあるのです。

成果を挙げれば歩合給がもらえるということは、挙げないと収入が増えないことを意味します。ノルマという数字で比較されるだけでなく、収入でも比較されることで、どうしても未達成者への当たりがきつくなります。何かと人と比較してしまう人、家庭の経済状況から収入を増やしたい人に、特にデメリットになるでしょう。

おさむ編集員

ノルマを達成できていないからといって「保険営業に向いてないんじゃないか」と深刻に考えずに、「いいときもあれば悪いときもある」とマイペースで自分なりの営業のやり方を貫いていくことが重要でしょう。

デメリット2:社内外でストレスが絶えない

未達成者への当たりのきつさとも関連してきますが、保険営業の仕事は数字で優劣がはっきりつきやすく、社内でのストレスが生じやすい面があります。そのため心から自分の仕事と成果に対して満足感・達成感を味わうのが難しく、つねに不安や緊張に晒されながらの業務になりやすいのも大きなデメリットと言えます。

どうしても勧誘という形をとるため、後日お客さまからのクレームなどのトラブルが生じるリスクも出てきます。感謝されるとやりがいになる一方、クレームや文句がストレスの種になってしまうのです。対人関係に敏感な人にとって、特にデメリットになりそうです。

おさむ編集員

保険営業のストレスの多くは、数字上の比較によってもたらされます。同僚は同僚、自分は自分、またお客さまとのトラブルもあくまで仕事上のことであって、プライベートのことではない、と割り切った姿勢が必要でしょう。

デメリット3:プライベートで人と約束がしにくい

これは勤務環境によっても異なり、保険代理店での店舗勤務の場合は比較的土日に休日を取りやすい傾向が見られます。ただし、どうしても個人を対象とした営業が多くなるため、土日メインで顧客対応をする機会が多くなります。

プライベートで友人や家族と約束しにくい環境だと、人間関係に大きな支障をきたしてしまいます。特に、独身の方は異性との交際に支障をきたしてしまうので、大きなデメリットになるはずです。

おさむ編集員

約束しにくい環境は仕方がない部分もあるため、「繋がれるときに繋がれる」、いい意味でゆるい人間関係をプライベートで築いていくように意識するとよいでしょう。一度集まりや飲み会に参加できなかったからといって、深刻に考えないことです。

保険営業の仕事に就く方法

この仕事に転職する方法

方法1:転職サイトの公開求人から探す

保険営業の求人そのものはたくさんあるため、もっとも手軽に利用できる転職サイトの公開求人でも、多くの情報を得ることができます。公開求人は誰でもチェックすることができますから、まずどのような求人があるかを確認して、ぜひ応募したいと思ったらその転職サイトに登録して利用する、といった使い方も可能です。

また、保険の求人は大手からのものも多いため、公開求人で情報をチェックした上で、良さそうなものがあったら会社の公式サイトにアクセスし、求人情報を直接チェックするといったやり方もできます。

方法2:転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう

さらに一歩踏み込んで、あらかじめ転職エージェントに登録した上で、保険営業の非公開求人をチェックする方法もあります。こうした転職エージェントでは、登録しないと見ることができない、または他の求人サイトでは扱っていない非公開の求人を多く取り扱っており、中にはとても良い待遇の求人や、短期間のみ募集する求人も含まれています。

こうした求人は、転職エージェントに登録していないと目に入りません。公開求人をチェックしているだけではいつまで経っても出会えないため、ひとつくらいは転職エージェントに登録して、チェックできる環境が欲しいところです。

方法3:知人や友人の紹介をもらう

これはコネがあることが大前提ですが、知人・友人に保険営業の働き口を紹介してもらう方法もあります。保険営業は転職が多い傾向があるため、かつての同僚が今では別の会社に勤務しているといったケースも多く、こうした紹介を利用しやすい面もあるのです。また、それほど多くはありませんが、日頃付き合いのある保険会社の人から紹介してもらう、といったケースも話に聞きます。この場合は、当然のことながら紹介してもらうだけでなく、自分も友人・知人の転職の後押しをする、ギブ&テイクの関係が求められます。

今後へ向けてのアドバイス

今後へ向けてのアドバイス

保険営業に向いてる人・向いてない人のいずれも、今後どのようにやっていくかを見極めながら、キャリアプランや転職活動を行う必要が出てくるでしょう。保険営業の業務そのものがIT化・AI化によって変化していくことが予想されている上、お客様との付き合い方もインターネットが中心になるなど、アプローチの仕方などにも変化の兆しがあちこちに見られます。ただし、「For You」の精神や「相手のWantを見極める」といった基本的な適性に関しては、今後も変化することはないでしょう。

ですから、向いてる人は今後さらに精進を重ねつつ、営業職として磨きをかけていく一方、向いていない人は次代のニーズを把握し、自分がどのように適応できるのか、自分でも適応できそうな職場はどんなところかをチェックし、活躍できる環境を探していくことが求められそうです。

「保険営業の仕事」に関するよくある質問

よくある質問
保険営業に向いてる人は?

タイプ別では、「傾聴力のある人」「倹約家な人」「責任感が強い人」の3タイプに当てはまる人が、保険営業に向いてる人です。

保険営業には向いてない人は?

保険営業に不向きなのは「要領が悪い人/人見知りな人/いい加減な人」の3タイプです。新規開拓がメインの仕事ではありますが、早いスパンで自分との関係が切れる立ち位置ではない保険営業には、相手本位が苦手な性格タイプの人や、対人スキルが低い人は向いていません。

保険営業のやりがいとは?

保険営業の仕事をする人が“仕事のやりがい”として挙げることは、「ライフイベントに関わることができる/努力と成果で高収入が見込める/病気や災害などでお役に立てる」の3つが代表的です。

保険営業は何がきついの?

保険営業の場合、きついと感じるのは次の3つの場面であると言われています。①ノルマが厳しく社内競争が激しい、②お客様からお叱りを受けたとき、③思うように休みがとれない、このような順番になっています。

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F.Osamu外部編集員
中堅人材紹介会社の経営者。 既婚、子供2人、転職回数:5回、年収1,200万円、資格:なし。自己分析が腑に落ち、強みを発揮するコトに注力して道が拓けたタイプです。仕事以外では、適職発見同好会の立上げメンバーとして、転職者向けメディア「向いてる仕事.com」の運営を経験。転活ラボの外部編集員として活動中。