HSPの人に向いてる仕事にはどんなタイプのものがあるのでしょうか。近年、HSPというのは個性であり、病として片付けるべきではないということが一般的に広まってきました。
人は、名称がついたとたん、相手を区別してしまったりしますが、私達の周りにはHSPの人が大勢いますし、自分でも認識していないだけで自身がHSPである可能性は十分に考えられます。
今回は、そんなHSPの人が、どのような仕事に適しているかを4つの特徴別に紹介します。解説の内容を読みながら、ご自身の状況と当てはめながら、今の仕事は自分に向いているかという視点をもって参考にしてみてください。
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HSPの人に向いてる仕事とは?
HSPの人が仕事を始めると「繊細で敏感すぎて今の仕事をやっているのが辛い。」と感じることがあるといいます。繊細で敏感であるHSPの人にとって、損得など複雑に人間が絡み合う仕事は辛いと思う事は多いのではないかと思います。
HSPとはどんな人か改めて紹介すると以下の特徴があります。
- 繊細で周囲の反応に敏感になりやすい
- 痛みに対してとても敏感である
- 騒がしい空間や状況が苦手である
- 短期間に複数をこなすことが不得意
- 人との競争を好まない
こういった特徴があると会社という組織で働くことは、なかなかハードルが高いと思います。
しかし、上記のような特徴を持ち合わせたHSPの人にも、当然ながら合った仕事はあるので、まずは参考までに確認してみましょう。今回は具体的に4つの仕事を特徴で分けて紹介したいと思います。
HSPの人に向いてる仕事「特徴別4選」
ここで大切なことは業界や職種ではなく、どんな特徴をもっている職場が、HSPの人に合いそうかというイメージを掴むことです。いま、この記事を読んでいるあなたは、ご本人ですか?それとも、周囲にHSPの方がいる、関係者の方でしょうか。
本記事は、どちらでも対応するように解説していますが、HSPの方に向いてる職業名に関しては限定する意図はなく、可能性を広げるための一助としていただきたく、イメージを湧かせるための参考に掲載しています。予めご了承ください。
それでは、どんな仕事が向いているのか、特徴をつかんでいきましょう。
1:のんびりとした社風の会社での仕事
具体的な仕事内容ではありませんがHSPの人は、のんびりとした社風の会社での仕事のほうが合ってると思います。
なぜならHSPの人は、急激な変化や騒がしいごちゃごちゃした人間関係は得意ではないからです。成果至上主義で体育系バリバリの社風の会社は、間違っても入らないほうがいいでしょう。
決して大きくある必要がありませんが、ある程度安定しており、スピードより地道さが求められる会社のほうがいいでしょう。
2:比較的個人で自由にできる仕事
HSPの人は、複雑な人間関係が絡む仕事はやっぱり苦手だと思います。そのため比較的個人で自由にできる仕事のほうが合ってると思います。
例えば、プログラマー、ライター、WEBデザイナー、エンジニア、DTPオペレーター、社内SE、WEB運営などです。
これらの仕事は、フリーランスにもなりやすいので、もっと自由になりたいならフリーランスを目指すのもいいでしょう。
しかしフリーランスになるには、しっかりとしたスキルがないとじり貧になるので、まずは会社員として誰にも負けないスキルを磨いたほうがいいでしょう。
3:落ち着いてできるサービス業の仕事
HSPの人は、決して内向的ばかりではなく、3割程度外向的な人もいるといわれています。HSPでも人と関わる仕事をしたいと思っている人もいるでしょう。
そんな方におすすめしたいのが落ち着いてできるサービス業の仕事です。
スーパーや居酒屋など一般的なサービス業の仕事は、合ってないと思います。なぜならこれらの仕事は、マルチタスクでスピード感が求められるので、HSPの人では辛くなってしまいます。
しかし富裕層をターゲットにした高級旅館や常連さんが数多くいるお店などは、スピードより丁寧なおもてなしが求められるので、HSPの人は合ってると思います。
4:分析を中心にする仕事
ビックデータの登場で、データ分析の仕事は急激に増えています。深く物事を考えることが得意で、細かなことに気がつけるHSPの人にとって分析を中心にする仕事は合ってると思います。
ロジカルに考えることが好きで、情報収集が好きならきっと適職でしょう。変化が激しく、刺激が強すぎる現代社会にとってHSPの人は生きづらさを感じていると思います。
しかし、どこかで勤めると言うことは、当然のことながら上司や同僚の存在があります。その人達の捉え方、知見などによって、働きやすい環境を手に入れることが出来ないこともあります。
まとめ
HSPの人だけが悩んでいるわけではありません。人間関係は千差万別。これほど、コントロールできないことは他になかなか無いと思います。私たち人間は、個々に思惑が在り、それが思い通りにならないことに対して悩んだり、苛立ちを覚えたりして、人によってはそれが言動や行動に表れたりします。
一方で、私たちは、選択することも出来ます。
その際に、最も大切なことは『自己理解』と『どんな職場や環境』があり、『どのような人間が集まって仕事をしているか』ということへの広い知識です。求人サイトに掲載されている、採用情報だけでは、その会社が何をしているかが判るのみで、内情まではわかりません。
しかし、今回のように、特徴と傾向については、私たちのようなプロのキャリアカウンセリング経験者さえいれば、包みかくさず相談することで、現状の自分に合うかどうかくらいのことはアドバイスできると考えられます。
人により悩みの中枢はことなりますが、HSPであっても、十分活躍できる場所はあるのです。傾向と対策をきちんと行うため、一人だけで考えず、プロへの相談を視野に動いていきましょう。