広告営業とは?仕事内容に向いてる人の特徴と仕事のやりがいやきつい理由

広告営業職

広告営業に向いてる人/向いていない人の特徴とタイプ、実際に転職した場合に担当する具体的な仕事内容や、気になる年代別・役職別の年収を解説。

また、広告営業の「やりがい/きつい理由」についても、これから転職する人が他の職種と比較ができるよう情報提供します。

広告営業がどんなことを担当する仕事なのかわからない人、新しい知識を取り入れたい人へ向けて、メリットやデメリットも紹介していますので参考にしてみてください。

広告営業の仕事とは?

広告営業の仕事を簡単に言えば、「広告を出したい企業と、広告を作りたい企業の橋渡し」です。様々な企業の悩みとして、広告を出しているのに売り上げが上がらないことがあります。

そこで、「こうした広告媒体に」「こういう広告を載せれば売り上げが上がる」など、広告に関するプランニングや提案を含む企画営業や、実際の広告制作の主導・制作後の運用など、広告に関する様々な業務を行うのが広告営業です。

広告営業の社内での位置づけ、役割

様々な業界において営業は花形職ですが、広告業界もまた人気の高い職です。他企業と関わり、プランを立て、契約を成立させる上で、社内のマーケティング担当やクリエイティブ、メディア担当といった社内外の関係者のまとめ役を務めるのも、広告営業の立ち位置です。

特に、広告営業は一般的な営業と異なり、CMやチラシといった広告そのものの制作に携わるクリエイティブなセンス、視座が必要になることもあります。

広告営業の仕事内容

広告営業の仕事は、就職先によって「総合広告代理店:広告代理店営業」と「専門広告代理店:自社媒体営業」の2つに分けられます。

広告代理店営業
テレビや新聞、WEBメディアなどの「広告できる媒体としてのメディア」と「広告を出したいクライアント企業」を結びつけます。

自社媒体営業
自社がその広告を出せるメディアを持つ企業であり、自社メディアに広告を出したい企業・出してくれる企業を見つけ、契約することになります。

また、上記2つとも異なる「特定の事業のみを広告主とする専属の広告事業会社」は、ハウスエージェンシーと呼ばれます。日本の広告代理店でも、多くの割合がこのハウスエージェンシーとなっています。

広告営業の仕事の特徴

広告営業では、一般的な「営業」とは別に、営業職であっても社内・外で行う業務や情報収集が多いのが特徴です。

一例としては、広告を出したいクライアントからの依頼に予算やプランを練って広告媒体企業との折衝を務める「アカウントエグゼクティブ」、広告で売上を上げるという成果のために様々な情報をリサーチする「マーケティングリサーチ」、それに基づく「企画立案」などがあります。

全てを広告営業として総合的に担うこともあれば、会社の規模によっては分業し、専任スタッフによる業務で専門性を高めていることもあります。これにより、広告営業においては社外のみならず、社内での円滑なコミュニケーション力が求められます。

広告営業とIT営業の違い

契約が成立すればおしまいなのではなく、制作した商品(サービス)のサポートやコンサルティングをしていく点では類似していますが、広告営業とIT営業ではその専門性に違いがあります。

広告営業
「広告を出したい企業へ、効果的な広告を作成する企業を紹介する・自社との契約を勧める」など、広告に特化しています。

IT営業
「ハードウェアそのものを営業する」「クライアントの経営や事業が持つ課題への提案」「作成したサービス導入後のカスタマーサクセス」など、ITソリューション分野に特化しています。

近年、インターネット広告分野の多様化があり、境目がわかりにくくなっていますが、広告営業とIT営業には上記のように明確な違いがあるのです。

広告営業に向いてる人の特徴

この仕事に向いてる人の特徴

特徴1「他人の懐に入り込むのが上手」

他人の懐に入り込む人は「その人に信頼されるムーブメントを取れる人」です。有能さや人懐っこさ、誠実さなど、人によってポイントは異なりますが、大きく「コミュ力」とも言い換えられます。クライアントとのやりとりが多くなる広告営業においては、クライアントにどれだけ印象を残せるか、信頼してもらえるかという点で、契約に差が出てきます。

この人が適任者である理由

営業は、特に人間同士のコミュニケーションが重要になる職業です。そして、広告業界では人脈もとても大切です。クライアントや業界人に信頼されて良い印象を残し、次の依頼につなげられる人は、広告営業に向いてる人です。

特徴2「臨機応変な対応が得意」

臨機応変とは、今起きている状況や突然起きてしまった変化に対して、適切な対処ができることを指します。

この人が適任者である理由

「広告によって売上を上げる」ことが目標である広告営業において、流行や時流の変化はマーケティングリサーチ上、とても重要です。例えば、今まさに広告制作中の品物について、突然注目度が上がったならば、その注目を活かさない手はありません。「○○で話題の!」等を盛り込むことで、広告効果がより向上する可能性があります。日々変化する流行の情報収集を欠かさず、臨機応変な対応が得意な人は、広告営業に向いてる人です。

特徴3「きめ細やかな配慮ができる」

きめ細やかな配慮ができる人とは、簡単に言えば「気づける」人です。単に仕事に関すること、クライアントへの配慮やチーム内の人間関係、仕事環境だけではなく、あらゆる人が見る広告内の表現そのものにも、この「気づける」ことは重要です。

この人が適任者である理由

あらゆる人が気に入る表現は難しいものです。しかし、「これは問題になるかもしれない」と気づき、その芽を摘んで別の表現にすることができれば、思わぬ商品イメージの低下は防げます。あえてバズらせることで話題性を狙うケースもありますが、悪いイメージで話題になるよりも、良いイメージで話題になるに越したことはありません。様々なことに気づき、それに対してきめ細やかな配慮ができる人は、広告営業に向いてる人です。

広告営業に向いてる人

この仕事に向いてる人のタイプ

パフォーマータイプの人 [広告営業に向いてる人1]

パフォーマーとはパフォーマンスをする人、自分の身体を使った動作、表情などで人目を引ける人です。

パフォーマータイプは、話し相手にとって「話していて面白い」ように感じられます。話そのものの面白さよりも、観客(聞き手)の反応を考えて、言動を盛り込んでいけるからです。営業においても、資料上の説得力だけでなく、話の山場で身振りを込めて盛り上げられれば、聞き手は引き込まれていきます。これが自然にできるパフォーマータイプは広告営業に向いてる人です。

おさむ編集員

実際のパフォーマーのようにあまりにも大仰にやってしまうと、「ふざけている」と思われてしまう可能性もあります。盛るか、抑えるか、聞き手の様子を見る判断力が必要です。

サポータータイプの人 [広告営業に向いてる人2]

サポータータイプとは、サポート力が高い人です。一緒にチームを組んでいる人が、よりポテンシャルを発揮できるような配慮や行動をとれれば、結果として制作物の質が上がります。

チームとして制作することもある広告制作現場において、制作班のサポートは重要です。差し入れで物理的に支援し、クライアントからの発注とズレが生じていないかなど、広告営業だからこその俯瞰的なサポートができる人は、広告営業に向いてる人です。

おさむ編集員

サポートとしてのアドバイスは大切なものの、何もわかっていないのに「とりあえず何か言っとこう」という軽い気持ちで仕事内容に口出しするのは、迷走の始まりです。「こういう事例があるから」といった具体例が出すのが望ましいでしょう。

イノベータータイプの人 [広告営業に向いてる人3]

イノベータータイプとは、イノベーションを取り入れる人、つまり新しい技術や情報を積極的に取り入れる人です。

広告営業は、世の中の流行りすたり、幅広い層の情報を持っていることが大切です。新聞からTV、TVからWEBメディアと広告先が増え、さらにSNSもまた、広告展開先として無視できない規模になっています。こうした「新しいもの」にいち早く気づける人は、広告営業に向いてる人です。

おさむ編集員

例えば、SNSも複数触ってみると、そのSNS内にすら、独自の流行りすたりがあることがわかります。同じ情報源からではなく、様々な情報源を「アンテナ」として持つようにしましょう。

広告営業に必要なスキル

資格・スキル

スキル1「情報収集能力」

情報収集能力は広告営業だけにとどまらず、営業全般において重要なスキルです。このスキルがある人は、広告営業にとても向いてる人です。

▼能力を発揮できる場面
情報収集能力はマーケティングリサーチで役立つのはもちろんのこと、取引先に「覚えてもらう」手段である会話能力においても、この能力が大いに役立ちます。

おさむ編集員

商談、雑談は「どれだけ会話のタネになる引き出しがあるか」で、印象も結果も変わります。クライアントの会社の情報、業界の動静情報、相手にとって何が有益な情報なのかの目星をつけておくためにも、最新かつ幅広い情報を集めておきましょう。

スキル2「分析力」

分析力は、集めた情報が何を意味しているのか、どういった場合に役立つのかを細かく理解していくスキルです。情報を効果的に伝える・役立てるために、必要なのが分析力になります。

▼能力を発揮できる場面
情報収集能力が高くても、それらを活かすには分析が必須です。集めた情報を広告デザインに活かす、クライアントとの商談に活かすにも、ただ「情報のまま」伝えるのでは「それってうちとは状況が違うよ」と言われてしまうこともあります。

おさむ編集員

情報を分析すると、「こういうケースにすれば当てはまる」「こういうケースもあるから、こういう表現にしてみよう」というポジティブな提案に繋がりやすくなります。営業は提案する力も求められますから、分析力が高い人は広告営業に向いてる人です。

スキル3「危機管理能力」

分析力に類似していますが、危機管理能力は「手に入れた情報から危機を察知する」スキルです。「子どもが小さい→転ぶかもしれないから机やタンスの角をカバーする」など、状況から考えられる危険へ対処していきます。

▼能力を発揮できる場面
思わぬ表現が実は侮辱の意味だったということがあり、広告ではしばしば「炎上」と呼ばれる悪印象によって紛糾することがあります。これを回避するのに重要なスキルです。

おさむ編集員

万人が望むようにするのは難しいものです。しかし、「よりにもよって」という言葉選び・題材選びを避けられる情報収集力と危機管理能力を持つ人は、広告営業に向いてる人です。

広告営業に向いていない人

この仕事に向いていない人

芸術家タイプの人 [広告営業に向いていない人1]

芸術家タイプは、独自のセンスと創造性、そこにこだわりを持つ人です。

▼不向きな理由
こだわりすぎて完成が遅れてしまう、ハイセンスすぎて浮世離れしてしまうなど、多くの人にいち早く届けたい広告の完成を目指す広告営業には向いていない人です。

ななか編集員

その人独自のセンスが活かせるデザイナーや建築家など、創造性が重視される仕事が向いています。

伝道師タイプの人 [広告営業に向いていない人2]

伝道師タイプとは、特定の技術・話題を広くわかりやすく布教する人です。

▼不向きな理由
広告が「その商品に興味がある人」へのセールス活動なのに対し、布教は「不特定多数」向けです。中身が広く浅くなるので、本来届いたはずのターゲットにも刺さらない内容になってしまい、広告営業には向いていない人です。

ななか編集員

伝道師タイプの人は「相手にわかりやすく伝える」能力に優れています。社内外への幅広い人に向けたプレゼンテーションや広報の仕事に適性があります。

専門家タイプの人 [広告営業に向いていない人3]

専門家タイプは、特定の技術・話題を深く研究する人です。

▼不向きな理由
伝道師タイプとは逆に、専門家タイプは情報を深く掘り下げすぎてしまい、結論が煩雑になり、話がわかりにくくなってしまう傾向があります。広告においては「ごく一部にしか刺さらない」結果になってしまい、広告営業には向いていない人です。

ななか編集員

知識を広めるより知識を極める仕事が向いているので、科学者・研究者やエンジニア、弁護士などが向いています。

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広告営業のやりがい

この仕事のやりがい

足繁く通い契約してもらえたとき [広告営業のやりがい1]

広告営業はクライアントとの交渉がなければ始まりません。クライアントのもとに何度も足を運び、時には競合する広告営業とかち合ってしまい、条件が合わずに「今回はあちらにします」と断られてしまうこともままあります。だからこそ、「よりクライアントの商品販売へ効果を上げられるのは自分の持ち込む企画だ!」という気概が実ったときのやりがいは大きなものとなります。

おさむ編集員

自分の営業がどれだけ相手に響くかは、足繁く通って信頼を得るのも重要ですが、説得力を持つデータも不可欠です。日頃のデータ収集、世の中のトレンドも欠かさず、マーケティングリサーチに活かしていきましょう。

契約更新/追加発注をもらえたとき [広告営業のやりがい2]

広告営業のやりがいは「1回の契約」だけに留まりません。基本的に企業は次々に新商品やリニューアル商品を出すもので、その度にその旨の広告が必要になります。ここで「またこちらでお願いします」と言われることは、きちんと前回の広告が売り上げに貢献できていた信頼から得られた結果です。

おさむ編集員

信頼が既にあるからといって、2回目で手を抜いてしまい、それが売り上げの伸び悩みに繋がれば、当然次はありません。「今度の商品はこの層に推していきたい」「その場合にこの表現でいいのか」など、常に前回以上の情報収集と制作サポートを行いましょう。

社内で表彰されたとき [広告営業のやりがい3]

クライアントが大企業だった、契約して作成した広告が驚くべき成果を上げたなど、広告営業のやりがいには「スケールの大きな仕事になる・携わる可能性がある」ことも挙げられます。また、大企業に限らず、行政主導の広告、スポーツや文化系の大会といったイベントに関わる機会もあり、そうした大きな契約を取り付けたり、成果を上げたりした場合には社内表彰されるケースは珍しくありません。

おさむ編集員

大きな仕事を終えると燃え尽き症候群になってしまう人もいます。あるいは、その成功体験を別のケースでも押し通そうとしてしまいがちです。新しい案件には改めて兜の緒を締め直し、きちんとその案件・広告に応じたリサーチを行っていきましょう。

広告営業が「きつい」理由

競合他社が非常に多い [広告営業がきつい理由1]

競合会社が多いと、クライアント側にとっては選択肢になりますが、広告代理店側としてはクライアントの取り合いになります。

テレアポを取っても「もう他社に決めている」と門前払いを食らってしまったり、契約を取れたとしても「前の会社だったらこういう融通を効かせてくれたのに」「前の会社の方が売り上げが良かったのに」と様々な点で比較されたりします。

広告営業は競争に負けられないことがきつい、クライアントからの比較がきついなど、比べられながら成果を出さなければならないきつさがあります。クライアントの懸念を吹き飛ばすような成果を上げるまでは、我慢の一手となります。

必ず広告効果を求められる [広告営業がきつい理由2]

求人広告ならば人が来ること、商品広告ならば商品が売れることが広告に求められます。そして、広告を作る以上、広告営業は「この広告ならばそれがきっとできます」と、様々なリサーチやデータで提示した上で契約します。しかし、必ずしも実を結ぶとは限りません。

広告を打ち出した直後に、たまたま別の会社が類似商品を広告と一緒に打ち出して、消費者の目線が分かれてしまうこともあります。求人広告であれば、広告自体が良くても、働く条件に合致しなければ応募者は来ません。

広告営業では、広告自体の問題では無かったとしても、クライアントから「成果が出ない」点を指摘されてしまうのがきつい点です。どう軌道修正していくかの提案をしていかなければ、次の契約からは切られてしまうでしょう。

成果が悪いとクレームの嵐 [広告営業がきつい理由3]

前者に関連していますが、広告を打ち出して効果が出なければ、クライアントは広告を打ち出した甲斐がありません。そのクレームは広告営業へと寄せられます。

クライアント側としては、広告営業が打ち出してきた企画に乗り、信頼して契約した結果が振るわないことになります。「騙された」「話が違う」と、その憤りが広告営業に向けられることになります。

広告営業としても、望んで振るわない広告を作るわけではありませんが、広告営業にとってクライアントは「お客様」で、実際に出てしまった結果に言い訳ができません。こうした成果主義的なところが広告営業のきつい点です。

広告営業の求人が多い業界

この仕事の求人が多い業界

インターネット業界 [広告営業の求人が多い業界1]

広告営業求人の7割がWEBメディア関連です。

フルリモートの仕事、新規事業が増えたことで、インターネットを活用する事業へシフトする企業が増えています。

おさむ編集員

面接、業務もリモートになる可能性が高いので、リモートワークに必要な機材、それを用いる方法、回線契約のし直しも視野に入れて、万全に準備しておきましょう。

テレビ業界 [広告営業の求人が多い業界2]

4大マスメディアであるテレビ業界も、勢いこそインターネット業界に押されていますが、広告営業の求人が多い業界です。

近年は各局のインターネット進出が進み、テレビ放映した番組をネットでも配信する、そこに広告を載せるという形式を取りつつあり、そこへ広告を載せたいクライアントの需要が高まっています。

おさむ編集員

昨今の時流を考えると、WEB知識も武器になります。動画広告について理解を深めましょう。

出版業界 [広告営業の求人が多い業界3]

出版業界における雑誌もまた、4大マスメディアの1つです。こちらもインターネット業界に押されていますが、広告営業の求人が多い業界です。

雑誌に載せる広告主を探すことが、広告営業の仕事です。出版業界も近年インターネット進出が進み、出版した漫画の再録や再配信を行い、そこに載せる広告を求めています。

おさむ編集員

雑誌や漫画などのスマホで見られる媒体は、SNSとの相性が高いことから、活用を求められます。どういった広告が効果的で、邪険にされないのか、リサーチが必要です。

広告営業の年収を紹介

この仕事の年収を紹介

平均年収/中央値

広告営業の平均年収は440万円、中央値は400万円前後になります。年収は高ければ789万円を超えることがあり、勤務先や経験・スキルによっても変化します。その他、広告営業に多いパートやアルバイトの平均時給は1049円、派遣社員の平均時給は1590円です。

年齢別(20代/30代/40代/50代)

広告営業そのものの詳細なデータはありませんが、広告代理店における年齢別の年収は、20代が330~470万円前後、30代が400~600万円前後と、こちらも幅があります。40代は550~750万円、50代は700~810万円となり、年収上昇のピークを迎えます。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長/役員など)

▽広告代理店における役職別年収

  • 【一般】300~400万円
  • 【主任】500万円台
  • 【係長】700万円台
  • 【課長】950万円台
  • 【部長】1,000万円台

更に、技術職ならば年収は600万円台、総合職では900万円台となります。地域差、企業規模によっても差があるので、一概にこの金額とは言えませんが、契約や広告成果を上げて出世していくほど年収へダイレクトに反映されていく傾向があるようです。

広告営業の仕事に就くメリット

メリット

メリット1:卓越した提案力が身につく

クライアント側が持っている「売上が伸びない」「知名度が低い」という問題に対し、データに基づいて「こういう広告を打ち出せば売れます」という案を出す、これが提案力です。広告営業の仕事では提案力が重要になるので、この仕事に就く以上は否応なく提案力が身についていきます。

ただ提案を出すだけでは信ぴょう性がありませんが、様々な事例を踏まえて説明したり、信頼してもらうための接待をしたり、コミュ力が磨かれて人間関係におけるスキルアップもしていきます。

ななか編集員

前提として営業にコミュニケーション力は必要ですが、コミュニケーションにおけるスキルは経験によって増やせます。まずは人間的な愛嬌を磨いていきましょう。

メリット2:年収アップは狙いやすい

特に、インターネット業界への進出が進んでいる広告営業は、いわゆる勢いがある「成長産業」です。トップ企業の平均年収は1,000万円を超えることもあり、実力と成果に見合った給与が得られる可能性の高い業界です。

広告営業は激務ですが、広告業界自体は完全週休2日制を採っている企業が多くなっています。残業や休日出勤があるとしても、相応の手当が見込めるのです。

ななか編集員

営業職である以上、プライベートの時間が接待や制作上のトラブルによって返上になってしまう可能性があります。しかし、仕事にやりがいを求める人にとっては、年収や出来上がって公開される広告そのものに満足感が得られるので、挑戦しがいのある仕事です。

メリット3:独立起業しやすい

広告営業を仕事とする広告代理店業界そのものが、インターネットへの進出によって起業しやすい土壌が出来つつあります。インターネット広告は急成長を続けており、参入者が多い分競争率も高くなっているものの、業界自体はまだまだ右肩上がりです。

インターネット広告に特化した広告代理店は、個人事業としてのスモールスタートや、起業・開業資金を抑えやすいメリットもあります。

ななか編集員

広告営業を業務として起業する以上は、広告に関する法令の理解は不可欠です。思わぬところで足元をすくわれないように、事前に注意しておきましょう。

広告営業の仕事に就くデメリット

デメリット

デメリット1:顧客応対の頻度が高い

広告営業はとにかくクライアントの御用聞き、クライアント至上主義の風潮があります。クライアントのマーケティングサポートはもちろん、突然の仕様変更で修正や追加作業が増えることもあります。

特に自分の時間を持ちたい人にとってはデメリットでしょう。急なクライアントの仕様変更や呼び出しによって、予定していたプライベートのスケジュールが狂ってしまうこともあります。

おさむ編集員

これは営業職にはつきものの苦労ですが、その苦労がある分、実ったときのやりがいが大きい仕事でもあります。しかし、あまりにも見合わないと感じた場合は、自分にはプライベートが大切なのだと気づけたことになります。自分に合った仕事への転職も検討しましょう。

デメリット2:替えがきく広告商材が多い

インターネット広告にはバナータイプ、動画タイプと様々ありますが、いずれも「技術さえあれば誰でも作れる」ものになりつつあります。

広告営業としては競合相手が多いだけでなく、「より安く作ってくれるところが見つかったからそっちにする」と言われたときに、引き留めるだけのメリット、技術力をアピールしなければなりません。

おさむ編集員

どうしてもクライアント至上の業態であり、クライアント側も下げられるならば費用を下げたいものです。しかし、費用が下がると低クオリティの広告になることもしばしばあります。いずれ再び契約を結べる可能性を捨てずに、誠実な対応に終始することが望まれます。

デメリット3:成果至上主義の職場が多い

営業職はとにかく「ノルマ」がきつい職業です。クライアントを自分で探し、契約数を上げることも重要ですが、広告営業ではその後の広告の成果もまた評価に関わります。

バリバリ働きたい人にとっては挑戦しがいがありますが、数字で歴然とわかってしまうノルマを迫られる、満たせなければ社内からもクライアントからも叱責されかねない環境は、ルーティンワークで黙々と働きたい人にとって不向きです。

おさむ編集員

こちらも個人の適性の話になってしまいます。どうしてもこの業界で働きたい理由や、この業界だからこそやりたい事を見つけて、個人的な目標として打ち立てていきましょう。それがやりがい、張り合いになっていきます。

広告営業の仕事に就く方法

この仕事に転職する方法

方法1:転職サイトの公開求人から探す

未経験の人でも見つけやすい方法です。特に、インターネット広告業界、Webメディア代理店業界は、未経験の方が広告営業に就職しやすいとも言われています。急激なニーズの高まりから人材が求められていることが最たる理由ですが、就職後はもちろん、情報収集やリサーチに関するスキルアップが求められていきます。就職前にインターネット広告の種類や基本的な情報は勉強しておき、面接や業務形態がリモートである可能性も考慮しておきましょう。

方法2:転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう

法人営業の経験者や実績がある人であれば、転職エージェントサービスを用いて、よりキャリアアップできる、年収が高くなる広告営業の転職が望めます。特に、人材業界からの転職、無形商材を取り扱った経験がある人は採用される可能性が上がります。初めての転職をする人の場合、転職サイトの公開求人では自分の能力を低く見積もってしまいますが、転職エージェントサービスならば、転職のプロにスキルに見合った企業を探すサポートをしてもらえるメリットがあります。

方法3:知人や友人の紹介をもらう

広告営業は基本的に激務ですが、実際にどういった業態になるのかは企業によって様々です。知人や友人からの紹介ならば、就職にあたって信頼してもらえる可能性が高まる他にも、知人や友人が働いている状況そのものを聞けるメリットがあります。ただし、紹介をもらってしまうと、自分と環境が合わないと判明した場合に辞めづらいというデメリットもあるので、紹介を受けるか受けないかは充分にその企業について質問や調査をしてからが望ましいです。

今後へ向けてのアドバイス

今後へ向けてのアドバイス

広告営業、広告代理店業界はインターネット業界、Webメディアへの拡大が一層進んでいます。新聞やテレビ、雑誌という媒体でもインターネット進出が当たり前になり、デジタルマーケティングに関する重要度は年々上がり、今後もこの傾向が続くと考えられています。

20代ならば未経験で飛び込める業界ですが、30代、40代となれば「今までやってきたこと」のスキルをどう広告に活かすのか、デジタルマーケティングや広告に活かせるのかという姿勢を示すことが求められます。

広告営業に向いてる人なのか、向いていない人なのか、自分のこれまでの働き方を考え直す良い機会でもあります。激務であってもやりがいを求める人ならば、成長し続けているこの業界はおすすめです。

「広告営業の仕事」に関するよくある質問

よくある質問
広告営業に向いてる人は?

タイプ別では、「パフォーマータイプの人」「サポータータイプの人」「イノベータータイプの人」の3タイプに当てはまる人が、広告営業に向いてる人です。

広告営業には向いてない人は?

広告営業に不向きなのは「芸術家タイプの人/伝道師タイプの人/専門家タイプの人」の3タイプです。広告業界には、どのタイプも必要ですが、顧客の売上を左右するプロジェクトを主導する役割には向いていません。

広告営業のやりがいとは?

広告営業の仕事をする人が“仕事のやりがい”として挙げることは、「足繁く通い契約してもらえたとき」「契約更新/追加発注をもらえたとき」「社内で表彰されたとき」の3つが代表的です。

広告営業は何がきついの?

広告営業の場合、きついと感じるのは次の3つの場面であると言われています。①競合他社が非常に多い、②必ず広告効果を求められる、③成果が悪いとクレームの嵐、このような順番になっています。

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F.Osamu外部編集員
中堅人材紹介会社の経営者。 既婚、子供2人、転職回数:5回、年収1,200万円、資格:なし。自己分析が腑に落ち、強みを発揮するコトに注力して道が拓けたタイプです。仕事以外では、適職発見同好会の立上げメンバーとして、転職者向けメディア「向いてる仕事.com」の運営を経験。転活ラボの外部編集員として活動中。