英語を使う仕事とは?未経験者の転職が難しい理由と攻略方法を詳しく

英語の仕事がしたい
この記事の概要

英語を使う仕事を探している、実務未経験者向けに、英語の仕事がある会社・未経験度合いを自己理解できる「レベルチェック」で基礎知識を習得。未経験者が英語の仕事に就くためのコツと攻略方法、採用担当者からの観られ方など、採用選考へ向けた実践的な対策となるテーマを扱っています。読み終える頃には、英語を使う仕事への転職イメージが明確になります。

英語を使う仕事とは?

英語の仕事がある会社

英語を使う仕事に就きたいけど、どんな仕事があるの?という未経験者の方へ。まずは、これから先の転職活動で時間を無駄にしないための知識をつけましょう。英語力を活かせる仕事働きながら英語が学べる仕事がある会社には、どのようなタイプがあるのかを解説します。(下記、代表的なタイプを紹介)

  1. 外資系企業
  2. 社内公用語が英語の企業
  3. 貿易関連の事業で展開している企業
  4. 海外(英語圏)にある日系企業<駐在員枠>
  5. 海外(英語圏)にある現地企業

このように、タイプ別に分類すると、英語を使う仕事がある会社には概ね5タイプあることがわかります。働く国の違い、資本元による国の違いにより、求められる経験とスキルが異なります。

最も高い英語レベルが求められるのは、『海外(英語圏)にある現地企業』へ就業した場合です。この場合、海外移住をして、現地の企業で働くことになるため、英語力はもちろんビジネスビザ/在留資格などハードルとなる要素は多くて難易度はMAXです。

そのため、仕事で英語を活かすなら、自分自身の英語力を証明するTOEICスコアの点数、何よりも実務経験を高めることは最低限必要な努力です。『実務スキル+語学力』は基本セットであると考えましょう。

未経験の方へ

ここからは、採用活動をする企業側の視点で、自分の英語力と未経験レベルを確認していきます。英語を使って仕事をした経験が無くても、社会人経験を活かし、働ける会社を見つけることが可能ですので丁寧にチェックしていきましょう!

未経験レベルを知ろう【英語力×ビジネス経験】

自分はどの未経験者レベルかを確認

未経験という言葉は便利ですが、その言葉が指し示すレベルは、自分自身の物差しで測っていることが多いと思います。そのため、今回のような未経験からの転職、特に『英語をつかう仕事』に就くことが目的となる場合、相手となる採用する企業側の求めるスペックと誤差が生じるケースが目立ちます。

副編集長

ご自身の当てはまるレベルを認識して、ギャップの発生とミスマッチを未然に防止するために役立ててみてください。何より、状況確認をすることで、足りないこと・満たされていること・可能性を自己認識しておきましょう。


レベル「低」

[Type A群] 社会人未経験者

[Lv]ネイティブ+TOEIC800~

帰国子女・海外留学経験者・英語圏の親をもつ子に多いタイプ。社会人、特にここでは、正社員経験が未経験である人を意図している。そのため、ビジネススキルは見込めないが、既卒・第二新卒として長期的視点でキャリア形成を支援できる会社なら内定の見込みがある。

[Lv]ネイティブ

帰国子女に多いタイプ。自分では、会話に不安をもっていないが、TOEICスコア/ビジネス経験が無いことから、純粋に『英語が流ちょうな人』として判断されるリスクがある段階。海外生活の長さによるが、日本企業の常識や社風に合うかを不安視され、採用に至らないケースが目立つ。ただし、既卒採用の場合は、外資系企業などで一定の採用ニーズが見込める。

[Lv]TOEIC 800~

英語力を高めるために努力した痕跡をスコアで示せており、英語での読み書きには問題が無いことが見受けられる。一方で、社会人経験が無いため、ビジネススキルという点で課題間があると判断される。そのため、自社養成が前提の既卒・第二新卒を含む30代前半までなら、英語での仕事に就ける可能性はまだあると考えられる。

[Lv]TOEIC 600~

高い英語力を求められる求人への応募は難しいレベル。ただし、海外の日系企業などと、メールでやりとりする語学力には一定の評価を得られる。一方で、社会人経験がないことから、20代後半までなら内定の可能性はあるが、一旦、キャリアを重ねることを優先しての就業を推奨する。

[Lv]TOEIC ~599

英語で仕事をするにはスコアが低く、努力が足りていないレベル。更に上のスコアを目指して努力をする必要がある。ただし、スコアが低くても、会話には自信があるという人の場合は、採用条件を無視してチャレンジする価値があるレベル。社会人経験を優先すること。

[Lv]日常会話程度(TOEICスコア無し)

海外旅行・短期留学の経験者に多いタイプ。英語力の根拠がなく、夢や理想が先行して、肝心なTOEICの勉強(努力の痕跡)・社会で揉まれた経験の両方を示せない状態。残念ながら最も採用担当者が警戒する対象。未経験から直で英語を活かす職につくことは困難でしょう。(そういう人が目立つ属性)

レベル「中」

[Type B群] 社会人経験が浅い

[Lv]ネイティブ+TOEIC800~

20~30代を想定。社会人経験はあるため、職務経験を活かしたキャリアアップの転職に必要な要件を満たしているレベル。40代であっても、目標があっての経歴なら、採用する企業はあると考えられる。

[Lv]ネイティブ

社会人経験は浅いものの、職務経歴上、通ずる経験とスキルがあれば十分に採用する企業があるレベル。

[Lv]TOEIC 800~

十分なTOEICスコアからは努力が伝わってくる。社会人経験があることから、採用担当者としては、配属後のキャリアイメージが湧きやすいレベル。特に、20~30代の転職者なら、企業側が積極的にスカウトしてくる状態。

[Lv]TOEIC 600~

英語力という面では、今後の努力が必要だが、一定の社会人経験を積んでいることから、高い語学力を必要とせず、経験を優先して採用している企業に求められる人材。今すぐ転職しても良いが、更にスコアとビジネススキルを磨いてからなら、更に上を目指せる状態。

[Lv]TOEIC ~599

正直、転職する際に企業へ提示するTOEICスコアとしては高くは無く、採用担当者の目には止まらないレベル。社会人経験が浅い場合、更に上のスコアを目指して勉強をして、ワンランク上げてから転職することをおすすめします。

[Lv]日常会話程度(TOEICスコア無し)

社会人経験が浅い状態に重ねて、TOEICスコアも持っていない人は、英語をつかう憧れの仕事を目指しているとはいいにくいと判断されます。せっかく挑戦するなら、勉強と試験結果を努力の痕跡として示せるくらいの計画と行動をすることをおすすめします。

レベル「高」

[Type C群] 豊富なビジネス経験がある

[Lv]ネイティブ+TOEIC800~

30~40代を想定。ビジネス経験が豊富なあなたは、語学力に関して、必要十分な裏付けをもっているため、応募する採用企業の求める経験・スキルを満たしていたら、この上なく魅力的で貴重な人材として扱ってもらうことができるレベルに達しているといえます。

[Lv]ネイティブ

ネイティブスピーカーであることは大きな強みです。一方で、業務として英語を使ってきた経験が無い場合、履歴書・職務経歴書に追加して、自己推薦文を英語で提出するなどの工夫により、スキルの根拠を示す必要はあります。転職まで時間的余裕がある方は、是非、TOEIC・TOEFLの試験を受けることを推奨します。(その方が採用する人に伝わりやすいです!)

[Lv]TOEIC 800~

800点を超えスコア保持者で、ビジネス経験が豊富な人なら、課題になりそうなポイントは、経験してきた業務やスキルが応募先の会社とマッチするかどうかになります。ビジネス英語・文章の作成にも長けているなら書類選考では最強と言えるクラスです。

[Lv]TOEIC 600~

全て英語で業務をするには、もう少し努力が必要なスコアですが、それをカバーするだけの業務経験があるなら、迷わず求人への応募をしてみる価値がある状態です。オススメは、入社後にステップアップしていける土壌がありそうな職場を選ぶこと。入社後、語学と経験を重ねならが、上のステージを目指す余地を残しながら、憧れの仕事へ近づいていきましょう。

[Lv]TOEIC ~599

翻訳などの仕事に初挑戦する場合、スコアは全く足りていませんが、豊富なビジネス経験を活かしながら海外や社内にいる外国人とメール、書類などテキスト中心で仕事に活用してレベルアップしていく道はあります。この場合の強みは、社会での経験とスキルになるため、入社できた場合でも継続してスコアアップに向けた挑戦は続けることを推奨します。

[Lv]日常会話程度(TOEICスコア無し)

あなたのビジネス経験で得たナレッジやスキルが活かせそうかどうかを最優先に転職先探しをしましょう。英語力を示すスコアがなく、これから学ぶ状態で夢を叶える場合、初回のハードルは低めで、後々の努力でキャリアアップしていくことが近道となります。地道でも、スタートさせたい人は、日常会話程度で挑戦できる環境を転職エージェントに相談することをおすすめします。

英語を使う仕事への転職が難しい理由

未経験者に英語の仕事はムリ?

日本人にとって英語を使い未経験の仕事への転職は高いハードルがあります。英語を使う仕事には業務内容や担当する範囲、企業規模などで英語を使う頻度が違ってきます。

未経験から英語を使う仕事に転職する事は、英語力だけあっても難しく「仕事ができるかどうか」というポイントが採用には必要になってきます。

日本人が英語を使う仕事はやりがいのある仕事です。転職でビジネス英語を使えても転職が難しい理由をみていきましょう。

理由1:未経験がネックとなる

転職を考えている業種が専門的な業種であればあるほど「未経験」という状態が選考のボトルネックになってきます

業務の勝手が分かっている経験者と全くの未経験者が同時に企業を応募したら、どちらを採用する確率が高いでしょうか。

企業は即戦力を求める傾向にありますので、転職において経験者が優遇されやすくなっています。未経験ということ自体が、転職活動において大きなハンデとなってしまいます。

未経験より希望の業種に役立つ経験や技術があれば、転職において大きなポイントになってきますので転職活動中にスキルや技術を身につけることができれば、転職成功へ大きくつながってきます

理由2:英語力だけでない!高い業務スキルが必要

転職先で英語を使う会社を考えている時、英語だけができれば良いというわけではありません。

英語を業務で使う会社だとしても、業務スキルが同じぐらい必要になってきます。どのような業務スキルが必要かというと社員同士のコミュニケーションスキルや、効率化を考えて仕事をするスキルが重要になってきます。

会社によってはIT系や事務系の専門的な業務スキルを必要とする場合があり、転職先の会社に必要なスキルを持っていると効果的です。

英語を使う会社の中では業務で必要な『読み書き』する能力が必要なのと、会社が求める業務スキルを持っていることが大きなポイントとなってきます。

理由3:TOEICは英語が使えるレベルが目安

TOEICの点数を採用する目安としている会社は多く、読んだり書いたりする英語スキルを必要としています。

TOEICの点数でいうと700点以上が国内企業で働けるレベルで、外資系企業は800点以上の英語レベルがあれば履歴書に書いても通用する強みとなってきます。

企業で働くにはTOEICの点数が目安となることはありますが、会話にならなかったり、書けなかったりすることがありますので点数と同じぐらいのビジネススキルを持っていることが転職では必要です。

英語のスキルだけでは企業は採用することはないので、企業が合わせて必要としているスキルを身につけておきましょう。

理由4:英語力よりも仕事力

日系企業と外資系企業では求める人物像が異なり、外国で活動する日系企業はコミュニケーションを取りながら仕事をする傾向があるのでコミュニケーション能力が求められます。

一方、外資系の企業では1人の仕事の裁量が大きく、短期間で結果を出すことを求められプロフェッショナル性や業務効率が求められてきます

求められる人物像はタイミングや企業によって異なってきます。企業は企業に合った仕事のできる人を求めていますので、希望する企業が何を求めているのかを事前にリサーチすることがポイントになってきます。

英語に自信があることは英語力の無い人に比べれば良いことですが、企業から見て「仕事ができなさそう」だと思われることがあれば採用されることはありませんので注意をしましょう。

未経験者が英語を使う仕事に就くためのコツ

未経験でも英語の仕事を諦めないでOK

未経験者が英語を使う仕事に転職する際、高いハードルがあるということについて解説してきましたが、諦めるのではなく、せめて日常会話で英語を使うことぐらいには慣れておいた方がおすすめです。

転職前に、一定のレベルで英語をつかうことが出来るように学習すれば、転職する企業の幅がひろがってきます。

ここからは、英語力が求められる職場で働いた経験がなくても、能力・スキル面は向上させることで転職機会を逃さないための力をつけることはできるということをお伝えします。転職をする前に英語力を事前に向上させ転職を成功につなげましょう。

方法1:専門スキルを身につける

日本人で英語ができるってことは英語スキルと仕事スキルの両方が備わっていることが多い傾向にあります。

英語ができる人はコミュニケーションスキルが高く、仕事ができる人はタスクオペレーションスキルが高く人間性と生産性のバランスが保てている人が専門性のスキルを持っています。

専門スキルは英語スキルと仕事スキルがあることをいい、両方を身につけることで仕事の幅がひろがって転職がしやすくなってくるので専門のスキルを磨くことがおすすめです。

方法2:スピーキング能力を向上させる

仕事ではTOEICでいくら高得点を取っても、実際に話せなくては意味がありません。

TOEICは英語の読む試験であるリーディングと聞く試験のリスニングでおこなうため、英語を話すスピーキング力は試験内容になく問われないことがほとんどです。

実際のビジネスで必要となるのは圧倒的にスピーキング力で、相手の話を聞くだけでなく、自ら発信する必要が重要になってきます。

社内共通語が英語になっている企業や、取引先との会話を英語でおこなう企業では特にスピーキング力が求められてきます。

スピーキング力に自信のない方は英会話教室での学習がおすすめで、オンラインでもパソコンを通して英語を学べる環境が整っています。

方法3:TOEIC700点以上を目指す

英語を仕事で使う企業が求めるのは、TOEIC700点以上のレベルです。企業で仕事をする時に英語を使う頻度によりますが、未経験から転職を目指す場合は英語でやりとりができるレベルの700点以上を目指して勉強しましょう。

平均的な英語力が求められる企業では、目安となるTOEICの点数、単語・文法・発音の3つを組み合わせから柔軟に英語が話せるスピーキング力、英語がスラスラ読めるリーディング力、英語を聞いて意味を理解するリスニング力を平均的に持った人が求められてきます。

資格など必要なスキルが揃っていても、TOEICの点数が低いばかりに不採用になってしまうことがありますので、TOEICの点数は高得点を目指し英語力を鍛えておきましょう。

方法4:短期留学をする

転職をする時に時間とお金に余裕のある方は、短期留学がおすすめです。英語圏に自ら足を踏み入れることで、短期間で効率よく英語が学べます。

1ヶ月の短期留学で積極的に英語を使うことで、英語力は日本にいるより伸びてきます。何よりも人と会話することが英語上達の近道で、飲食店やショッピングスポットに行って会話をしてみましょう。

短期留学をすると、その経験を自分の強みとしてPRすることもできます。短期留学は英語のスキルアップだけでなく、企業へのアピールポイントとして使うことができます。

実際に海外で英語を使い、英語力を向上させるのに短期留学はおすすめです。

方法5:中小企業を狙う

転職を成功させるためには、会社選びが重要なポイントになってきます。

人気の大手外資系企業への就職は、かなりの競争率が予想されます。競争率は高ければ高いほど、未経験という理由で落とされてしまうリスクがあります。

人気の会社では新卒を多く採用し、中途の採用枠が少ない傾向があり、転職活動をするのはいいですが転職効率は下がってきます。

未経験から転職を成功させる場合は、人手が足りない中小企業がねらい目となってきます。企業によっては未経験者を歓迎したり、競争率が低いことから、中小企業は採用が出やすくおすすめです。

未経験の業種から、仕事で英語を使うあこがれの会社に転職をすることは難しく、英語を使うことから色々なハードルがでてきます。

普段から英語を使うにはスピーキング力、リーディング力、リスニング力の3つの力を平均的につけることが好ましく、英語に慣れていることがポイントになってきます。

未経験からでも適切に英語のスキルを高めていれば、あこがれの会社へ転職するのも夢ではありません。初心者から英語に慣れるポイントを掴んで、英語力をアップさせ転職を成功させていきましょう。

未経験からの英語を活かす転職の攻略方法

実務未経験でも有利に英語転職する攻略方法

ここで大切なことは、あなたの目的と、採用する側の目的を照らし合わせてみて、『互いの利害が一致する部分は何か』ということ。それが、未経験から英語をつかう仕事へと転職する際のハードルを解除するための、一番大切な攻略ポイントなのです。

以下、効果的な攻略方法を紹介します。

攻略方法1:ポータブルスキルを活かした転職

英語力を示す「TOEIC/TOEFLスコア」ですが、転職において大切なことは、培った業務経験と保有するスキルがセットになっていないと採用してもらうことが難しくなります。そこで、大切になってくるのが、職場が変わっても活かすことができる『ポータブルスキル』です。

ポータブルスキルの例

▼仕事の仕方に関するスキル

  • 状況把握する力
  • 課題設定する力
  • 計画を立てる力
  • 実行する力
  • 想定・対応力

▼人との関わり方に関するスキル

  • 社外対応の能力
  • 社内対応の能力
  • 部下マネジメントの能力
副編集長

どこの会社へ転職しても、これらの能力が高い人は常に重宝され、転職活動でも有利になります。営業職・事務系職種の人達は、ポータブルスキルを保有する人が多く、そこにプラスで英語力があると更に希望の仕事へ近づきやすくなるでしょう。

攻略方法2:ダブルライセンスを活かした転職

ダブルライセンスは、例えば、下記のような組み合わせが考えられ、英語を使う仕事の採用活動をしている企業にとってあなたを魅力的に見せる重要要素となります。

  • 国家資格・キャリアコンサルタント+TOEICスコア700点~
    この場合、外資系人材紹介会社で『キャリアコンサルタント職』として採用される確率は高まる可能性が見えてきます。
  • 国家資格・宅地建物取引士+TOEICスコア650点~
    この場合、『外国人向け不動産サービスの営業職』として採用されるイメージが出来ると思います。他には、WEBサービス・アプリ開発の場で、ノウハウと語学力を活かし、ソリューション開発に携わるチャンスも見逃せません。
  • 国家資格・FP技能士+TOEICスコア700点~
    この場合、保険・金融・不動産などの業界で『コンサルタント職』として採用されやすくなると考えられます。

この他にも、資格と資格、資格とスキルといった掛算式の技能証明が可能なダブルライセンス保有者は、無資格者かつ英語の仕事が未経験の人とは比べものにならないほどアドバンテージをもっているのと同じ事になりますので有利です。

一方、強みが無くて困っているという人は、今からでも遅くないので志望業界・職種で役立つであろう資格の取得、TOEICスコアのアップに取り組んでみてください。

副編集長

有資格者だけど、英語はそんなに得意じゃ無いという方は、先にダブルライセンスで転職できる「海外部門」をもっている企業の採用枠にトライしてみることをオススメします。

攻略方法3:2ステップで考えるキャリア形成

今は自分の英語力に自信が持てないけど、どうしても自分は英語を使う仕事で生計を立てていきたい!将来叶えたい夢がある!という人向けのキャリア形成方法を紹介します。

ツーステップ・キャリア形成法のイメージ図
ワン・ツー、ワン・ツー!着実にキャリアの穴を埋める方法。

これは筆者が考案したネーミングで、キャリアコンサルタント職時代に、『学歴・経験・スキル』というような、すぐに解消できない要素を求められる職業については、一気に高い目標を目指すのでは無く、一歩手前や繋がりがある企業へ入社することを優先とする方法です。

私たちの人生において、キャリア形成は一生続くので、短期的に考えず、複数回の転職をする中で変化への対応力強化、そして働きながら次への準備(英語学習など)を行うスタイルです。

永年勤続主義の日本では定着していませんが、欧米諸国では、なんら特別な考え方ではありません。例えば、下記のような流れで夢を叶えることだって、ツーステップで考えれば決して難しいことは無くなるでしょう。

▼例えば、このような流れ

  1. 海外拠点のある会社
  2. 国内営業職として入社
  3. 働きながら英語を勉強
  4. TOEICなど要件を満たす
  5. 異動願い
  6. 駐在員として海外移住
副編集長

このキャリア形成方法は、英語の仕事に限らず、何か未経験の領域にチャレンジするときには有効な考え方です。誰でも100%通じる訳ではありませんし、必ず転職する必要があるということでもなく、資格やスキル・経験値が足りない場合は、無茶な背伸びをしすぎないで、着実にやりましょう!という明確な意図があります。

まだ、挑戦のステップが決まっていない方は、ひとつの考え方として記憶の片隅においてみてください。

以上、ここまでが、未経験からの英語を活かす転職の攻略方法についてです。最後に、英語の仕事をするという目的を果たす前に、書類選考や面接であなたを通過させるかを決めている採用担当者の立場から、自分がどのようにみられるかを確認して採用選考への応募の準備へととりかかりましょう。

英語力を武器に転職する人へ『採用担当者のホンネ』

採用担当者のホンネ

英語を活かした仕事がしたい時期は、一生懸命になって転職サイトの求人情報から、自分の夢を実現するために合っていそうな業界・職種・会社を探しますよね。

そうすることで、どの会社が『英語人材』を積極採用しているのか。また、どんなキャリアパスがありそうかなど、自分の中での英語をつかうイメージが明確化してきます。

一方、採用する企業側の立場で考えると『英語だけじゃ無くて仕事が出来る人を採用したい!という思いが見え隠れしながらも、優秀な人をピンポイントで採用することは難しい状況。そのため、採用要件のハードルを下げて募集することもしばしばです。

つまり、採用する側からすれば、英語が出来ることは最低条件。ただし、どの程度のレベルを求めるかは、企業ごと、職種や職位単位で全く異なってきます。

英語を勉強したから・TOEIC800点以上だから・海外留学経験があるから、このような理由は、採用する企業からすれば「参考にしますね!」程度の話であるということです。語学力ばかりで、仕事が出来ない人を採用したいと強く思っている企業は皆無。

英語力を活かして転職するなら「英語なんか出来て当然」なんです。本記事では、このことを繰り返し述べてきました。つまり、「英語力ばかりが高い」というのは、それほど不合格理由になるということなので自己分析をしながら、自分のビジネス上・性格上の強みと弱みを把握しておきましょう。

まとめ

最後まで読んでくれてありがとう!

最後まで読んでいただき有り難うございました!

英語を使う仕事に就くことが目的の方、将来は海外へ移住する夢を抱いている方、英語を活かし学んでキャリアアップすることはグローバル社会において、とても素晴らしいことです。

片言の英語でも雇ってくれる会社はあります。

全く英語が喋れない人でも外国人向け飲食店なら入り込みやすい実態もあります。

最も大事なことは、あなた自身が、どんな目的に対して、どのような成長ステップを踏んでいきたいのかなのです。急ぐ必要がある人もいるでしょう。それでも、思っていた会社と異なる条件や待遇で転職することになってしまっては、夢から遠ざかるどころか意欲喪失に繋がるリスクは避けなければなりません。

今回、ここまで解説したノウハウは、中長期的な自己成長の戦略を確固たるものにするためのものです。そこに終始していると言っても過言では無かったと思います。

素晴らしいキャリアを手に入れる為には、時間・労力、ときにはお金も必要となります。焦りすぎず、ゆっくりすぎず、自分自身の成長を止めないペースで、英語を使って世界と繋がるビジネスに携わっていける逸材へと成長していってください。

微力ではありますが、英語で仕事をし始めたい皆様へ、キャリアチェンジのヒントをお持ち帰りいただけましたら幸いです。

ABOUT US
けんた
職業紹介会社(東証マザーズ上場)にて6年間勤務。WEBマーケティング職を経て、転職エージェントサービス立上げ、リサーチャー、キャリアアドバイザーなど多くの職種を経験。転職経験も豊富な現会社役員。