働きたくない人が理由として挙げる、意欲減退の原因を特定、タイプ別の解決方法を解説します。働きたくない人にとって、モチベーション回復に必要な職場環境、転職する場合に役立つ「向いてる仕事を見つける方法」などを掲載。
働きたくなくなっている状態を脱して、心機一転、次の職場でも役立つ「小さな成功体験の積み重ね」により、同じメンタルヘルスを繰り返さないコツを掴んでいただける内容です。
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働きたくない!と強く感じた自分は普通
働きたくないと感じる瞬間を経験したことはありませんか?仕事中やプライベートの、ふとした瞬間、自分の脳裏を過ぎる思いとして『会社に行きたくないな~。』『これ以上は働きたくないな~。』と感じた経験は、社会人なら誰もが一度はあるのではないかと思います。
自分の周りを見渡すと、求職活動中の人やフリーターとして非正規雇用でも努力している人がいるなか、正規雇用の定職に就けていることは恵まれている状況とも言えます。
そう考えると、当たり前に仕事をこなす周囲の人達の眼には、『働きたくない人=わがままで身勝手な人』のように映るんではないかと罪悪感がうまれてきます。しかし、働きたくないと感じることは、決しておかしな反応では無く、ごく普通の反応なので心配要りません。
大半の人が実は・・・
『働きたくない人』
働きたくない人が9割!
職業紹介事業を展開する企業が行った、男女、500名を対象に行ったアンケート調査2020年の結果によると、実に90%超の人々が『できれば働きたくない』と感じていること回答したとあります。ちなみに、この調査は2019年度にも実施されており、その際は85%程度の人が同一の回答をしているので増加傾向にあります。
(参考文献:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000041309.html)
編集員の「ななか」です。いかがですか?つまり、働きたくないと感じることは、決しておかしなことではなく普通なことなのです。しかし、働くためには大切な自分の時間を割き、大きなエネルギーも消費しなければなりません。
家族を養うため、将来の備えのため、お金を得るためには仕方がないことだと頭の中では理解できます。ですが、本当ならばやりたくないと感じていることに、人生の大切な時間やエネルギーを費やすことは、誰にとっても楽しく前向きになれることではありませんよね。
働きたくない人が
働きたくなるために。
転職して環境を変えれば働く意欲は湧くの?
今の仕事自体が楽しくないと感じるなら、転職して環境を変えることで働きたくない状態から、働く意欲が湧く可能性はあります。しかし、転職すれば必ず働く意欲が湧くということではありません。
働きたくない人が、モチベーションを回復する為に最も大切な行動は、『働く意欲が低下した理由の特定』をすることです。つまり、原因の特定を行わないまま転職しても、働きたくない気持ちが再発して、次は転職を繰り返す羽目になりかねないのです。
さあ、ここからは、働きたくない人に見受けられる3つの理由をチェックしながら、自分自身の現状と照らし合わせて振り返りを行いましょう。
働きたくない理由を特定しよう!
働きたくないと感じること自体は決して珍しいことではありません。ですが、働きたくないと感じる理由は人により違います。自分がどうして働きたくないと感じているのか、その理由を特定していくことが大切です。
10代後半~20代前半
働きたくない人が挙げる理由
仕事のやりがいのなさ・将来への不安
10代後半から20代前半は社会人になりたてで、初めて仕事に取り組むという人が多い年代です。職場でもまだ任せてもらえる仕事が少なく、やりがいを感じ難い状態が続きます。そのため、どうしても仕事に対する充実感が得られていない人は多いでしょう。
また、先輩や上司から言われて仕事を行うことも多く、「命令された」「上から目線で見られる」と感じ、人間関係に不満を持つ人も多くいます。つまり、仕事にもやりがいがなく、人間関係も何となく嫌で、働きたくないと感じる人が多い傾向があります。
また、将来について考えたときに「このままでいいのか」「将来やっていけるのか」という漠然とした不安も感じているかもしれません。近年は70代でも現役で働く人がいる現代です。10代後半や20代前半の人から見れば、あと45~50年も働くという現実に突き当たります。
学生時代を卒業し、社会人としてスタート地点に立ってみたものの、ゴール地点は遥か彼方です。
思っていたよりも給料が低いと感じる人や自分の時間が持てないほど仕事に追われてしまっている人もいます。このような状態でこの先やっていくのかと思うと、働く意欲が削がれるのも不思議ではありません。
20代後半~30代前半
働きたくない人が挙げる理由
仕事のマンネリ化・自分への評価に対する不満
ある程度仕事に慣れ、重要な案件を任されることも増えてくるのが『20代後半~30代前半』です。充実してくる時期とも考えられますが、仕事がマンネリ化してきたと感じ始めるのもこの時期でしょう。後輩ができる一方、後輩のミスをカバーしなければならないことも増えていきます。
また、若手意識を持っている人と、同じプロジェクトに取り組まなければならなくなるケースも出てきます。自分の責任ではないのに、仕事の責任を取らされるということが出てくると、「どうして自分が責任を取らなければならないのか」という不満が出てきます。
自分の実績が、そのまま自分への評価として反映されない不満を持つ人も出てきます。例え、プロジェクトを成功させても、その成果はリーダーの功績になってしまうことや、自分への正当な評価がされないといったことが続けば、働きたくないと感じるのは当然です。
30代後半~
働きたくない人が挙げる理由
責任を押し付けられてストレスフル
30代後半に入ると、そろそろ平社員から管理職になる人が出てくる時期です。今までは忙しいなりにも残業をすれば残業代が付き、仕事上のミスは上司が何となく責任を取ってくれました。
ですが、給料自体は上がったとしても、管理職になると残業代の支給が無くなるというのが日本の会社の傾向です。さらに部下のミスを庇い、責任を押し付けられる立場に代わっていきます。ストレスを強く感じ、仕事に対する意欲が低下し、働きたくないと感じるようになります。
このように、働きたくない人が理由として挙げている、意欲減退の原因は年々変化する職場内での環境要因が強く関わっているようですね。共感できる部分はありましたか?ここからは、働きたくない人をタイプ別に分類して、解決方法を紹介していきます。
働きたくない人 – タイプ分類/解決方法
年代ごとに働きたくないと感じる理由を特定しましたが、同じ年代でも働く意欲が続く人と働きたくない人に分かれます。年代ごとの理由以外にも、人の性格や考え方のタイプによって働きたくないと感じる理由はあるのです。今回は働きたくない人のタイプを5つに分類し、その解決方法について解説します。
仕事がうまくこなせないと感じやすいタイプ
周りの人は問題なく仕事をこなしているのに、自分は上司からミスを指摘されることも多く、自信が持てないなど、仕事がうまくこなせないと感じやすいタイプの人は、自分がいない方がいいのではと考え、働きたくなくなることがあります。
また、自分は仕事ができないことを周りに知られたくないから、まじめに働くのが嫌と感じている人もいます。
▼短所
自分自身に自信が持てず、いろいろなことに慎重になりやすい。
▼長所
慎重に物事を進めていけることや周りに気遣いできる。
解決方法:小さな成功体験を積む!
- 小さな目標を設定する
- 達成する期日を決める
- 意識下において実践する
- 目標を達成する
- 自分を褒めてあげる!
このような流れで、日々、小さな目標を達成し続ける生活を送り、自分に自信が持てるよう取り組んでみましょう。設定する目標は、仕事の実務に関係することである必要はありません。
例えば、「まずは会社にちゃんと行く」「毎日、同僚に明るく挨拶をする」など、難しくない目標を立て、それをこなしていくのです。目標が達成できたら自分を褒めて、時にはご褒美を用意してもよいでしょう。
成功体験を積み重ねることで、いつの間にか自分に自信がついていきます。そして、今まででは無理と思っていたようなことにも、チャレンジしてみようかなと前向きになり、働く意欲が湧いていきます。
ちなみに私は、ルーティン行動目標として「毎朝、玄関の靴を揃える」「オフィスに入るときに笑顔で挨拶する」を設定して、毎日、同じ目標を達成し続けています。時々、目標を変更すると気分転換にもなり、習慣化しやすくなりますよ!
一つのことが長続きせず飽きっぽいタイプ
大きなプロジェクトのメンバーとして活躍する場合でも、日々の仕事はルーティーン作業が多く、単調に感じることは多々あります。新しいものが好きで一つのことが長続きしないタイプの人は、このような単調な作業が苦痛で、働く意欲が低下してしまうことがあるでしょう。
▼短所
一つのことを長続きさせられず、飽きっぽい。
▼長所
新しいことを始める時に楽しみを見出し、臆せず取り組める。
このようなタイプの人は、変化が大きな仕事に取り組むことで、日々が新鮮に感じられる可能性があります。
例えば、商品開発の仕事は常に新しいものを作り上げるために最新情報に触れる機会が多い仕事です。一つ完成すれば、また次の商品開発に取り組まねばなりませんので、常に新鮮な気持ちで取り組める仕事と言えます。
日々同じ仕事に見えることでも、工夫次第で効率よく仕事がこなせるかもしれません。どうすれば効率的になるのかを常に考えることで、仕事にやりがいが見いだせるかもしれません。仕事に昨日とは違う何かを見つけ出し、アップデートしていきましょう。
お金より自分の時間が大切なタイプ
働く理由を考えた時、経済的な余裕を得たい、将来への備え、家族を養い、生活を成り立たせるためなど、様々なものが挙げられます。1990年以降に生まれた人の中には、趣味や遊びの資金のため、生活を充実させたいから、といった理由を挙げる人が増えています。
短期的な生活、目的のために働いているという人が多く、仕事とプライベートの時間を上手に切り分けたいと考える傾向があります。プライベートな時間が削られるような働き方はしたくないといった希望も持っています。
このようなタイプの人は、発想の転換を行い、仕事をする理由を探すとよいでしょう。どうして働く必要があるのかを一度考えてみます。そして、仕事をすることで得られるものについても考えてください。
心身共に疲労困憊してしまったタイプ
職場での人間関係が好ましくない、苦手な人と組んで仕事をしなければならない、毎日通勤だけでぐったりしてしまう、残業続きで精神的にも肉体的にも疲労が蓄積しているなど、働く人は多くの疲れを抱えています。ある程度の疲労は一晩眠れば癒され、休日を使って気分をリフレッシュさせることはできるでしょう。
ですが、蓄積した疲労の解消は難しく、仕事に対する意欲は低下してしまいます。
会社に行くのが億劫になる、働く気が起きないといったことが続くようなら、長期休暇を取得することや、休職を検討するなど十分に体や心を休ませることも必要です。それが難しい場合は、働く環境を変えることや働き方を変えることも検討してください。
自分の価値観を重視するタイプ
仕事をしていると、どうしても周りに合わせる必要が出てきます。円滑に業務をこなしていくためには、自分の価値観を押し通すことばかりはできません。
ですが、自分の価値観を大切にしたいという思いが強い人は、それが苦痛で働く意欲がなくなります。
思い切って起業をして、自分の価値観で進められる仕事をすることもよいでしょう。好きなことや得意なことを仕事にすることで、自分の価値観が他人の目からも認められ、働く意欲も高まります。
働きたくない人へ環境を変えるアドバイス
働きたくないと感じる理由の一つに、「今の仕事は自分に向いていないのかも」「別の業種の方がやりがいを得られるかも」と思う人もいます。本来、希望していた就職先があったものの、様々な理由でその会社で働けず、仕方なく今の会社で働いているという人も少なくありません。
働く意欲が湧かないのは希望する職種や業界ではないからだろうと思ってもおかしくはないでしょう。
異なる業種や業界に転職することで、働くことが楽しくなったという人はいます。ですが、せっかく転職をしても結果的に働く意欲が湧かず、また転職活動を繰り返してしまう人も多くいます。
業種や業界が違う仕事への転職は大変
今まで働いてきた業種や業界と異なる仕事に転職をすることは容易ではありません。今までの仕事で積み重ねた経験やキャリアが役に立たなくなってしまうリスクもあります。さらに、企業側から見た時に、中途採用者に求めるものは即戦力というケースがあります。未経験の業種や業界へ転職しようとする人には即戦力が求められないため、同じ募集で経験者の応募があれば、未経験者はどうしても不利になりやすいのです。
働きたくない理由が本当は別のところにある可能性
業種や業界が異なる仕事に転職すれば、職場環境も変わり、心機一転、頑張れるかもしれないと期待する人は多くいます。ですが、実際に転職してみると、「こんなはずじゃなかった」「やっぱりこの仕事も合わない」と短期間で転職を繰り返す人が多くいます。このようなタイプの人は、実は業種や業界が自分に合っていなかったのではなく、別の理由から働きたくないと感じていた可能性があります。
「実は仕事をすること自体が合わない、好きになれないために働きたくない」「職場という場所自体に馴染めず働きたくない」「仕事上どうしても関わり合わなければならない人との関係が苦痛で働きたくない」このような理由で働きたくないと感じている人は、どんなに業種や業界を変えたとしても、やはり働きたくないと感じてしまいます。
思い切って職場環境を変えよう
仕事のために職場に通うことは、ごく普通で一般的な働き方です。ですが、周りを見てみると、職場に通わなくても働ける仕事が増えています。自営業者としてお店を持つ方やサービスを提供する仕事を行う以外にも、企業に属しながらも通勤しないで仕事を行っている人は多くいます。2020年はコロナ禍を契機に、リモートワークや在宅ワークが行うようになった企業も続々と出てきました。転職を考える前に、今の職場での働く環境を変えることも試してみてはどうでしょうか。
転職に使うエネルギーは莫大
職場環境を変えるだけなら、転職すれば一気に解決するのではないかと思うかもしれません。ですが、実際に転職をすることには膨大なエネルギーが消費されます。今の仕事内容はそのままに、働く場所を変えることや働きやすい環境を整える働きかけを行えば、転職よりもリスクは低く、費やすエネルギー量も抑えられます。もし職場環境を変えることが叶わなかったとしたら、次の手段として転職もできると考えれば、楽な気持ちで会社に働きかけが行えます。
試しに転属希望を提出してみる、リモートワークや在宅ワークでの仕事が可能か打診してみるといった方法で、職場環境を変えることにチャレンジしてください。
自分が本当にやりたいことを仕事にする
職場環境が変わったところで、そもそも働きたくない、仕事をすること自体が嫌だという人もいます。リモートや在宅ワークとなったら、ますます働く気が起こらなくなりそう…と思うなら、どんなに職場環境が変わっても働きたくないと感じてしまうでしょう。
「仕事なのだから多少辛いと感じても仕方がない」「生きていくためには働かないといけないのだからしょうがない」このように感じてしまう人は、思い切って自分が本当にやりたいことを仕事にすることも考えてください。
現実的ではないと思うかもしれませんが、今は趣味でお金を稼いでいる人も少なくありません。ゲームが好きで一日中やっていても飽きないという人なら、e-スポーツで賞金を稼ぐ道を選ぶことができますし、ゲームの実況Liveで稼ぐという方法もあります。好きなことを突き詰めることが仕事につながる可能性がある時代に入っています。
人が注目するような趣味がないという方でも、インターネットを活用したビジネスを展開する人もいますし、プログラミングやマーケティングなど、今までの経験を生かした仕事を個人で請け負う人も出てきています。働きたい時に働き、休みたい時にはしっかりと休むというスタイルで仕事をすることも可能です。
また、インターネットを活用したビジネスや仕事は、インターネットにつながる環境さえあれば、場所を選ぶことなく行えます。もちろん、好きを仕事にすることには苦労もありますが、そもそも好きなことなので、多少苦労があっても苦にならないと感じる人は多いのです。
やりたいことを仕事にしたけど、自分には「やりたい仕事は見つかっていない」という人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
働きたくない人が向いてる仕事を見つける方法
生きていくためには何かしらかの手段でお金を稼ぐ必要はあります。ですが、働きたくないと感じている時に無理に働こうと思うと、精神的な疲労が強くなってしまいます。働きたくないけどお金を稼ぐためには、まず自分に向いてる仕事探しから始めてみましょう。
仕事が苦痛なら苦痛でないことを仕事にする
仕事をすること自体が嫌、働くことが苦痛という人は、仕事という言葉自体にネガティブなイメージを持っています。つまり、仕事=嫌なこと、苦痛なことというものです。
例えば、先ほど少し触れましたが、好きなことを仕事にするというパターンでも、好きなことを仕事にしたとたんに、嫌いになってしまう可能性があります。このような人は、好きなことを仕事にするよりも、長く続けても苦痛ではないことを仕事にしてみてください。
例えば、コツコツと作業をすることは苦痛ではないタイプの人なら、
- せどり
- データ入力
- WEBライター
- ブロガー
などの仕事が向いているかもしれません。
人の喜ばれることを仕事にする
自分が行ったことで人が笑顔になってくれると、自分自身も幸福感を得られます。自分のために仕事をするのではなく、人のために仕事をすることで、自己肯定感が高まっていきます。人が幸せになり、それにより自分も幸せになり、さらにお金も稼げるなら最高ですよね。
運動が得意という方なら、
- スポーツインストラクター
- 飲食店のスタッフ
- 訪問介護スタッフ
- 家事代行
などの仕事もよいでしょう。
飽きっぽい人は定住しない仕事をしてみて
一つのことが続けられない、飽きっぽく定職に就くことはためらわれるという人は、仕事をする時には集中して働き、遊ぶ時は思い切り遊べる仕事を選んでください。リゾート地でのアルバイトはまさにぴったりです。
リゾート地の宿泊施設などでのアルバイトは、ハイシーズンのみ、リゾートに滞在しつつ働きます。仕事が休みの時や休憩時間には、リゾートで思い切り遊ぶことができます。宿泊施設での住み込みのアルバイトであれば、宿泊費や食費をほぼ負担することなく滞在できます。
お金が欲しいという希望と遊びたいという希望がうまく両立できる仕事の1つです。
季節によって別のリゾート地に移動すれば、職場環境も変わるため、飽きにくいメリットもあります。多くの人と知り合え、様々な経験も積める仕事です。知り合った人とのつながりで、自分に向いた仕事に出会えるチャンスが広がる可能性があります。
また、そのリゾート地自体が気に入ってしまい、結果としてそこで長く定住し、働けるようになるかもしれません。「トラベルライター」や新商品を紹介するブロガーなども飽きにくい仕事と言えます。
仕事の選び方がわからなくて困ったら、こちらの記事も参考になりますので、参照してみてください。
働きたくない時の転職活動「重要な注意点」
働きたくないと思っても、生活を考えると働かなければならない人が大半です。そのため、早く転職先を探さなければ…と焦りを感じたまま、転職活動に突入しがちです。そこで、働きたくない時に転職活動を行う際は、次に挙げるようなポイントに注意していくことが大切です。
働きたくない根本的な理由を知ろう
働きたくないと感じる理由は様々ですが、その元には今の職場に対する「何かしらかの不満」を持っていることがほとんどです。その不満の正体はごく曖昧な物かもしれませんが、転職をすればその不満が解消され、働く気が起こると考える人がほとんどです。
ですが、不満の正体があいまいなままだと、結局転職先にもその不満の原因があり結局また働きたくないと感じることにつながります。次の職場でも同じような理由で辞めざるを得なくなる前に、まずは働きたくない根本的な理由を自分自身で理解し知っておくことが必要です。
働くための条件を考えよう
働きたくない理由と合わせて考えたいのは働くための条件です。実際働きたくない理由に該当する要因が全くない仕事はほとんどありません。ですが、働きたくない理由があったとしても、この条件がクリアになれば働けるという条件もあるでしょう。
- 通勤が辛いからできれば通勤時間が短いまたは在宅で行える仕事
- 人と話すことは好きなのでノルマが課せられない接客業がよい
- デスクワークよりは身体を動かすことが多い方がよい
このような働くための条件に合う仕事を探すことで、働きやすさが感じられる職場が見つかりやすくなります。
合わなければまた転職すればよいという考え方は危険
一度転職を経験すると、また自分に合わないと感じたら転職すればよいと考える人は多くいます。ですが転職は多大な労力を必要とし、さらに何度も新しい環境、人間関係に慣れていく必要があります。このようなことは大きなストレスとなってしまいます。
自分を守るためにも大きなストレスとなる転職を繰り返さなくて済むよう、転職先選びには慎重さが必要です。
働く気が起こらないときの対処方法『休む!』
働きたくないけど働かないといけない…と思い込んでしまうと、心が悲鳴を上げてしまうことがあります。「働かないと」という思いが、さらに働きたくないという気持ちを大きくする原因となります。
そこで、もしどうしてもやる気が起こらない、働きたくない気持ちが大きくなったら、思い切り休むという決断をしてみましょう。そして、自分が働きたくない気持ちが強まる際の、理由や条件について考察してみることをおすすめします。
対処方法1:有給休暇を取得して予定は入れない
もし有給休暇がたくさん残っているようでしたら、思い切って有給休暇をできる限り取得してみましょう。職場から嫌な顔をされるかもしれませんが、ここは自分を守るために大切だと割り切り、思い切って休みます。また、この休みの間は旅行などの予定も入れず、とにかくただひたすら休むことに徹します。
対処方法2:仕事を辞めてフリーな期間を設ける
有給休暇がすでにない場合や会社の理解が得られない場合は、思い切って仕事を辞めて、何処にも属さない期間を過ごします。今まで雇用保険に加入していれば失業給付が受けられるので、当面の生活資金が不足する心配は少ないでしょう。もし手元資金がない状態で雇用保険にも加入していなかった場合には、緊急小口資金の貸付制度があります。このような制度を利用することも一つの方法です。
対処方法3:パートナー協力のもと心を休めよう
パートナーがいる場合は、心を休める期間を持ちたいことを告げて、協力を仰ぐことも考えましょう。自分勝手に「休むから協力してくれ」と一方的に決めるのではなく、期限を決めて、この間だけ協力してもらいたいとしっかりと相談しましょう。この先、働く活力を得るために大切な休暇であることを相談すれば、パートナーも協力してくれます。
対処方法4:罪悪感を捨て、とにかく休もう!
一度社会の仕組みから外れることで、何もしなくてもよい時間を過ごします。何もしないことが苦痛に感じるかもしれませんし、働かない自分に罪悪感を覚えるかもしれません。ですが、そこを超えると一気に気持ちが楽になり、心に余裕が生まれてきます。休みを取ることが今やるべきことと考えます。
仕事のやる気が出ない状態から脱出できない方は、是非、下記の記事も参考にしてみてください。モチベーション回復に絞って解説している記事なので、課題間に対して、もう少し詳しくお役立ちできるのではないかと思います。
日本の有給消化について
欧州では有休休暇の取得が義務づけられており、取得率100%が普通です。アメリカでも80%、対する日本は50%程度なので、欧米人が1ヶ月程度楽しんでいる『バカンス』で完全リフレッシュできるような状況には至っていません。一刻も早く、メンタルが軽視される社会風潮を変えなければ、他国の成長においていかれるばかりですね。
ワクワクする目的・目標をみつけるコツ
仕事をすることが苦痛と感じる限り、働く気は起こりにくいものです。そこで、働くことがワクワクするような目的や目標を発見し、働くことが楽しみになるよう、考えましょう。
コツ1:過去の夢や目標を思い起こす
現段階で「働きたくない」と感じている人でも、今の仕事に就いた当初はおそらくモチベーションも高く、働こうという気持ちがあったことでしょう。今の職場でチャレンジしたいことや目標があったのではないでしょうか。年月が経ち、仕事にも慣れていく中で、当初目標としていたものは達成され、徐々にチャレンジしたいことも目標を見失う人が多くいます。
結果として、ただ仕事をこなすだけの日々となり、働きたくないと感じるようになっていきます。
新規プロジェクトや新規事業の立ち上げなど、目標を新しく立てた時には多くの人がやる気に溢れ、仕事を完遂させようと頑張ります。それをももう一度思い出し、自分がワクワクするような目的や目標を見つけ出せば、また働きたい気持ちが取り戻せます。
コツ2:ゲームに置き換えてラスボスを攻略しよう!
数字で成果が分かる仕事をしている人は、達成すべき数値を設定して、それを目標にすることを比較的容易に行えます。しかし、後方支援などの業務を担当している人は、なかなか成果が目に見えにくいため目標を見失いがちです。
そこで、自分なりのゴールを設定したり、達成すべきことをゲームのラスボスと捉えたりして、どのように攻略しようか、考えてみると楽しく感じられます。
コツ3:小さな目的・目標からスタートする
突然、目的や目標を持とうとしても、何を目的や目標にすればよいか分からず、難易度が高い目的や目標を設定しがちです。あまりに難しいことを目的や目標にしてしまうと、それがなかなか達成できず、働きたくなくなる原因となってしまいます。
そこで、最初は小さな目的や目標を持つようにします。それが簡単に達成できるものだとしても、目的や目標を持つことで、それに向かい、頑張ろうとする気持ちが湧きやすくなります。
目的や目標は一つである必要はありません。自分でクリアできそうな目的や目標を複数用意しておけば、一日の中でどれか一つでも達成できたという喜びが感じられます。
小さな目標をクリアすることに飽きてしまったら、もうちょっとハードル高めの目的や目標を設定していけばよいでしょう。気がついたら、難易度が高い目的や目標を自分で設定できるようになっていきます。
コツ4:自分へのご褒美を用意する
ただ目的や目標を達成するだけではなく、達成した時の「ご褒美」も用意します。ここがワクワクする目的や目標を作るコツです。
普段は我慢しているちょっと高いケーキが食べられる、スマホゲームに1回だけ課金できる、高級ホテルに一泊するなど、目標の難易度に合わせて自分が嬉しいと感じるご褒美を用意しておけば、ワクワクとした気持ちで目的や目標の達成に向けて頑張れます。
もちろん、高い目標を設定したときの、海外旅行のようなゴージャスなご褒美を用意しておく方がテンションが高まる人は、自分が最もワクワクする内容を選んでみてください。
働くない人についての執筆を終えて
周りの人が普通に働いているのに、働きたくないと感じる自分はわがままで怠け者なのではと思うかもしれません。ですが、誰だって働きたくないと感じることがあります。ただ、周りにそれを言うことがないだけなのです。
働きたくないと感じていることを素直に言えることは、自分に素直になれているという証拠で、恥じる必要はありません。働きたくない理由と働くための条件を考え、自分にとって働きやすい仕事探しを行ってください。
そして、無理なく働ける仕事を見つけ出し、心が楽になる働き方ができる仕事探しを行っていきましょう。多様性が認められる現代は、自分が働きやすい環境で働ける時代です。無理せずに自分らしい仕事を見つけて、活き活きと働ける日が来ることを願います。
働きたくない人に関する「よくある質問」
働きたくないと感じている人が無理せず働くにはどうしたらよいか、よくある質問に答えていきます。
そんなことはありません。働きたくない気持ちを持ちながら、会社に勤めている人は、全体の8割もいるという調査結果が存在するくらい「普通のこと」です。罪悪感に支配されず、ポジティブに考えられるよう、まずは原因から見つけるようにしましょう。
人によって労働環境などが異るためなんともいえませんが、大抵の場合、人だけではなく他人が絡むことが原因となっています。発端が自分であることもありますが、誰か一人だけが悪いというような事は少ないでしょう。
仕事をしたくない人=怠け者では決してありません。今は自分に合う仕事が見つけられないだけでしょう。ぜひ自分が苦痛なく続けられることを目標に、仕事選びを行うとよいでしょう。
働きたくない人の中には、仕事が自分に合わないと感じている人が多くいます。好きなことを仕事にしたはずなのに楽しくない、転職を繰り返しても合うと感じる仕事がないといった人は、仕事内容よりも、自分が優先すべき条件に仕事が合っていない可能性があります。まずはどのような条件で仕事をしたいのかを考え、条件に合った仕事探しをすることをおすすめします。
働くための条件に合致する職場が見つかれば、働きたくないと感じることは減ります。まずは焦らず、働きたくない理由と働く条件を見つめ直していきましょう。
編集部員の「おさむ」です。私は、経営をしていますが、今でも働きたくないと感じることはあります。他の人も感じることなので、私と一緒に、紐解いていきましょう。