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派遣社員から正社員への転職で大切なこと
派遣社員から正社員を目指す転職をする上で大切なのは、できる事とできない事、転職市場における市場価値、性格といった3つの事を知る事がポイントになってきます。
派遣先の業界、配属された部署全体の業務、自分自身の職務内容はもちろん、役割や責任範囲が広がった経験があれば細かく書き出しましょう。決して職務経歴書のように綺麗にまとめなくてOK。目的は、自分を正社員として雇用してもらうことであり、転職の成功です。
正社員の求人を探すとき、自分にはどんな仕事が合っているか、その会社で自分が貢献できることは何かをイメージできることが大切です。
中途採用への応募になるので、派遣経験で培ったスキルは、あなたの社会人としてのベースとして役立ちます。一旦は、「やりたい」「やりたくない」で判断せず、何をどれくらいのレベルで仕事に役立てられるかを優先して書き出しましょう。
自分の適性みつけよう!
近年、新卒一括採用で入社したプロパー社員よりも、他の会社で経験を積んだ人を中途採用で獲得する企業は増加の一途です。やってきたことが評価されやすい時代なので、どんどん書き出したら、ジャンル別に分類しましょう。(その際のジャンルは自分が分かりやすい名称でOKです)
そして、気になる求人を見つけたら、簡単にでも企業研究を行い、書類選考に応募してみましょう!その際、自分を採用する理由について、つまり適性についてを上手にPRできるようにするのが先ほど説明したやり方です。
あなた自身に適性があるかどうかを判断する人は採用する企業です。あなたが作成した履歴書と職務経歴書を読んだ人が、「魅力的な人だから会って詳しく知りたい!」と感じてくれたら、そこではじめて面接へのオファーが舞い込んできます。
派遣社員から正社員に向いてる人
家族など守るべきものがある方は正社員として就業を目指しましょう。正社員と派遣社員の一番大きな違いは雇用の安定度にあります。
正社員は働く会社に雇われている立場なのに比べ、派遣社員はあくまで派遣会社に雇われている立場になるため、企業としても守るべき立場にあるのは正社員になってきます。
家族を守らなければいけない立場の人は、間違いなく正社員として就業するほうがおすすめです。
責任ある仕事がしたい
今までの仕事が、単純作業であればあるほど、自分で考えながら仕事がしたいと思う人もいます。いま、こうして本記事を読んでいるという段階で、派遣社員を脱出して正社員になりたい気持ちがあるという意思の表れと筆者はとらえています。
確かに正社員は責任ある仕事を任されています。それは要するに、ビジネスマンとして目標を達成する職務を与えられているということです。その範囲を広げ、成長のステージをアップし続けることで、役職が与えられたり、収入が上がったりするのです。
正社員として常に前向きに、会社のミッション・ビジョンに共感し、自分の夢を抱けるようになってくれば仕事はいまよりも数段階上の楽しみ方ができるようになるでしょう。
派遣社員の仕事にだって当然、責任がつきまといますが、正社員の場合は選択肢の多さが変わってくるため『更なる遣り甲斐』をもって取り組むことができるかもしれません。転職に成功して、責任ある仕事を任せて貰えるようになってくると、新しい自分を発見することにもつながります。
ぜひ、ワクワクできる仕事を探すことから始めて見てください。
キャリアアップしたい
派遣社員としての勤務経験が長くなるほど、自分より後に入社してきた、派遣先企業の正社員から指示を受ける立場になる経験をすることが増えます。つまり、正社員雇用されている人は、成長のための教育を受けながら、どんどん次の役割を任されてキャリアアップしていくのです。
一方、派遣社員の場合、派遣先企業側には『あなたはこの仕事をやっていてください』という明確な業務委託範囲があり、その多くが正社員にはやらせない末端業務。人員不足が発生した際の異動はあっても、新しいキャリアへの挑戦となるような依頼は非常に希です。
キャリアアップの限界を目の当たりにした経験があれば、正社員として働くことで得られる『成長のチャンス』が存在することに気付いているでしょう。その機会は、若ければ若いほど、能力が高い人、仕事に対して真面目な人ほど沢山の機会に恵まれます。
将来の選択肢を増やすためにも、是非、正社員としての転職を実らせて欲しいと思います。
収入を増やしたい
派遣社員と正社員では、給与の出どころに違いがあり、派遣社員は派遣元の会社が給与を支払うのに対し、正社員は実際に働いている会社が給与を支払います。
派遣社員には賞与がない場合がほとんどですが、正社員の場合、賞与:年2回という会社があり、賞与の有無によって正社員と派遣社員の年収格差が生まれてしまいます。
収入が低く、人によっては安定しないという事は社会的な信用にも関わる可能性がありるので注意が必要です。将来、マイホームや自動車を購入する必要がでたとき、派遣社員という働き方ではローンの審査を通過できず、融資が受けられないケースがあります。
シンプルに年収の金額だけを増やすという発想ではなく、生涯年収という考え方や、社会的信用の獲得で拓ける未来についても考えてみましょう。
基本的な場合は雇用の継続性や安定度などを加味して、生涯収入を増やすことを考えれば、やはり正社員を目指すべきでしょう。
急な転勤や休日出勤でも対応可
企業はスキルや資格、年齢と同じくらい、採用においては「転勤可否」を重視している傾向にあるため、正社員としての就業を目指すのであれば転勤を頭にいれておかなければいけません。
転勤がどうしてもできない方であれば全国に支店がない会社がありますので、転勤が無い会社を選ぶのがいいでしょう。
家族の事情(介護やご病気等)で転勤ができない方などは、事情を説明することで理解を示してくれる企業もあるため、まずは相談をする事が大切です。
特別な事情がない場合、はじめて正社員になるのなら、これから再スタートをする身として、急な転勤や休日出勤に対応できるような心構えが大事です。
派遣社員から正社員が向かない人
派遣社員の良さは、勤務地や時間帯、出勤日数や曜日など自由度が高い点にあります。
自分のペースに関して、ある程度は自由に決めることができて、副業もOKという環境での働き方なら、短期的にみると正社員として一つの企業に就業するよりも、派遣社員の方が収入が多くなる可能性さえあります。
仕事より大切な要素があり、ライフワークにされている人であれば、派遣社員という働き方は非常に自分の人生を豊かにしてくれるスタイルで、魅力的な雇用形態になるのではないでしょうか。
決められた一つの仕事に専念したい
転職先の業種や職種によりますが、正社員で働くという事は、常に一つの事だけやっていれば良いという環境ではありません。正社員には、業務上の柔軟性が求められ、マルチタスクをこなせるだけの視野の広さが必要とされる場面が多々あります。
一方で派遣社員という働き方は、一つの仕事やプロジェクトに集中して業務をこなしていく事が多く、派遣社員に求められるのはこだわりを持って仕事に取り組めるかどうかといった点になるでしょう。
マルチに業務をこなせない事は、良くない事と捉える方もいるかもしれませんが、こだわりを持って仕事ができるというのは仕事において非常に大切な事です。
どれだけ数をこなしていけるかという部分に注力する正社員に比べ、質に注力できる派遣という働き方は一つの事にこだわりを持てる方には適正であり、若手の方にとってはスキルを身につける上で良い環境になってきます。
このような専門性を磨くことが楽しく、仕事に多くを求めない場合、ムリに正社員を目指す必要性は低いでしょう。
派遣社員や契約社員で仕事がしたい
事情があり1年だけ働きたいという方にとっては派遣社員がおすすめです。派遣社員は派遣会社に雇用され派遣先企業で働く働き方で、派遣先企業が必要とする時に働ける登録派遣と無期雇用派遣といった派遣会社の社員として働く働き方があります。
派遣社員としての働き方は、ワークライフバランスの実現や働き方の自由度には正社員より自由度が高い働き方です。
契約社員が労働契約を結ぶ場合、雇用前に契約期間を決める有期雇用契約と期限を決めない無期雇用契約があります。労働条件のトラブル防止の為、働く前に雇用契約書を書面で交わします。
派遣社員と契約社員は正社員と違った契約方法で仕事ができるので、何等かの理由で社員になりたくない人はおすすめの働き方になってきます。
専門的なスキルを高めたい
派遣会社にはスタッフに向けた研修やスキルアップが実現できるサポート制度が整っています。派遣社員は派遣会社との雇用契約を結ぶ訳なので、サポートを受けることができます。
専門的なスキルであるビジネスマナー、キャリアデザインなど、企業が働く社員に向けておこなっているスキルアップ方法です。
未経験から専門職種へチャレンジでき、スキルアップできるのが派遣社員として働く良さの一つと言えるのではないでしょうか。
憧れの業界や職種があるのであれば、まずは派遣社員からスタートし、最終目標を正社員にしてステップアップにつながる考え方も一つの方法でしょう。
派遣社員から正社員を目指す自己PRポイント
派遣社員や正社員でも企業に利益をもたらす人材を求めています。
企業の理念やビジョンに共感して、自ら主体的に考え行動ができることができれば、企業は正社員として欲しい人材となってきます。
正社員として働く上でPRするべきポイントとして、「自分が御社に入社したらこういった事ができる」「こんな風になっていきたい」というポジティブな面をしっかりとアピールしましょう。
より主体性をもって取り組みたい事
正社員へ転職して働くという事は、主体性を持って仕事に取り組むことがポイントとなってきます。
派遣社員であれば誰かの指示に従って業務をこなすだけで充分ですが、正社員になれば会社のためになる事は何かを自分で考え行動していくことが重要です。
派遣社員から正社員となって働けば業務において裁量権を持って働けるので、指示待ち人間になるのではなく、積極性を持って仕事ができる事をアピールする必要があるでしょう。
面接を受ける前には会社のホームページをしっかりと確認し、企業にとって自らが主体性をもって取り組みたい事を企業にアピールしていきましょう。
こなしてきた「業務の幅広さ」
正社員に任される業務は派遣社員の時よりも幅広く、マルチタスクをこなせるかどうかは非常に重要な評価ポイントとなってきます。
派遣社員で長く働いていると働く中で派遣先から信用度が増し、さまざまな業務を任せてもらえる事がでてきます。正社員は研修が終われば責任ある業務を任されながら、幅広く業務にチャレンジできる環境が整っています。
各業界で業務をこなした経験があれば、スキルが少なからずついてきているので面接の際に自分の強みとしてアピールすることができます。
PRポイントは「自分にはスキルはない」とマイナスに考えるのではなく、自分の経験をプラスに考え企業にとって必要とするポイントをアピールしていきましょう。
得意分野が会社でどのように活かせるか
専門性を持って働かれてきた方であれば、各分野において正社員より優れているという事がでてきます。
得意分野を面接など採用の場でアピールする方法ですが、伝え方のコツとして「こういった事ができる」で終わらせるのではなく、「こういった事ができるので、こういう貢献ができます」のように自分のスキルが企業にどうように活かせるのかをしっかりアピールしていきましょう。
自分の強みが何かをわかっていない方については、日常の成功体験を思い出してみましょう。成功体験に対して「なぜうまくいったのか」を考えてみれば、おのずと自分の強みや適性は見えてきます。
自己分析してわからなければ他の人に聞いてみることもおすすめです。
転職先へ適性をPRすれば転職はできる
求人サイトや求人票の雇用形態だけを見たときに、転職市場において有利なのは正社員になってきますが派遣社員から正社員になれない訳ではありません。
自分の強みや適性をしっかりと理解し、それを活かせる事を企業へとPRすれば、正社員への転職が成功へとつながってきます。
転職はゴールではないので、転職後のこともしっかりと計画を立てながらトライしていきましょう。
ただし、必ずしも万人が派遣社員から正社員としての転職にチャレンジすればいいかといわれると、決してそうとは言えません。雇用形態により任せられる仕事の性質や役割が異なるので、ここからは、なった方がいい人・ならない方がいい人について解説していきます。