コンサルティング営業とは?仕事内容に向いてる人の特徴と仕事のやりがいやきつい理由

コンサルティング営業職

コンサルティング営業に向いてる人/向いていない人の特徴とタイプ、実際に転職した場合に担当する具体的な仕事内容や、気になる年代別・役職別の年収を解説。

また、コンサルティング営業の「やりがい/きつい理由」についても、これから転職する人が他の職種と比較ができるよう情報提供します。

コンサルティング営業がどんなことを担当する仕事なのかわからない人、新しい知識を取り入れたい人へ向けて、メリットやデメリットも紹介していますので参考にしてみてください。

コンサルティング営業の仕事とは?

お客様の課題を理解し、それを解決することを目的とする営業手法、それがコンサルティング営業です。単に自社商品やサービスを売り込むのではありません。こちらが提案するソリューションによって課題を解決し、お客様が望むビジョンを実現するのが仕事です。

したがって、自社製品よりも他社製品の方がお客様の課題を解決する場合は、他社の製品を勧めることもあります。ここが、コンサルティング営業のユニークな点と言えるでしょう。

コンサルティング営業の社内での位置づけ、役割

社内での位置づけは、営業職です。営業は、企業にとってお金を稼ぐという重要な役割を担っています。

企画や開発、経理など、他の部署の大半が社内における活動が主体です。これに対して、営業は社外に向けて活動する貴重な部署です。自社の掲げる目標の達成を目指すと同時に、お客様の立場も十分に理解し、自社とお客様の橋渡し的な役割を果たします。

また、コンサルティング営業は一般的な営業とは異なり、課題解決のための提案を通じて販売を行います。他の営業に比べて、高度な知識とスキルが求められるのも特徴です。成果を出せば、他の部署や一般的な営業に比べて高いインセンティブが支払われるので、高収入が期待できます。

コンサルティング営業の仕事内容

コンサルティング営業の仕事は、次のような段階を踏んで、お客様に課題解決を提案していきます。

まず、お客様の話に耳を傾け、現状の課題を把握します。課題が明らかになったら、それを解決する方法を考えます。自社製品はもちろんのこと、他社製品も含めて、どのソリューションを使えば課題が解決するかを考えるのが特徴です。

取り扱う製品は業界によってさまざまですが、大きく分けて有形商材と無形商材があります。有形商材とは形のある、車や機械などの実体のある商品で、いわゆる“製品”のことです。無形商材は手で触れたり見たりすることができない、実体のない“サービス”です。人材や教育、ソフトウェア、金融商品などがそれに当たります。

コンサルティング営業の仕事の特徴

コンサルティング営業では、提案を通じて、お客様が現在抱えている問題を解決するのが最大の特徴です。

売り上げアップや仕事の効率化、コストの削減、職場環境の改善、資産形成、人材育成など、クライアントはそれぞれ固有の課題を抱えています。お客様との会話を通じて、課題を解決するためにはどのような製品や技術を使えばいいのかを提案します。

このため、商品を売ったらそれで終わりではありません。商品販売後、課題がきちんと解決されているかをフォローし、目標達成までパートナーとして寄り添うのも、コンサルティング営業の特徴と言えます。一般的な営業職に比べると、より大きな視野に立って、お客様と向き合う必要があるのです。

コンサルティング営業と受付営業の違い

受付営業は、店舗にお客様が訪れ、カウンター越しに営業担当者と話しながら商品を販売するスタイルです。

不動産、金融機関、情報機器、旅行代理店、保険代理店など、多くの業種が受付営業を展開しています。また、これらの業種は、コンサルティング営業も積極的に行っています。

コンサルティング営業は、受付営業とは異なり、こちらからお客様のもとへ訪問するケースも多々あります。また、受付営業では自社製品のみを扱いますが、コンサルティング営業では他社製品も含めて課題解決策を提案します。

店舗まで足を運ぶお客様は、ある程度欲しい商品のイメージが固まっています。これに対してコンサルティング営業では、お客様自身が「何を購入するべきかわからない」場合も多いのです。

お客様が何に困っているのかをヒアリングし、それを解決する商品を提案するのがコンサルティング営業です。

コンサルティング営業に向いてる人の特徴

この仕事に向いてる人の特徴

特徴1「傾聴して課題を聞き出す」

上手に質問し、真剣に話を聞き、言語化されていない潜在的な課題に気付ける人、これがコンサルティング営業に向いてる人の特徴です。

「何に困っているのですか?」といった単純な質問では、ニーズを的確につかめません。困っていることの具体的な事例を尋ねたり、時には雑談を交えたりして、少しずつお客様のニーズを探っていきます。

この人が適任者である理由

単に話を聞くだけでは、本質をつかめません。なぜなら、お客様本人が「何が課題なのか」をうまく理解できていないケースが多いからです。

お客様の抱える課題は、それぞれ異なります。状況も複雑で、一筋縄では解決できないものばかりです。複雑な問題を解きほぐし、解決法を探るためには、相手の話に耳を傾け、課題の本質を探り出す必要があります。

特徴2「自分ごととして考えられる」

他人の悩みを自分のことのように真剣に向き合うのは、なかなか難しいことです。しかし、お客様の課題を、まさに今、自分が直面している悩みとして受け止めることのできる人が、コンサルティング営業に向いてる人です。

この人が適任者である理由

悩みを相談できるのは、自分が信頼している相手にだけです。自分の話に耳を傾け、真剣に解決策を模索する姿を見て、「この人は信頼できる」と感じるのではないでしょうか。相手のことを自分のことのように受け止めること、これが、お客様との信頼を基軸にした人間関係構築の基本です。

「仕事だからやっている」という気持ちでは、相手の胸には響きません。お客様の課題を解決するまで、徹底的に付き合うという意識を持っている人が、成果を上げています。

特徴3「興味関心の輪が広い」

お客様の課題を解決するには、幅広い視野が必要です。仕事にも遊びにも積極的に興味を持つ人は自ずと視野が広くなり、考え方にも柔軟性が増します。

この人が適任者である理由

一つのことにだけに関心を向けていては視野が広がらず、有効な解決策が見いだせないことがあります。現代社会は激動の時代です。社会情勢は目まぐるしく変化し、トレンドは猫の目のように移り変わっています。価値観も常に変化し続けています。

自分が持つ知識を常に最新の状態に更新し続けなければ、課題解決のための回答は得られません。一方向だけにアンテナを向けるのではなく、四方八方に興味のアンテナを向け、時代のニーズを把握しようとする人が、コンサルティング営業に向いてる人です。

コンサルティング営業に向いてる人(素養/能力)

この仕事に向いてる人のタイプ

物腰柔らかい人 [コンサルティング営業に向いてる人1]

物腰が柔らかい人は、ゆったりと構え、穏やかな口調で受け答えをします。相手の気持ちを考えながら接するので、安心感を与えます。

▼向いてる理由
コンサルティング営業では、提案やアドバイスを行います。このときに「相手に教えてやっている」という上から目線にならないように、十分に注意しなければいけません。

物腰が柔らかい人は「課題解決を通じて勉強させてもらっている」と謙虚に受け止める人が多く、向いてる人と言えます。このような姿勢は、今後も伸びる可能性を秘めています。

おさむ編集員

物腰柔らかさが、優柔不断につながらないように注意しましょう。ふだんは物腰が柔らかい人が、ここぞというときにきっぱりと自分の意見を主張すると、インパクトがあり、相手は真剣に受け止めてくれます。

発想が豊かな人 [コンサルティング営業に向いてる人2]

お客様が抱えている課題は千差万別です。教科書に書いてあるようなアイデアでは、現状の課題に即さないことが多々あります。最適な解決策を提案するためには、独自のアイデアが欠かせません。発想力が豊かなタイプの人は、コンサルティング営業に向いてる人です。

▼向いてる理由
お客様の悩みを“自分ごと”として解決するためには、独自の発想で、悩みにフレキシブルに対応する必要があります。自分の発想力で勝負するため、周囲との差別化が実現し、評価を上げやすいのです。

おさむ編集員

固定観念にとらわれず、視野を広く保つことで発想力は養われます。コンサルティングではロジカルシンキングが求められますが、実は発想力に必要なのはラテラルシンキングです。ロジカルとラテラル、両方のスキルを伸ばしましょう。

教えるのが上手な人 [コンサルティング営業に向いてる人3]

コンサルティング営業は、課題解決策を提案するのが仕事です。相手にとってわかりやすく説明できる“教え上手”な人は、この仕事に向いてる人です。

▼向いてる理由
自社が取り扱う商品に関係のある分野は、営業マンにとって専門分野です。これに対して、お客様は素人と言っていいでしょう。説明時に専門用語を使ったり、基礎的な情報を伝えなかったりすると、相手は話について行けないことがあります。これでは、肝心の提案内容が相手の心に届きません。

おさむ編集員

たとえ話を使うなど、わかりやすく話すよう心掛けましょう。同時に、相手がこちらの情報を理解しているかを見抜く力も必要です。相手の立場に立って情報を明確に伝える態度が、信頼度の高さにつながります。

コンサルティング営業に必要なスキル

資格・スキル

スキル1「課題発見力」

課題発見力とは、現状を調査・分析し、何が問題なのかを見つけ出すスキルです。具体的には、お客様との会話を通じて、相手が言語化できていない問題を発見する力。この能力を持つ人は、コンサルティング営業に向いてる人です。

▼能力を発揮できる場面
最初の段階で行うヒアリングのシーンで、課題発見力は最も威力を発揮します。相手の話に耳を傾けると同時に、的確に質問する能力によって、お客様が隠している本音や、お客様自身が気付いていない課題を探っていきます。

おさむ編集員

こちらに先入観があると、相手の話を曲解してしまうことがあります。自分の価値観だけにとらわれず、素直な気持ちで傾聴すること、この姿勢が課題解決力アップにつながります。

スキル2「問題解決力」

課題を発見したら、次のステップではそれを解決していきます。具体的には、問題を解決し、相手のニーズを満たすために、最適なソリューションを提案するスキルです。

▼能力を発揮できる場面
お客様の課題解決策を考えるときに、この能力が不可欠です。コンサルティング営業では、お客様の課題を認識したら、原因や現状を分析して解決策を立案し、それに基づいて最適な製品やサービスを選び出し、どのように活用するのかをアドバイスします。課題解決能力がなければ、仕事で結果を出すことはできません。

おさむ編集員

スキルを磨くために、日頃から「なぜなのか?」と考えるよう心掛ける人は、この仕事に向いてる人です。物事を表面的に眺めるのではなく、そこに隠されている意味や背景を調査・分析するクセをつけましょう。

スキル3「企画提案力」

課題を解決する方法をわかりやすく、かつ魅力的に伝える能力です。せっかくの名案も、その価値を正しく伝えることができなければ意味がありません。

▼能力を発揮できる場面
課題発見力でお客様の課題を発見し、問題解決力でソリューションを通じた解決策を考え出した後、解決策をプレゼンテーションする際に発揮されるスキルです。

おさむ編集員

お客様が求めるゴールを具体的に提示することで、動機付けへとつなげることができます。理想的な未来像を相手が具体的にイメージできるように伝えられる人は、コンサルティング営業に向いてる人です。ストーリーを作り、それを裏付ける具体的な数字を提示するなど、魅力的なプレゼンテーションを行いましょう。

コンサルティング営業に向いていない人

この仕事に向いていない人

優柔不断な人 [コンサルティング営業に向いていない人1]

優柔不断な人は、自分で決断を下せません。相手から強く要求されたら、簡単に流されてしまいます。

▼不向きな理由
営業では決断を迫られるシーンが多々ありますから、優柔不断だと仕事をスムーズに進めることができません。また、ハッキリしない態度がお客様に不信感を抱かせる原因になることもあるため、コンサルティング営業に向いていない人と言えます。

ななか編集員

自分で決断せずにマニュアル通りに働く仕事や、技術職などに向いています。システムエンジニアやWEBデザイナー、自動車整備士や溶接工など、コツコツと取り組む技術職がおすすめです。

独りが好きな人 [コンサルティング営業に向いていない人2]

独りが好きな人は、他人と接するのが苦手ですから、コンサルティング営業には向いていない人と言えます。

▼不向きな理由
コンサルティング営業では、多くの時間をさまざまな人と接します。その中には、無理難題を持ち掛けるお客様もいます。どんな人とでも笑顔で誠実に接しなければ、営業マン失格です。このような日々は、独りが好きな人にとって苦痛に感じることでしょう。

ななか編集員

トラックドライバー、フリーランスの在宅勤務など、人とかかわる機会が少ない仕事が向いています。

自己中心的な人 [コンサルティング営業に向いていない人3]

自己中心的な人は、お客様の利益よりも、自分や自社の利益を優先しがちです。また、プライドが高く、気に入らないことがあると、やる気をなくす傾向があります。

▼不向きな理由
営業は、お客様との良好な人間関係がなければ成り立ちません。顧客満足度を高めるためには、相手の立場になって考え、提案し、行動する必要があります。

しかし、自己中心的な人は、相手の立場に立って考えるのが苦手です。お客様からの信頼を得られず、成果を上げられません。コンサルティング営業には向いていない人と言えるでしょう。

ななか編集員

自己中心的な人は、マイペースでできる仕事が向いています。腕一本で勝負する職人、思い通りに経営ができる自営業、芸術家などがおすすめです。

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コンサルティング営業のやりがい

この仕事のやりがい

提案が通り感謝された時 [コンサルティング営業のやりがい1]

一生懸命に考えた提案が受け入れられたら、それだけでも嬉しいことです。その上、「ありがとう」と感謝されたら、大きなやりがいを感じることでしょう。

コンサルティング営業はお客様の課題を解決するのが仕事ですから、感謝されることは即ち、仕事が成功した証なのです。これまでの苦労が報われる瞬間です。

おさむ編集員

お客様から感謝されるためには、相手の役に立ちたいという素直な気持ちが不可欠です。相手にとって役立つ情報を提案するなど、喜んでもらうために何をするべきかを考えましょう。

自分の提案する解決策が、どのように素晴らしい未来像を実現するのかを、自信を持って伝えられるよう常に勉強し、情報収集を怠らないことです。

成果が出て契約を更新してもらえた時 [コンサルティング営業のやりがい2]

課題解決を提案するコンサルティング営業は、契約が完了すればそれでおしまい…ではありません。契約を更新してもらいながら、末長くおつきあいするのが理想です。このため、契約更新を受けたときも大きなやりがいを感じます。

お客様がこちらの提案に満足しなければ、契約は更新されず、そこで打ち切られてしまいます。担当営業マンに対しても満足感が得られなければ、契約更新やリピーターを得ることは難しいでしょう。

おさむ編集員

契約の更新を実現するには、日頃からお客様と信頼関係を結んでおくことが重要です。お客様に喜んでもらうために何をするべきかを考えながら行動してください。お互いに良い関係を結び、Win-Winの関係を目指しましょう。

成績があがり昇給・昇進できたとき [コンサルティング営業のやりがい3]

コンサルティング営業に限らず、営業職は売り上げが判断基準となります。他社の製品やサービスを提案することもありますが、それをも含めて、会社にとっていかに利益を上げることができたかで評価されます。成果を上げれば、平均年収を超えることも、若くして昇進することも可能です。

おさむ編集員

サラリーマンにとって、昇給・昇進は大きなモチベーションであり、やりがいとなります。しかし、昇給・昇進だけを目的に仕事をしていると、虚しくなることもあるでしょう。

営業マンにとっての宝は、お客様との信頼関係です。自分の利益だけを追求せずに、お客様の課題解決を優先することが、良質なサービスの提供につながります。それが売り上げにも直結します。相手に喜ばれる営業を目指しましょう。

コンサルティング営業が「きつい」理由

コンペで他社に負けが続いた時 [コンサルティング営業がきつい理由1]

コンサルティング営業では、お客様が発注先を決めるために、コンペを開くことが多々あります。コンペで勝つのは1社だけです。負けが続くと、これまでの努力が水の泡になります。

コンペに備えてお客様と打ち合わせをするのはもちろんのこと、必死でリサーチをし、それらに基づいて解決策を立案しなければいけません。さらに、必要な資料を作成し、コンペ当日は自分の提案を人前でプレゼンテーションするプレッシャーもあります。

コンペで成功するためには、多大な労力が必要です。当日に間に合わせるために、残業や休日出勤が続くこともあるでしょう。

コンペに負けると、苦労が水の泡になるだけでなく、契約不成立で成績が上がらないダメージもあります。また、勝負に負けた悔しさも大きく、精神的にきついと感じる瞬間です。

途中解約を受けた時 [コンサルティング営業がきつい理由2]

営業の理想は、契約の更新や繰り返し発注をする顧客を一人でも多く抱えることです。途中解約があると、顧客とのつながりが切れてしまいます。これは、営業マンにとって大きなダメージです。

コンサルティング営業が取り扱う商品は高額なものも多く、契約に漕ぎ着けるまでに多大なエネルギーが必要です。苦労して契約を取り付けて喜んだのもつかの間、途中契約の申し出によって、苦労が無に帰してしまいます。

また、業種によっては、途中解約が発生すると、契約成立時に受け取った販売手数料を返金しなければならないこともあります。このような場合は、収入にもダメージが直撃します。

解約は、お客様の満足度が低いときに発生します。このため、自分が否定されたように感じる人も多いのです。また、顧客を失うことで成績が下がるのも、きついと感じる大きな理由です。

提案への強い批判を受けた時 [コンサルティング営業がきつい理由3]

コンサルティング営業では、一生懸命に考えた課題解決策が否定されたり、強く批判されたりすることもあります。

相手に喜んでもらうために必死で考えた提案であっても、お客様のニーズに合致しなければ、批判を受けることがあります。納得のできる意見なら、素直に受け入れられるでしょう。しかし、素人目線の間違った見解であることも多く、このような理不尽な批判には納得できないものです。

お客様に最適な解決策を提案するためには、調査や勉強が必要です。提案は、相手に喜んでもらうために費やした、努力の結晶なのです。それを批判されるのですから、きついと感じるのは当然でしょう。批判がきっかけで、自信をなくしてしまう人もいます。

コンサルティング営業の求人が多い業界

この仕事の求人が多い業界

IT/通信業界 [コンサルティング営業の求人が多い業界1]

IT/通信業界では、お客様の要望に合わせた最適なサービスをわかりやすく提案するコンサルティング営業が求められています。

▼求人が多い理由
業務効率化や経営改善などに欠かせないサービスとして、さまざまな分野でIT及び通信の活用が進められています。しかし、専門知識がなく、「何をどのよう導入すればいいのかわからない」というお客様が多いのです。

このため、サービスを導入することで、どのような良い結果がもたらされるのかを説明・提案できる、コンサルティング営業の求人が多いのです。

おさむ編集員

IT/通信の技術は日々進化しています。常に新しい情報を仕入れ、その分野に精通している人が歓迎されます。また、お客様と社内のシステム開発担当者との仲介役として開発工程の管理をするケースもあり、優れたコミュニケーションスキルが求められます。

金融業界 [コンサルティング営業の求人が多い業界2]

金融機関や保険会社などの金融商品・サービスを提案します。個人向けと法人向けがあり、個人向けでは保険や国債などの金融集商品を提案します。法人向けでは資産運用の他、経営改善、M&A、事業承継など、さまざまなサービスがあります。

▼求人が多い理由
大切な資産を取り扱う商品です。誰もが、安全かつ有利に資産運用する道を模索していますから、数ある金融サービスの中から、お客様にとって最適なサービスを企画し、提供するコンサルティング営業は欠かせない存在となっており、求人も多いと言えます。

おさむ編集員

大切なお金に関連するサービスを取り扱うのですから、この業界では信用・信頼が何よりも大切です。お客様との良好な信頼関係を構築できるコミュニケーション能力が求められます。また、金融商品は多岐にわたりますから、幅広い知識も必要です。

人材業界 [コンサルティング営業の求人が多い業界3]

人材紹介・人材派遣のほか、人材教育や人材教育など、さまざまな業界から募集が多いのが特徴です。人とかかわる仕事なので、面接では人柄が重視される傾向があります。

▼求人が多い理由
かつてのような終身雇用制が崩壊し、転職によってキャリアアップを目指す人が増えました。求人側・応募側両面に対して、より良い成果につながる提案をする、コンサルティング営業の人材が求められています。

おさむ編集員

人と密接に関係する仕事ですから、コミュニケーションスキルは不可欠です。好感度の高さが求められるので、身だしなみにも十分に注意しましょう。

コンサルティング営業の年収を紹介(平均/年代別)

この仕事の年収を紹介

平均年収/中央値

コンサルティング営業の平均年収は490万円、中央値は530万円です。

基本給だけでなく、営業成績に合わせたインセンティブが支払われることが多く、他の会社員よりも年収は高めです。また、一般的な営業職に比べてもインセンティブは高額に設定されており、年収1000万円超えも夢ではありません。

年齢別(20代/30代/40代/50代)

営業コンサルティングの年齢別の平均年収は、20代で約350万円、30代で約480万円、40代で約580万円、50代で約650万円となっています。ただし、業界や会社規模などによって、年収に差があります。金融業界では、上記よりも年収が高めの傾向があります。

役職別(一般/主任/係長/課長/部長/役員など)

役職別の平均年収は、一般社員約480万円、係長クラスで約650万円、課長クラスで約840万円、部長クラス約1200万円となっています。一般社員であっても、インセンティブを多く稼いでいる人の中には係長級の年収を確保している人もいます。また、営業成績が優秀な人が部長クラスになると役員に抜擢されるケースもあり、役員報酬を得ている人もいます。役員報酬の平均額は専任取締役で約2200万円、部長などと兼任の取締役では約1800万円となっています。

コンサルティング営業の仕事に就くメリット

メリット

メリット1:経営者層との人脈をつくりやすい

コンサルティング営業は、企業の課題解決のために、経営者層と話し合う機会が多いのが特徴です。しっかりとした人脈を作れば、契約更新もスムーズですし、知り合いを紹介してくれることもあります。

現在の仕事に役立つのはもちろんですが、将来独立を考えている人にとって、トップ層との人脈はより大切な宝物となることでしょう。

ななか編集員

いざというときに助けてくれるのが、人脈です。名刺を交換した人数が多いだけでは、人脈が広いとは言えません。お客差の立場に立って、誠心誠意をもって対応することが大切です。少人数でも構いません。長く、そして深くお付き合いのできる絆を作り上げていきましょう。

メリット2:多業界との取引ができる

コンサルティング営業では、さまざまな業界のお客様と取り引きをします。一つの業界だけでなく、幅広い業界について知識を得ることができ、視野や見識が広がるのがメリットです。

多数の業界から得た知見を営業活動にいかすことで、独創的なアイデアが出やすいのも大きなメリットです。

ななか編集員

多くの業界と取り引きをするため、学ぶべき知識も多岐にわたります。休日に読書やセミナーなど、勉強に時間を取られることもあるでしょう。焦らず、計画的に勉強に取り組み、着実に知識を身につけていきましょう。学ぶことに喜びを感じられる人が、コンサルティング営業を通じて成長できる人材です。

メリット3:分析と提案が上手になる

コンサルティング営業では、お客様の課題を知り、現状を分析し、最適なサービスを提案します。このため、仕事を通じて分析力と提案力を伸ばしていくことができます。分析・提案力に磨きをかければ、より良い営業へとつながり、優秀な営業マンとして信頼を得やすくなるでしょう。

課題解決策を立案するために、ロジカルシンキングのスキルを磨くことができるのもメリットです。

ななか編集員

現状を分析して最適解を見いだす能力、そしてロジカルシンキングは、コンサルティング営業に限らず、あらゆるシーンで求められます。特に、変化が激しい現代社会において、生き抜くための強力な武器となることでしょう。将来転職や独立をする際にも、このスキルが大いに役に立つはずです。これらの能力を伸ばすために、論理的思考やプレゼンテーションの手法など、さまざまなスキルを磨いていきましょう。

コンサルティング営業の仕事に就くデメリット

デメリット

デメリット1:提案準備に時間がかかる

コンサルティング営業は、一人のお客様に対して膨大な時間と労力をかけます。いくつかの理由がありますが、まず相手の課題が何かを探り当てるのが大変であること、次に、現状を正しく把握し、分析するための時間も必要となります。また、お客様のニーズを満たすために、自社製品だけでなく、他社製品を提案することがあるため、他社の知識も必要です。これらの下準備を経て、提案書やプレゼンテーション資料を作成するので、手間も時間もかかるのです。

提案までに時間がかかりますから、残業や休日出勤を余儀なくされることもあります。プライベートの時間を大切にしたい方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。

おさむ編集員

コンサルティング営業は仕事量が多いですから、いかに効率良く仕事を進めるかを常に考えるようにしましょう。

デメリット2:コンペに落選すると水の泡

コンサルティング営業がキツイと思う理由でも上位にランクインするのが、コンペの落選です。膨大な時間と手間をかけて考えたプレゼンテーションが採用されないと、これまでの苦労が水の泡です。つまり、ただ働きということです。虚無感にとらわれる人もいるようです。

負けず嫌いな人にとって、コンペに落選することは大きな苦痛でしょう。コンペに落選するたびに、怒りの感情が生じる、モチベーションが下がるなど、マイナスの感情にとらわれるかもしれません。このような精神状態では仕事にも集中できず、ますます成果が上がらないという悪循環に陥ってしまいます。

おさむ編集員

コンペは時の運もあります。気持ちが落ち込むのは仕方がありませんが、長く引きずらないことです。気持ちを切り替えて、次のチャンスをつかみましょう。

デメリット3:1社の解約が大きいことが多い

コンサルティング営業は、大がかりな商品やサービスを取り扱うことが多く、一つの契約で多額の金額が発生します。

基本給よりもインセンティブ収入の方が多い場合、1つの解約によって、インセンティブが得られず、収入も激減することがあります。

おさむ編集員

大きな契約では、1つの解約でもダメージを受けます。契約が成立したからといって、安心は禁物です。解約されないように、きめ細かなアフターフォローを心掛けましょう。契約前も契約後も態度を変えず、誠意をもって対応する営業マンに対しては、お客様も「がんばっているから契約を続けよう」と応援してくれるケースが多いのです。

コンサルティング営業の仕事に就く方法

この仕事に転職する方法

方法1:転職サイトの公開求人から探す

最も手軽な方法が、転職サイトが公開している求人募集から探す方法です。さまざまな業界から、多数の会社がコンサルティング営業の人材を転職サイトで募集しています。スキマ時間にスマホから確認するなど、手軽かつ自分のペースで職探しをしたい人におすすめの方法です。

ただし、求人広告に掲載されている情報は限られています。特に、求人側にとって都合の悪い情報は隠されているのが一般的です。安易に決めると、ブラック企業だった…と後悔するかもしれません。雇用条件をすみずみまで確認し、わからないところは確認するなどして、納得のいく条件の職場を探すことをおすすめします。

方法2:転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう

転職エージェントは、無料で利用できる求人紹介サービスです。こちらの希望する条件に合わせて、ぴったりの求人企業を提案してくれます。

求人サイトの公開求人とは異なり、一般公開されていない非公開の求人は、企業側が支払う費用も高くなります。お金を掛けてもいいから、より良いコンサルティング営業の人材が欲しいという企業ばかりです。このため、雇用条件が良好な求人が多いのです。

求人サイトの膨大な情報から、一つ一つの求人を見比べて、好条件の職場を探すのは大変です。転職エージェントなら、このような手間が不要です。今の職場で働きながら転職活動をしている人にとっても、時間節約は大きなメリットと言えるでしょう。

方法3:知人や友人の紹介をもらう

知人や友人からコンサルティング営業の職を紹介してもらうのも、おすすめの方法です。信頼できる人からの紹介ですから、ブラック企業の不安も少なく、安心して転職できるでしょう。

その一方で、退職するのが難しいのがデメリットです。実際に働いてみたら、人間関係がうまくいかなかった、思っていたイメージと違った…などのミスマッチの場合に、すぐに辞めると紹介者の顔を潰すことになります。このため、辞めたくても辞められないと悩むケースも多いのです。

知り合いの紹介だからと、気軽に考えるのは禁物です。詳しい説明を聞き、自分でもリサーチして、納得してから面接を受けましょう。

今後へ向けてのアドバイス

今後へ向けてのアドバイス

コンサルティング営業は、お客様の課題を解決する新しいスタイルの営業です。一般的な営業に比べて、求められるスキルも幅広く、仕事を通じてスキルアップができるのが魅力です。

しかし、提案までの準備に時間が掛かったり、コンペで落選したり、中途解約でつらい思いをするなど、苦労もあります。コンサルティング営業に向いてる人もいれば、向いていない人もいますから、自分の資質も考慮に入れて転職活動に臨みましょう。

とはいえ、営業という仕事に興味があるなら、コンサルティング営業は新しい営業スタイルとして、大きなやりがいを感じながら働ける仕事です。今の仕事に物足りなさを感じている人、自分の能力を発揮できる仕事を探している人に、特におすすめの職業です。

コンサルティング営業に関する「よくある質問」

よくある質問
コンサルティング営業に向いてる人は?

タイプ別では、「物腰柔らかい人 」「発想が豊かな人」「教えるのが上手な人」の3タイプに当てはまる人が、コンサルティング営業に向いてる人です。

コンサルティング営業には向いてない人は?

コンサルティング営業に不向きなのは「優柔不断な人/独りが好きな人/自己中心的な人」の3タイプです。新規営業のように、早いスパンで自分との関係が切れる立ち位置ではないコンサルティング営業には、短期集中型の性格タイプの人や、ストレス耐性が低い人は向いていません。

コンサルティング営業のやりがいとは?

コンサルティング営業の仕事をする人が“仕事のやりがい”として挙げることは、「提案が通り感謝された時/成果が出て契約を更新してもらえた時/成績があがり昇給・昇進できたときを沢山もらえたとき」の3つが代表的です。

コンサルティング営業は何がきついの?

コンサルティング営業の場合、きついと感じるのは次の3つの場面であると言われています。①コンペで他社に負けが続いた時、②途中解約を受けた時 、③提案への強い批判を受けた時などです。

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F.Osamu外部編集員
中堅人材紹介会社の経営者。 既婚、子供2人、転職回数:5回、年収1,200万円、資格:なし。自己分析が腑に落ち、強みを発揮するコトに注力して道が拓けたタイプです。仕事以外では、適職発見同好会の立上げメンバーとして、転職者向けメディア「向いてる仕事.com」の運営を経験。転活ラボの外部編集員として活動中。