履歴書に書くメールアドレスはどれを使うべきか。採用担当者や転職エージェントなど、自分の仕事探しに関わる人たちとの連絡手段として、メール活用は一般的になっているので今更きけないメールアドレスに関する注意点~決め方について徹底解説。
メールアドレスには、携帯キャリア/インターネット・サービス・プロバイダー/ポータルサイト/SNS/フリーメールから発行されるものがあります。履歴書にメールアドレスを書くとき、携帯メールアドレスは控えた方がよいと言われますがが、いったいなぜなのでしょうか。
履歴書に書くメールアドレスを、新たに作成する場合のポイントについても詳しく紹介していきます。一つ間違えると、採用担当者に対して良くない印象を与えかねない、意外な落とし穴「メールアドレス」を上手に使って就職/転職をスムーズに進めましょう!
本当?!履歴書に携帯メールアドレスはNG
就活先からの連絡手段がメールにて完結するケースが増えてきており、履歴書におけるメールアドレスの重要性はますます高まっています。
昨今では、就職活動資料の郵送コストや資料そのものの制作コストを削減する意図もあり、メールによって関連データを送付をする企業が増えてきています。
就活生の立場からも、書類の郵送によるタイムラグを気にする必要がなく、メールの活用により瞬時に就活先との連絡が取れるためとても便利ですが、使用するメールアドレスには十分な注意が必要です。
履歴書に書くメールアドレスとして、「docomo」「softbank」「ezweb」などの文字列が含まれている携帯キャリア用のものは適さないため避けた方が無難です。
迷惑メール扱いで気づかないリスク
携帯メールアドレスがNGの理由として、携帯キャリア各社の機能の一つに「迷惑メール防止」を目的としたフィルタリングシステムによる影響があります。
フィルタリングレベルが高く設定されている場合、企業からのメールが「迷惑メール」に振り分けられることがあるからです。
企業からの面接案内や、転職活動全般に関する案内が迷惑メールに入ってしまうと、メールが届いていない不安に駆られるだけでなく、迷惑メールから検索する手間もかかってしまいます。
さらに携帯キャリアのアドレス以外は受信を拒否する設定の場合、パソコンから送られてくる企業用のメールアドレスそのものを遮断してしまい、就活情報が届かなくなる可能性があります。
携帯キャリアのメールアドレスは、基本的に携帯間で連絡を取る前提で設計されていることが要因です。
志望先からのメールアドレスを受信できるようにフィルタリング設定を変えることはシステム上可能ですが、迷惑メールが届くリスクが高まり、逆に使い勝手が悪くなってしまう恐れがあります。
採用担当者も、携帯キャリアのメールアドレスにフィルタリング設定が付いていることは経験上分かっているため、携帯電話の仕組みを理解していないと思われてしまい逆効果です。
さらに、携帯キャリアのメールアドレスを書いていることで、パソコンのアドレスを持っていないものと捉えられてしまうと、パソコンのスキルを持っていないとみなされる可能性が高くなります。
携帯キャリアのメールアドレスを履歴書に書くことは、採用担当者にマイナス評価を与えてしまうことがあるため避けるのが無難です。
また、携帯キャリアのアドレスではメール受信の上限サイズが決められている場合があります。
志望先から送られてくるメールには、PDFやエクセルなど、いくつかのファイルが同時に数通添付されてくることがありますが、容量制限で引っかかってしまうと添付ファイルが開けない可能性があります。
企業側も、大容量のファイル送付を避けるためにサイズを圧縮して送ることがありますが、携帯キャリアのメールアドレスでは解凍できない場合があるため、大事な情報を見ることができなくなるリスクが高まります。
入社試験の案内など、企業からの大切な情報を正しく受信できなくなる可能性の高い携帯メールアドレスは、履歴書には使わない方が無難です。
どうしても携帯キャリアのメールアドレスを書く必要がある場合は、「諸般の事情により携帯電話用のメールアドレスを使わせていただいています」など、一言但し書きを入れておきましょう。
おすすめ!就活専用メールアドレスを作る
履歴書に記載するメールアドレスは、就職活動先とのやり取りを円滑に図るための大切な情報です。
メールでのやりとりは履歴が残るため、合否判定連絡だけでなく、採用試験の案内など重要な情報を過不足なく展開することができるためです。
就職活動用としてのメールアドレスは、随時連絡が取れやすく、日常的に使っているものではないアドレスが望ましいとされています。
就職活動においては、数十社以上の企業を訪問するだけでなく、エントリー用としてさらに多くの企業にアプローチをかけることになるため、就活先企業からのメールが大量に届くことが想定されます。
多くの会社から届くメールを整理し、就活先とのやり取りをスムーズに行うためには、就活専用のアドレスを持つことがおすすめです。メールの仕分けや整理を楽に行うことができます。
履歴書に書くメルアドは「Gmail」が多い
結論、転職活動専用として、メールアドレスを作るにはフリーメールでアカウントを持つのがいいでしょう。その中でも「gmail」が最適です。gmailはgoogleが提供しているメールサービスで、操作性の良さからビジネスの場面でも活用されていることが一般的に知られているため、就職活動用としても適しています。
gmailの送受信容量は、2018年5月現在で添付ファイル含め25MBまで可能なため、就職活動用としても十分なサイズを保持しています。
gmailをプライベート用として使用している場合でも、転職活動用のアカウント名を作ることでプライベート用との使い分けができるようになります。
フリーメールアドレスとスマホを同期することも可能であることから、就活先企業から届いたメールをスマホからタイムリーに読むことも可能です。フリーメールアドレスは、gmail以外にも様々なものが存在しますが、極力メジャーなドメインを利用するのが無難です。
ドメイン名そのものに知名度が低く、一見怪しいものを使用していると、使用している本人の信用そのものが疑われる恐れがあります。まだまだ、会社の人事に携わる人の中には、ネット知識が高くない人がいるので、リテラシーがハードルになることもあるんです。
他には、企業によって、不明なドメインからのメール受信を拒否する場合があるため、できるだけメジャーなドメインを使うようにしましょう。
一方で、どうしてもプライベート用のアドレスを使いたい場合は、企業からの重要な情報を漏らさないように十分注意しておくようにしましょう。
メールアドレスを作る際の注意点
採用試験において、面接官は面接者だけでなく履歴書にも目を通しますが、メールアドレス欄を意外と見ていることが多いため、メールアドレスの作り方には細心の注意を払う必要があります。
フリーメールアドレスはアカウント名を自由に決めることができるため、個性的な名前を付けることが可能です。
ただし、gmailなどを使って新たに就活用のメールアドレスを作成する際の注意点として、採用担当者の心証が悪くなるようなアカウント名は避けた方が無難です。
好きなキャラクターやタレント名、著名人の名前が入ったものなど見られた時に恥ずかしくなるものは、社会常識を疑われる恐れがあるため使わないようにしておきます。
また、「tenshokuyou@」「shukatsuyou@」といったアカウント名が付いていると、採用担当者にふざけた印象を与えてしまうことが多いため、極力使わないようにします。
「happy○○」や「love○○」など、プライベートで使われるようなアカウントも避けておきます。
アカウントを作成する際は、名前の間に数字を組み合わせたようなメールアドレスにしておくことが無難ですが、大文字や記号などを効果的に利用すると迷惑メールの受信を避けることが可能です。
名前+数字だけだと他の人が既に登録して使えない場合には、並びを変えたりして工夫するか、就活に関係する「job」「carrer」などの単語を組み合わせることで登録しやすくなります。
文字数があまりにも長い場合や、数字や英字、記号の羅列が続いた脈絡のないものなどは、採用担当者の作業がしにくくなり、相手のことを考えない人だと思われる恐れがあります。
脈絡のないアカウント名は、出先でメールを確認したい時にも使い勝手が悪いため、採用しない方が無難です。履歴書にはメールアドレスを手書きで書くことがありますが、書き方によっては読み違えやすい文字も存在します。
数字の「1」や「7」、英字の「I」は一見すると分かりにくいため、履歴書に記入する際には丁寧に書くことを心がけましょう。
メールアドレスの誤記によって、メールが届かないケースは未だに多く見られるため、記載には細心の注意を払うことが大切です。
第二新卒や中途採用の場合、在職中の会社メールアドレスの使用はやってはいけない行為の一つです。在職中の会社がメールを監視していることはもちろんのこと、採用担当者側からみても社会常識を疑われるためです。即刻不採用となるレベルのものであるため、使用しないようにしましょう。
履歴書のフォーマットには、メールアドレス欄が設けられているものとそうでないものが存在します。記載欄がある場合は、識別しやすい字体で、やや大きめに記入することで採用担当者の負担を軽減することができます。
メールアドレスの記入欄がない場合は、「連絡先」や「その他」「備考」欄など空白になりそうな場所を利用して書くようにしましょう。
メールの添付で履歴書を送付する場合は、採用担当者に余分な手間を掛けさせないために、履歴書に書いたものと同一のアドレスで送付することが鉄則です。
フリーメールアドレスの設定に対する注意点として、就活先からのメールが迷惑メールに分類されることがないようにあらかじめ設定しておきます。
万一迷惑メールに入ってしまっても、受信先に移動させることで迷惑メールではないことを記憶させることができるため、慌てずに処理を行いましょう。
連絡トラブルは避けよう!
就活先との連絡トラブルを避けるために、履歴書をメールで送る際は「分かりやすい件名」であることが大切なポイントです。
就職活動は同時にビジネスマナーもついて回りますが、メール送付にもビジネスマナーがあります。
就職活動中とは言え、社会人になる一歩手前の立場であり、就職すれば社会人としてビジネスマナーが必要となるため、就活時から意識しておくことが大切です。
第二新卒や中途採用であれば、ビジネスマナーが身についていることをアピールするチャンスとしても有効です。
「履歴書のご送付」「中途採用応募の件」など、採用担当者が一見しただけで、履歴書が添付されていることが分かる簡潔明瞭な件名であることが重要です。添付する履歴書のファイル名も「履歴書+氏名」といったシンプルなものにしておきましょう。
メールに書く文面として、「○○株式会社」が正式名称の場合、(株)と省略しないように注意します。
メールは色々なインターネットサーバを経由して送付するため、履歴書が第三者に見られてしまう可能性があります。宛先を間違えると、全く関係のない相手に履歴書を渡してしまうことになります。
履歴書には、氏名や住所、電話番号など個人情報が記載されているため、連絡トラブルを避けるためにも、パスワードを設定した上で送付します。
設定したパスワードは、添付したメールとは別のメールを使って送付することが鉄則です。
その際、添付したメールと関連付けをするため、添付用に作成した件名に「Re」や「パスワード送付」などを付けておくことで、連絡トラブルを避けることができます。
また、メールを作成する途中で、誤って送信ボタンを押してしまうことがあります。
中途半端な状態で採用担当者にメールが行きわたってしまうことを避けるためにも、宛先のメールアドレス入力を最後に行うことで送信トラブルを避けることが可能です。
メールの文面を作成することだけに意識を集中してしまい、履歴書の添付ファイルを付け忘れてしまうこともあります。
メールを送信する前には、添付ファイルが付いているか、宛先に誤りはないか、文章に誤字脱字はないかなど、必ず確認しておきます。
就活先からメールが届かなかったり、添付ファイルが開けなかったりといったトラブルを回避するためにも、履歴書に使用するメールアドレスには十分に気を付け、就職活動を有利に進めましょう。
大学指定のメールアドレスを持っている場合は、活用しても差し支えはありません。大学が配布するメールアカウントには、大学名が記載されていることが多く、企業側が就活生かどうかの判別がしやすくなるからです。また、大学名が付いていることで信用度が高く、著名な大学の場合はさりげなくアピールすることも可能です。